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【6月13日】西野亮廣エンタメ研究所ラジオ 切り抜きブログ

今日は、6月13日のYouTubeライブでキンコン西野さんが語った『会社のリスクマネージメント』と『マーケティングの落とし穴』について書き起こしました。

「勝手にそんなことしていいの!?」と思われたあなた、安心してください。

西野さんご本人から許可をいただきました(↓)

西野さん、ありがとうございます!!!!!

それでは、ど〜ぞ♫

【会社のリスクマネージメント】

〚Q〛ふとっちょ社会人の日常生活
新卒3年目で営業をしておりました。成績は同期の中でもトップでした。しかし、鬱病で休職してしまい、休職から戻ったときに物流センターに左遷されました。自分としては営業で再度挑戦したくありますが、会社は難しいと判断しております。転職も視野に入れておりますが、どうしたらいいでしょうか?

〚A〛西野亮廣
転職した方がいいと思います。多分、難しいと思う。「結構、メンタル弱いな」っていう風に判断されたと思うんですけど。仕方ないんだよ、病気だからそんなもん仕方がないんだけど、多分、会社側からすると「メンタル弱いな」っていう。だから、大事なポジションはもう任せられないなっていう風に絶対に思われてるんで。だって、リスクだから、やっぱ。大事なポジションを任せて急にパンっていなくなられたら、会社にとってはすごいリスクだから、多分良いポジションがほぼほぼ回ってこないって思った方がいいと思います。それが現実だと思うんで、転職がいいと思いますね。がんばってください。無理しないようにね。

【マーケティングの落とし穴】

〚Q〛島崎光平
​明日のボイシーで話すことはなんですか?

〚A〛西野亮廣
明日のVoicyでしゃべることなんですけど、例えばね、YouTubeがすごく分かりやすいと思うんですけど、YouTubeの再生回数、みんなムチャクチャ引っ張られるじゃないですか。フォロワー数増やしたいって言うし、再生回数がっていう話するじゃないですか。ぼく、それ自体は全然否定しなくて、それは、そこを目的とするっていうのもひとつあるんだろうなとは思うんですね。ただ、それだけに引っ張られてしまうっていうのはすげぇ危ないなと思っていて。
例えば、『有名人がなんかスキャンダルを起こしました→それに対してモノ申す系の動画を上げました→再生回数がムッチャ回りました』
一方で、すごい支持されているバンドの新曲のミュージックビデオがあんまり再生数回ってないっていうことって結構、見るじゃないですか。
「あれ!?この人たち、ムチャクチャ人気なのに、再生回数でいうとそんな回ってないね」「あれ!?この人たち、ドームとかで普通にライブしてる人たちなのに、チャンネル登録者数はあんまり多くはないね」みたいなことって結構、普通にあるじゃないですか。
これって、たしかに再生回数がまわっているのは前者の方なんだけど、じゃあ「価値を生んでるのはどっちなんだ!?」って話になってくると『価値を生んでる』のは明らか後者なんですね。
ていうのは、世の中に生み落としている価値っていうものは、ひとつのものを生み出したら、それによって引っ張られて、芋ずる式的に二つ三つ生まれたりするものがある。
例えば、新曲のMVをYouTube上に上げたら、そうすると、それでファンの方がその曲を知って、ファンの方がチケットを買ってライブに足を運んでくださって、そして、そのライブ会場でグッズを買ってくださって、というところですごい経済が回るわけじゃないですか。で、雇用が生まれてるわけじゃないですか。そうすると「どっちの方が価値を生んでるの!?」ってなったら明らか後者で。モノ申す系の動画っていうのは、そこで終わっているんだけれど、後者の方っていうのは、二次利用、三次利用、四次利用みたいな感じで、要はMVが原液となって、その次の価値を生んでるじゃないですか。
絵本とかも、全く一緒で例えば、絵本ってあんまり売れないんですよ、そもそもね。絵本ってあんまり売れないんですけど、絵本から始まるエンタメ、ムッチャあるんですよ。個展とか、お遊戯会とか、ミュージカルとか。最たるものが「映画えんとつ町のプペル」だと思うんですけど、元々、絵本なんですよ。じゃあ、売上部数っていうその数字だけ「それが正解!」っていう風にしてしまったら絵本なんか絶対に出してないんですね。だって売れないもん、絵本って。そんなことだったら、ぼくだったら、ビジネス書出しゃいいんだもん、ずっと。ビジネス書出しゃ大体20万部ぐらい売れるんだから。だけれど、絵本出したらそんないかないわけじゃないですか。だけれど、絵本を出したら、その次、その次、その次の価値が生まれると。
で、ひとつの物差しで競ってしまうと、最終的にはみんな同じ形になるんですよ。だって、そうじゃないですか。YouTubeとかでも再生回数稼ぎやすい動画みたいなのあるじゃないですか。企画みたいなのあるじゃないですか。そのとき、みんなそれやるじゃないですか。で、次また、ブームが来て「次、この企画が再生回数稼ぎやすいですよ」ってなったらみんなやるじゃないですか。そうすると、傾向と対策をみんなやりまくって、やりまくって、やりまくって最終的にみんな大体同じような感じになっちゃうんですよ。これが結構、マーケティングの落とし穴っていうか、マーケティングを鵜吞みにしすぎちゃうと、ニーズ調査みたいなことをして、マーケティングやって、マーケティング前提で物とかアプローチとかを決めていくと大体みんな同じ形になってしまって、同じ形になってしまったらもう価値が無くなるんですよ。という話を明日のVoicyでします。

そのVoicyがコチラ(↓)

——おしまい——

他の話も聴きたい方は、こちらから全編をご覧ください(↓)

西野さんが取り組んでいる様々なエンタメプロジェクトの裏側をのぞいてみたい方は、オンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」への入会をお勧めします。

それでは、今日も一日、お疲れ様でした!

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