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腰痛はなぜ起こる!?

0.腰痛に悩んでる人が多い


毎月定期で施術体験会を開催していると、やっぱり腰痛で悩んでいる方って多いですね。


実は、日本人の5人に1人が「腰痛経験」があるって言われてます。

 

僕も高校でソフトテニス部に所属していた時に経験したし、

僕の親父も長年調理師をしていますが、ヘルニア持ちです。


体験会へ参加される方々も、

長年の腰痛持ちで、色々な整体・鍼なども通いながら、仕事を頑張っています。

 

そんな皆さんの話を聞いてると、

「年齢を重ねると、しょうがないよね~!」

「このくらいの腰痛だったら、頑張れば何とかなるよ!」

「何回もぎっくり腰になってますから!」

このような言葉ってよく耳にします。

 

ちょっと待ってください!笑



「腰痛」のことを長年連れ添ったパートナーみたいに言ってますけど、

それって「当たり前」じゃありませんよ?


確かに多くの人が腰痛を抱え、長年寄り添ってます。


決して、それは「正しいお身体」の状態ではありません。


 

今回の記事では、

腰痛ってなんで起こるの?

ってまとめていきます。


読んでくれている皆さんも、「自分の腰痛」を思い出しながら読み進めてみて下さいね。


1.腰痛とは!?

よく腰痛って言葉を耳にするし、

「自分も抱えてます」って人は非常に多いと思います。



では、「腰痛の定義」ってそもそも何でしょうか?

腰痛の定義

肋骨~骨盤までの間でカラダの背面の痛み

のことです。

※ 腰痛と骨盤帯痛の違い

人によっては、

骨盤帯痛(骨盤周りの痛みで、産後に多い)

のことを、腰痛と呼んでいる方もいるのでご注意下さい。



腰痛と骨盤帯痛では、病態が異なります。

そのため、 原因となる状態にも違いがあるのでしっかり分けておきましょう。


腰痛で悩む人の「あるある」


腰痛で悩む人は、

■ 硬くなっている腰を「マッサージ」する

■ 痛みがある場所に「」をしてもらう

■ TVやYouTubeで観た「体操」をする

などをやった経験がありませんか?

 

実は、これってすごく危ない行動パターンなんです。

なぜ危ないの?」って思った方もいると思うので、

例え話をしていきます。

ある主婦の方の話です。

まだまだ夜も冷えるので、お風呂のお湯を溜めたりしますよね?


子どもたちをお風呂に入れてから、寝かしつけもあるので、

早くお風呂に入りたくてお湯をジャンジャン出しました。


その間に、夕食の片付けや子どもの宿題を見たりと、主婦の本当に忙しい毎日を送っています。


10分くらい経ったので、

「そろそろいいかな~」って思いお風呂を覗くと、まだお湯が溜まっていませんでした。


後の予定も詰まっています。

急いで溜めたいので、蛇口を目一杯まわして、お湯の量を増やしました。


そして、10分後に確認するとお湯が溜まっていない!涙涙

みなさんもこんな経験ありませんか?

 


これってお湯を溜めるために頑張って、お湯出したけど、

実は「栓がしっかりとされてなかった」ことが原因でお湯が溜まらなかったんですよね。

 

「何の話?笑」って思うかもしれませんが、腰痛でも全く同じことが言えるんです。

 


腰痛が起きている原因をきちんと調べず、

なんとなくで色々な対策をしても効果は出ずらいです。



実際に多くの方の声を聞いてみると、

■ マッサージに通ったその日は楽だった!
    だけど、次の日には元通り。

■ 鍼をしたときは楽だけど、仕事中には全然変わらない!

■ 体操をしたけどあんまり効果がない。

って話が非常に多いんです。

 

「効果が出ない / 持続しない」のも困りますが、最も警戒すべきは悪化です。

例えば、

椎間板ヘルニアが原因となってる時に、

カラダを前に屈める体操は、症状の悪化を招く危険があります。

 だからこそ、素人判断をせずにしっかりと原因を調べてもらうのが大切です。


2.腰痛の原因は?


だったら、

腰痛の原因は何!?

ってなりますよね?



正直言って、十人十色で一概に

これが原因だ!

って言えないことがほとんどです。

 

その理由をこのデータが表しています。


一般的には、非特異的腰痛と呼ばれる腰痛が全体の85%を占めています。


非特異的腰痛とは?

定義としては、

腰背部の痛みを呈し、腰部に起因するが下肢に神経根や馬尾由来の症状を含まないもの

※ 背部痛 理学療法診療ガイドラインより

とされています。


つまり、非特異的腰痛とは、

① 神経症状
(神経痛、しびれ、感覚異常、麻痺など)

② 馬尾症状
(尿閉や尿・便失禁、性機能障害、お尻周りのしびれや火照り)

などの症状を伴わない腰痛です。

整形外科を受診した際に行われる画像検査で、

画像診断と症状が一致しない

ことが非常に多く原因不明と言われます。


なので、腰痛で悩んでいる方の85%が非特異的腰痛に当てはまるため、

原因を明確に特定できず腰痛が慢性化するケースが多いんです。


特異的腰痛とは?

では、15%に当てはまる特異的腰痛とは、

神経症状を伴い、画像検査で原因が特定できる腰痛

になります。

例えば、

■ 腰椎椎間板ヘルニア

■ 腰椎辷り症、分離症

■ 腰部脊柱管狭窄症

■ 骨粗鬆症

■ 脊椎炎(化膿性脊椎炎、脊椎カリエス)

■ 腫瘍(脊椎腫瘍、脊髄腫瘍)

■ 外傷(骨折、脱臼)

■ 変形性関節症

■ 筋筋膜性腰痛(激しい運動、不良姿勢)

■ 内臓疾患(尿管結石、子宮内膜症 など)

 などがあります。

腰痛や放散痛、しびれなどがあり、画像検査を行うことで何らかの所見が見つかります。

さらに、原因となる疾患によっては随伴症状も見つかることがあります。


原因が婦人科系疾患の場合、以下のような月経トラブルがあったりします。

■ 生理痛、排卵痛

■ 月経不順

■ 経血の異常(量・質)

■ PMS(月経前症候群)

 
このように特異的腰痛は原因が明確化されやすいので、医療機関で適切な治療を受けられることが多いです。

ただし、原因となる疾患によってはその後の対応にも差が出てきます。


疾患別の治療計画

例えば、

■ 脊椎炎
 → 抗生剤で細菌を殺す

■ 骨折
 → コルセット、もしくは手術による固定

■ ヘルニア・狭窄症・腫瘍
 → 神経を圧迫してる部位の除圧

■ 内臓疾患
 → 原因となる内臓疾患の治療

などが必要です。

加えて、それらの疾患に至った原因を分析していくことで根治療法につながります。

そのためにも、セラピスト・トレーナーが提供している、徒手療法・運動療法も併せて行っていきます。


3.非特異的腰痛の原因

特異的腰痛については、医療機関に判断を任せても大丈夫です。

むしろ、検査によって診断をまずしてもらう事はすごく大切です。


これは、レッドフラッグと呼ばれる状態なので、セラピストの僕も気をつけています。

レッドフラッグ

これは危険な兆候と呼ばれるものです。

■ 発症年齢が20歳未満、または50歳以上の腰痛

■ 時間や活動性に関係の内容痛

■ 胸部痛

■ がん、ステロイド治療、HIVの感染の既往

■ 栄養不良

■ 体重減少

■ 広範囲に及ぶ神経症状

■ 構築性脊柱変形(円背など)

■ 発熱

などを伴う状態です。

そして、これらを伴った場合に特異的腰痛で示した疾患が疑われます。


非特異的腰痛を考える

原因不明と言われていますが、これは正しい表現ではないと考えています。

腰痛が酷くて病院を受診して検査した時に、「原因不明」と言われら、

一体どんな気持ちになりますか?


僕はこの言葉はあまりにも無責任だなって思います。


原因不明は嘘!?

患者さんのことを第一に考えて正確に表現するなら、

私の検査では原因を特定できず、申し訳ありません。

でも原因は必ずあります。

別の専門家にも相談して、必ず見つけていきましょう。

という姿勢・言葉がけが大切だと思います。

そして、その時に医師のみではなく、

■ 施術家(整体、鍼灸、カイロ など)

■ 運動療法家(トレーナー、インストラクター)

■ リハビリ職(PT、OT、ST)

などの専門家にも声をかけるべきです。


専門家としてる知識・技術・診方が違うからこそ、チカラを合わせることで原因を追求できます。


はまだやが考える非特異的腰痛


沢山のお客様を診ていると、

現代の生活習慣や、カラダの特徴に一定の傾向があります。


なので、「〇〇さんはAパターン!」みたいな感じで、おおよその判断ができます。

 

カラダって非常にデリケートで複雑なので、

■ 関節(動かせる範囲、各関節の関係性)

■ 筋肉(筋肉の硬さ、伸び縮み、使い方)

■ 筋膜(全身を包んでいる筋膜の伸び縮み)

■ 内臓(内臓の硬さ、動きやすさ、疲れ具合)

■ 神経(神経の滑りやすさ、締まり具合)

■ 血管(血管の硬さ、動きやすさ)

■ 動きの癖(かがみ方、立ち方、歩き方 etc)

■ 食事内容(糖質、油、添加物 etc)

■ 心理面(物事の捉え方、価値観、信念 etc)

■ 環境面(使用物品、職場・生活環境、対人関係)

色々な理由が組み合わさって、結果的に「腰痛」になります。

実際、過去に出会ったお客さんには、

■ サプリメントの常用による肝臓疲労

■ 腎臓疾患(腎盂腎炎の慢性化)

■ 右足の扁平足

■ 過去の左足首の捻挫

■ 交通事故後のむち打ち

■ 口呼吸による横隔膜機能の低下

■ 恐怖心

 など本当に多くの原因を抱えていました。

 

しっかりとした問診望診を行い、触診動診で原因を特定する。

そうすることで、その人に合った治療プランを提案でき、解決に向かっていけます。


大切なのは、

■ 腰痛の特徴・タイプを知る

■ 自分のカラダの特徴・状態を知る

■ 自分の腰痛にあった対策(施術・運動・セルフケア)を選ぶ

ことです。

 

これは腰痛に限らず、あらゆる病気・怪我・症状に共通する考え方です。

 

ぜひ自分に合った「腰痛ケア」を学び、実践していきましょう!!


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