【Web3】短期的に換金できないお金の価値をどう捉えるか
という人向けに記事を書きます!
ペスハムって誰?という方はこちらを↓
Web3業界の報酬はすぐに換金できない場合が多い
報酬がNFTやトークンで支払われる
Web3に関わっていない方にとっては中々ピンとこないのですが、
Web3の業界では、プロジェクトに関わった報酬が、「NFT」や「トークン」で支払われるケースがあります。
例えばジェネラティブNFT(1万体などたくさんの数が自動生成されるNFTの形態)の製作に関わった方には、報酬が日本円ではなく、そのNFTを通常の人よりも多く獲得できる。
例えばFiNANCiEというトークンエコノミーを作れるアプリ上では、報酬相当のトークンが支払われる、といった具合です。
NFTやトークンは売却することでお金に換えることが出来るので、資産性を持ち、収益と見なすことが出来ます。
NFTやトークンは換金しづらい
しかし、これは、「換金しづらい」という問題を発生させることとなり、多くの人の不満を呼ぶこととなりました。
このようなNFTやトークンでは、「売りたい」人が増えると、同じくらいの「買いたい」人がいない限り、その分NFTやトークンの価格が下がっていってしまうのです。
プロジェクトの価格が下がることは、当然市場からの評価がマイナスに映ることになるので、報酬を換金する行為が、プロジェクトの評価を下げることになってしまう。
「身内」の立場としては中々そういったことはしづらく、売れずにずっと換金できないという状況が生まれてしまいます。
最近ではこういった声からもプロジェクトの報酬をNFTで配ることは減ってきました。
またFiNANCiEでは「CTH(コミュニティトークンホールド)」という仕組みがあるので、トークンを保有して預けておくだけで、仮想通貨FNCTを定期的にもらえるといった機能もあったりします。
なぜ換金したいのか
NFT界隈ではずっと議論になっている「ガチホvsぺパハン問題」にもありますが、ここでは「ぺパハンの心理」を考えてみましょう。
その前に用語の解説をしますね。
「ぺパハン=ペーパーハンド」とは、報酬としていただいたり、初期販売(AL=アローリスト)で安価に手に入れたNFTやトークンをすぐに売って現金に換えてしまう人のこと。
それに対し、「ガチホ=ガチホールド」(海外ではダイアモンドハンドなどとも言われます)とは、長期でNFTやトークンを保有し続けている人のことを指します。
相反する両者が、どちらが良いのか、と言い合っている論争ですね。
すぐに使える現金が今すぐほしい
ぺパハンをする一番の理由は「日本円で生活費や納税資金などが必要」というものです。
これらは生活に直結する必要な資金です。そもそも日本円の貯金が足りていない方ですね。
これを非難することは出来ないと思います。ただ、すぐに使える現金が欲しい方は、金融投資ではなく種銭を作ることに注力する方が良いと思います。
価格が下がるリスクを回避したい
続いて、「価格が下がるリスクを回避したい」というものです。
よく投資界隈では「利確は正義」と言われます。金融投資は常に価格が下がるリスクをはらんでいるので、「負けない投資=少しでも利益が出ているうちに回収しておく」ということが、自分を守ることになるという考え方ですね。
心理的安心感を得られることが出来、獲得した利益を他の伸びていきそうな投資銘柄にベットすることで、資産を伸ばしていくことに繋がります。
確かに投資家である自分自身のことを考えている限り、この考え方は正しいと思います。
短期的に換金することは信用を失う恐れも
プロジェクト側からの視点
一方で、プロジェクト側から見ると、このような短期利確勢は、プロジェクトの価値を下げることに繋がります。
上場株や国債など、マーケットが広く、一人当たりの影響度が小さい銘柄においては、個人の利益のための行動が評価されますが、NFTやトークンなどは非常に小さいマーケットなので、一人一人の売り行動が、価格に大きな影響を与えてしまうのです。
これがいわゆる「ぺパハンは害悪」の根源ですね。
国内NFTでトップ銘柄の「CNP=CryptoNinjaPartners」でさえも、過去に初期販売で0.001ETH(約200円)で400点ほど購入した一人の人が、ある時期に一気に100点ほど売り注文をしたせいで、プロジェクトが根元から崩れ落ちるほどの危機を迎えたことがありました。
現在のNFT市場は、たった一人の行動がプロジェクト全体を潰してしまいかねないほどの小さな市場ということなのです。
スタートアップへの出資での例
過去にも似たような事例はなかったのでしょうか?
このように小さな市場への投資方法として、「スタートアップ投資」という分野があります。
例えばメルカリがまだ上場する前から株を購入しておいて、上場して大きくなってから売る、といったものです。
しかし、この投資は一般の人は参加することが出来ませんでした。
未上場株を購入できるのは、VC(ベンチャーキャピタル)といった投資を専門にしている企業や、一単元で数百万円を投資できるような「エンジェル投資家」と言われる投資家のみだったのです。
それが株でなくトークンやNFTとなることで、スタートアップのような小さな市場でも、誰でも投資に参加することが出来るようになったのですね。
短期的に換金しづらいお金は資産であり、投資の一環
そもそも投資とは何か
このように「投資の民主化」が進むにつれて、投資リテラシーが低い人でも、市場の小さい銘柄を簡単に買うことが出来るようになりました。
「スタートアップ投資」に参加できるVCやエンジェル投資家は、当然投資や資産について深く学んでおり、投資家としての影響力についても熟知したうえで投資を行います。
一方で、トークンやNFTに投資している人は、投資や金融リテラシーが浅いまま、自分の利益だけを求めて市場の小さい銘柄に投資してしまっている人もいるのです。
ではそもそも「投資」って何なのでしょう?
「投資」とは、将来的な利益や収益を得るために、現在の資金や資産を活用・運用することを指します。
ここで大事なのは「将来的」というワードです。
「将来」という先の未来に利益を得るために資金を投じるという行為が、本来の意味での投資ということなのです。
ここで聞いてみます。あなたにとっての「将来」は、どれくらい後のことだと思いますか?
もちろん「将来」のスパンに関する捉え方は、人それぞれです。
ただ、初期購入して即売りしたり、1か月以内に売ってしまっている人を見ると、「果たしてこの人にとっての将来は何なのかな?」と個人的に思ってしまいますね。
資産とは何か
そもそも投資で得られるもの、つまり「資産」とは何なのでしょうか。
「資産」とは経済的な価値を持つものとして、「現預金」や「有価証券」、「不動産」などがありますが、その他に「無形資産」「人的資産」といった用語もあるのです。
つまり、金融資産のみに限らず、今あなたがもっているスキルや人脈、知識や経験、顧客リストや商品ブランド、すべてが資産なのです。
日本円貯金は生活費の3か月分で十分
ここで、ちょっと無形資産の話からは外れてしまいますが、日本円が持つ「資産価値」について見てみましょう。
みなさん、日本円の本質的価値は何でしょうか?
それは、「日本円でしか買えないもの」です。
つまり、日頃の食料品や日用品、家賃や光熱費、そして納税資金など。
他の通貨を換金するまでもなく今すぐ支払わなければならないものに対するお金が日本円です。
つまり、他の通貨を日本円に換えるタイムスパンが許されているものに対してのお金は、日本円で保有していなくても良いのです。
例えば1か月前から旅行の計画を立てていれば、支払い前に最もドル円が高くなりそうなタイミングを見てドルを円に換金すれば良い。
そういう意味で実は、日本円ってそんなにたくさん持ってなくても大丈夫なんです。
「生活防衛資金」と検索しておくと、「月の生活費の3~6か月分」といった数字がよく出てきますが、そのうちすぐに使える日本円で持っておきたいのは、生活資金の3か月分くらいあれば大きな問題はないと思います。
月の生活費が15万円で済む人は45万円、30万円かかる人は90万円くらいですね。
今、非常に円安が進んでおり、円の価値が目減りしています。
なるべく手元の日本円を減らしておくことが、資産を増やしておく鍵になるでしょう。
信用は最も重視すべき資産
無形資産の重要性
話が日本円=金融資産に飛んでしまいましたが、この記事で一番言いたいのは「無形資産の重要性」です。
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ここでいう「無形資産」と「人的資産」を総称して「無形資産」と呼んでます[/caption]
無形資産は、文字通り形がないものなので、金融資産と比べて軽視されがちですが、実は無形資産の方が重要だったりします。
それは、無形資産が金融資産の元となる「種銭」を産み出すからです。
エンジニアであればコードを書く「スキル」
BtoC企業であれば、「顧客基盤」と「ブランド」
BtoB企業であれば、他者からの「信頼」が利益を産み出していきますよね。
いわゆる「自己投資」「人的投資」などは、この無形資産を増やすこと、と整理できるでしょう。
そして、無形資産にも2つの種類があります。それが「減るもの」と「減らないもの」です。
減る無形資産
信用
ブランド
顧客基盤
減らない無形資産
権利
知識
経験
スキル
つまり、他人が関わる無形資産=減るもの、
他人が関わらない無形資産=減らないもの。と捉えると良さそうです。
一度落とした信用は一生返ってくることはない
そしてこのような「減る無形資産」に言える残酷な真実は、
なくなるのは一瞬、一度落ちた信用は一生返ってくることはない。
信用を戻すのには、非常に多くの時間がかかる、ということです。
ここで、「ガチホvsぺパハン」に話を戻すと、「ぺパハン」をしている人は「ガチホ」勢やプロジェクト運営からの信用を落とす代わりに、金融資産を手にしている、という構図になります。
確かに、今後も一生プロジェクト運営と関わることはない。信用を落としても構わない、ということであれば、こういった行動も正当化されるかもしれません。
しかし、将来どんなところで再び巡り合うかどうかなんてわかりません。そして悪い噂はあっという間に拡がります。得られるリターンに対して、失うものがあまりにも大きすぎるということを自覚しておいた方が良さそうです。
AI時代における最重要の無形資産は信用
今後AIが浸透し、誰でも良質なコンテンツを産み出せるようになっていきます。
知識やスキルがコモディティ化(陳腐化)していく中で、より一層「信用」や「ブランド」の価値の比重は高まっていくことでしょう。
嘘をつかない
期限を守る
言われたことはちゃんとやる
悪いことをしたときにはちゃんと謝る
感謝の言葉を伝える
こういった最低限のことは、「信用」や「ブランド」を守るために行っているとも言えます。
Web3の業界にいると、様々な悩みが出てきます。
私は本当にこのコミュニティで活動したいのか
本当に自分の得意なことは何なんだろうか
面白そうだから入ってみたけど、まだ活躍出来ていない。
コーチングは、そのゴールに気づくこと、ゴールに向かって行動するために「人に頼る」効果的な方法です。
特に変化の激しいWeb3分野に少しでも足を突っ込んだゴールを目指したいのであれば、数少ない「Web3コーチ」であるペスハムを頼る意味はあるのではないかと思います。
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