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ヘルメットに出る“お国柄”

 自転車に乗る際のヘルメット着用がことし4月に「努力義務」となった。個人的にはお年寄りがヘルメット姿で自転車に乗っている姿にはまだまだ違和感があるが、交通事故による被害を減らしたいという行政の思惑も理解せねばならない。「まさかバイクのように義務化されたら鬱陶しいなあ」と思いながら、「近所をちょろっと走るだけだから」を言い訳に、まだ着用していない。

 秋の全国交通安全運動にあわせて警察庁が都道府県別の着用率を発表した。

https://www.npa.go.jp/news/release/2023/kouhousiryou.pdf

 着用率が最も高かったのは愛媛県の59.9%。他方、新潟・青森・秋田は2〜3%程度で、強烈な差があることに驚く。

https://www.asahi.com/articles/ASR9F6SKPR9DUTIL02C.html

記事によると「愛媛では、10年前に全利用者にヘルメットの着用を勧める条例を施行した」ということで、おそらく街なかでもヘルメットが当たり前の光景になっているのだろうな。東京育ちの私、そういえば地方都市で通学の中学生たちが一斉にヘルメットを被らされているのが、なんだか可哀想に見えたものだ。

 「家電製品などは所有率がある割合を超えると一気に普及が加速する」という理論を聞いたことがある。つい周りの空気を読んでしまう我らが日本人。ヘルメット普及のカギもこのあたりにありそうだ。
(23/12/4)



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