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LA旅行記 1日目(SUGA | AgustD TOUR D-DAY at KIA Forum)

5月10日~15日、10代の頃からの憧れの地カリフォルニアに彼女と行ってきました。ANAマイルでアシアナ航空の特典航空券を取った。福岡→仁川→LAXでうまく接続できて良かった。


福岡→仁川

韓国に行くときは基本的にチェジュエアかエアプサンにしか乗らないので、機内食に慣れてない。韓式中華にはうるさい我々にもなかなかおいしかった。仁川到着後、少し時間があったのでアシアナラウンジに行った。持ってて良かったセゾンプラチナビジネスアメックスのプライオリティパス。酒をすすって緊張をほぐす。あ、ティギムうどんと辛ラミョンがあるやん。さっき機内食を食べたばかりなのにティギムうどんを食べるしかない!

福岡→仁川:タンスユッとポックンパ
仁川アシアナラウンジ ティギムうどんとジントニック

仁川→LAX

2階建てのエアバスに乗って約11時間のフライト。去年タイに行ったときの最長フライト記録6時間をはるかに超えるのでやや不安。タブレットで本を読んで、スカー・フェイス(トニー・モンタナ!)も見た。Amazon Prime Readingで何冊かダウンロードしていたのだが、『ひとりビジネスの教科書』という本に2つのキラーフレーズが出てきた。

・ビビサク:ビビッと感じたら、サクッと行動する
・さわズー:さわやかにズーズーしくお願いする

若干感銘を受けて彼女に見せたら「バカみたい」ってあきれていた。

初めてのアメリカに緊張していたのか、寝ようとしてもほとんど眠れなかった。機内食が3回も出て朝から5食も食べてしまったことになる。

エアバスA380
仁川→LAX① サムパプ
仁川→LAX② 謎の夜食ピザ
仁川→LAX③ 朝食 エビ粥
仁川→LAX③ 朝食 卵とソーセージ

ジャングルへようこそ

15日14:40に仁川を出て、11時間飛んで、15日の9:50にLAに着いた。時差ワープやべえ。入国審査の長蛇の列に並ぶ。1時間ぐらいかかって、米国民がはけた列が解放されたところに案内された。

Welcome to The US

入国審査官「何しに来た?」
おれ「観光です」
入国審査官「どこに滞在するんだ?」
おれ「どうぞ(用意してきたホテル・To-doリストすーっ)」
入国審査官「あ、お前BTS見に行くのか!(突然の満面の笑み)お金いくら持ってる?」
おれ「100ドルとカード何枚か持ってるよ」
入国審査官「おけ!」

無事通過したと思ったら隣のレーンの彼女が困っている。日本語の感覚ではイレギュラー質問、”Who are you visiting?"「誰に会いに来た?」をくらってしまったようだ。そしたらおれを担当していた審査官が「こいつらBTSのライブ見に来たってよ!」ってギャーギャー言い出して、全てがうやむやになった。アメリカ最高やん。

Hertzレンタカー

福岡で預けたスーツケースを受け取り、レンタカー会社行きの紫のバス停を探した。今回はこれまたセゾンプラチナビジネスアメックスの会員特典でゴールドメンバーかつ10%オフになるハーツ・レンタカーを予約していました。ゴールド会員は指定されたエリアに行って好きな車を選んでいいらしい。しかし予約表に初回はカウンターに来いと書いてあったので行った。クレジットカードを見せたら選びに行っていいよーってなった。

彼女とゴールドエリアの車を見つくろった。フルサイズのセダン4日以上で1日無料というキャンペーンで予約していたので、セダンを選ばなければ。アメ車(シボレー・マリブ)も乗ってみたいけど韓国車も気になる。あ、ブルーの現代ソナタがいいな!と思ったら既に誰か乗っていて発車してしまった。他の車を見ながら迷っていると、店員が洗車したばかりの別のソナタに乗ってきた。よし、こいつにしよう!黒のヒョンデソナタ。

車に乗って出口のゲートで免許などを見せて手続きをする。こっちの店員さんはHold on a secってめっちゃ言うなー。たぶん「走行距離何マイル?」って聞かれたけど3万8千なんぼを瞬時に英訳できなかったら「おk、もう行ってええわ」ってなった(笑)

名字が先で見つけるのに苦労した
洗いたての現代ソナタ

左ハンドル、右側通行

自分がどこにいるかわかってんのか?ジャングルさ!お前、死んじまうぜ!

Welcome to the Jungle - Guns N' Roses

車についていたディスプレイがAndroid Auto/Apple CarPlayに対応していたので、グーグルマップと連携したカーナビになったり、Spotifyも聞けたりしてめちゃ便利。アメリカの地を踏んだ1曲目はガンズのジャングルにしようと思っていたけれど、疲れていてそれどころではなかった。

予約していたホーソーンのホテルまで15分ほど走った。長時間フライトの後に初めての国で運転しているという状況だったが、左ハンドル右側通行もまあ問題なかった。ホテルに着くやいなやSUGAの痛車を発見して笑った。

SUGA / SHOOKY
AgustD / D-Day

部屋で少し休んで、向かいのスーパーに買い出しに行った。ふつうのスーパーでも、ものを売っている単位がコスコだった。水24本、瓶のハイネケン6本、瓶のコカ・コーラ6本購入。しかし肌寒くて日本の秋みたいな気候。

TVをつけたら即SUGAの交通情報

フォーラムに向かう

さて、本日のメインイベントに向かおう。今回LAに来ることになったのは、彼女がこの日のSUGA | AgustDのコンサートのチケット争奪戦に勝ち抜いたからだった。まずはチケットを購入する権利の抽選を強運で突破。発売当日は早朝から、東海岸の会場(時差の関係でLAより早く発売開始される)で座席選択から決済までの流れをシミュレーションするという執念!LAに来るきっかけを作ってくれて感謝です。

フォーラム(The Forum, 今はネーミングライツでKIA Forum)はレイカーズの元本拠地で、ライブ会場としては日本で言えば武道館のようなところだと思う。60年代末からそうそうたるメンツがライブをやっている。「西のフォーラム、東のマディソン・スクエア・ガーデン」という言葉もあるとか。

https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_entertainment_events_at_Kia_Forum

会場の駐車場は45ドルだったので、LyftかUBERで往復した方が安いだろうと思って予約していなかった。Lyftを呼んでも全然来ないのでビビサクでキャンセルしてUBERを呼んだらすぐに来ました。音楽センスの良いお姉さんで、R&Bを聞きながらサンルーフを開けてノリノリで運転していた。車窓から見える夕陽とヤシの木が最高にきれいで、初日なのにもうカリフォルニアOMOIDE IN MY HEAD状態。素敵な曲だったのでシャザムした。
♪Best Thing - Inayah♪

SUGA | AgustD TOUR D-DAY at KIA Forum

KIA Forum

信号で停まったときにお姉さんが「ここで降りて歩いてもええで、この先混んでるから」って言ってきたので「ありがとー、歩くわ!」つって降りた。ドアを閉める瞬間にネキが"Walk it off~♪"って言ってたのが何か面白かった。ちょうど右手にSo-Fiスタジアム、左手にKIAフォーラムが見えた。偽Tシャツ売りがいっぱいいる。

会場に入る前にまずセキュリティチェックがあった。日本だと瓶・缶持ってないかがメインやけど、ここでは金属探知機のゲートがあり武器持ってないかを確認されている。

物販をちょっと見て、席を探した。目の前にガラスがあるけどまあまあ見やすい。開演まで少し時間があったが断続的に奇声があがり、異様な盛り上がり。開演直前にはAgustD! AgustD!コールが巻き起こっていた。

開演前の様子

ニューヨーク、ニュージャージー、シカゴでの6公演を経てのLA初日。バンドもまとまっていて素晴らしい演奏だった。最初に15枚あったステージのパネルが徐々に上がって減っていく演出も面白かった。そして驚いたのは、北米・南米各地から集まってきていたであろうARMYたちが、韓国語の歌詞をほぼ完璧に覚えていてずっと歌っていたこと!すごい熱量でした。

SUGAのソロ曲と経歴は全部予習していたのだけれど、彼は本物のアーティストであり、苦労人であった。恨(ハン)とルサンチマンを爆発させたような最初の2本のミックステープを繰り返し聞いた。BTS名義のソロ曲、Interlude: Shadowは村上春樹の最新作『街とその不確かな壁』を読んだときに気づかされたことと全く同じことを歌っていて震えた。


Life Goes On / Snooze Ft. Ryuichi Sakamoto

終盤で、うちらに一番近いところにピアノが出現した。そしてBTSのセルフカバーLife Goes Onをこっちを向いて歌いだした。少し力みつつ一生懸命歌っているSUGAに心を打たれた。曲が終わって、ビジョンには彼も我々も敬愛する坂本龍一の映像が流れる。(下は別会場の映像)

これは2022年に新宿のパークハイアット東京で撮られたもので、このホテルで撮影された『ロスト・イン・トランスレーション』が大好きで聖地巡礼したこともある我々。全てが1つの場所に繋がっていくことにとても驚きますね。映像が終わり、アルバム『D-Day』の後半のハイライトであるSnoozeが始まり、涙が流れてきました。

今年は高橋幸宏、トム・ヴァーライン、鮎川誠、ハイスタのツネさん、ジム・ゴードン、坂本龍一、好きなミュージシャンが毎日のように亡くなっていった。自分も死ぬ前に思い切りやりたいことをやっとかなくちゃと思って、7年半続けた個人事業を潰して、少し自由になってから導かれてやって来たLAに感謝。

本編最後の曲はこれまた最新アルバム『D-DAY』の核であるAMYGDALA。アミグダラ「偏桃体」とは脳みその中にあるアーモンドの形をした部分で、トラウマを記憶しているところ。俺も彼女もここがイカれるような体験をたくさんしてきたので、この曲にはめっちゃ共感しているし、MVを見てブッ飛んだよね。

帰宅難民

SUGA │ AgustD

アンコールの3曲(最後の曲は圧巻のThe Last!)が終わり、会場外に出てLyftを呼んだ。配車を待っている人がめちゃめちゃいて全然来ないよ。偽Tシャツ売りや、ぼったくりタクシーの手配師や、ホットドッグ売りがたくさんいた。「ハッダッハッダッハッダッハッダッ」と小気味良い掛け声に誘われてアメリカ上陸後初の食事。

Hot Dog

1時間くらい待ったのだが、結局Lyftは一生来ないので30ドルくらいのUBERを呼んだ。ダイナミックプライシングで行きの約3倍の値段。駐車場予約した方が結果的に安かったかもしれないけどしょうがない。UBERは高いけどドライバーがすぐ決まる。

ホーソーンのコートヤード

Courtyard by Marriott Los Angeles LAX/Hawthorne
Courtyard by Marriott Los Angeles LAX/Hawthorne

ホテルに戻って駐車場で一服して寝た。画像は昼に撮ったもの。初めて来たのにめちゃ落ち着くホームのような部屋だった。1泊167ドル(=約23,000円)+駐車場15ドル。

2日目に続く

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