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キャラクターとライセンス<36>昭和と令和

前回の続き

ライセンス業界も成熟し(?)、国内のライセンスはすでに半世紀以上経ったので、これからのこの業界が世代別でどう仕事していくか、考えてみよう。

日本のいまのライセンス業界を作った時代は昭和。
キャラクタービジネス業界も昭和。
業界のおエライサンたちも昭和生まれが多いよね。
でも、そろそろ変わっていくよ。
みんな定年退職の時期だし・・

2021年がメタバース元年となり、2年目の今年は2回目のバーチャル世界黎明期となるね。(なるのか?)
で、こちらでも書いたように、メタバースの世界でもライセンスがビジネスになっていくのは間違いない(かも)。
そして、それを引っ張っていくのは、昭和の年配ではなく、若い人たちであることも、間違いない。(断言!)

昭和のライセンスのやり方はこうだ。
ライセンサー「お、お久しぶり。今日一杯どうっすか?」
メーカー「いいですね!行きましょう」
ライセンサー「じつはね、いいキャラがライセンスできるのですよ。御社が最初の候補だから、今決めてくれたら他には案内しません」
メーカー「しょうがないなぁ。やるしかないじゃないですか〜」
ライセンサー「ありがとうございます。契約書送っておきます」
すべてがこうではないけど、飲みに行ったりすることはとても重要なことですよ。

いまのライセンスはこんな感じなのかな?
「ツイッター見てたらさ、ツイッターで4コマ漫画投稿してる人がいて面白いんだよ。その人フォロワーが半端なくてさ、リツイートも多いんだよ。」
同僚「知ってる。最近急に出てきたよね。うちの文具で商品化しよう。」
「じゃあ、メッセージで聞いてみるね。」

ITリテラシーの低いおじさんと、高い若者では、仕事のしかたが違うよね。
組織での決定権を持っている人がどっちかによって、コンテンツも違う、ライセンス取得のしかたも違うということになるよね。

若い社員がいい企画を持ってきても、「そんなの初めてだし」「そんな技術聞いたことがないから」って駄目出しすることってよくあって、挑戦する気がない上司は多い。
「俺が責任取るからやってみろ」って気概のある上司は見かけなくなったね。

これからますますITリテラシーが求められていく中で、まだ決定権を持っているおじさんたちは、若い人にその権利を委譲しなければ、その組織はヤバいことになる(もうなっている?)よ。

そして、上司の頭の固さを指摘しながら、会社を離れ、時代に合わせたビジネスをやっていく人たちが成功していくのを見守ることになるのですよ。

会社が、SNSでの炎上を恐れたり、お上からの規制に縛られてコンプライアンスを強めている中、昭和の人たちは会社と自分を守ることが仕事になっているけど、若い人たちには、できれば独立して小さな会社で、大きな仕事を自由にやってもらいたい。

と、おじさんは思うのでした。

つづく


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