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「期間契約スタイル」か、「毎回予約スタイル」か

突然ですが、契約スタイルについて書きたいと思います。契約スタイルは、私の中で大きく分けて「期間契約スタイル」か、「毎回予約スタイル」があります。

相談室バオバブは、毎回予約スタイルを導入しています。文字通り、必要な時に予約するスタイルです。たまに5回セットでお安くするプランもあります。ご希望の声があった時にご案内しております。

期間契約は、最初に支払うお金は高いけど、半年間は継続的にサポートしてもらえます。半年や1年で作り上げる人間関係もあります。コーチングやスーパービジョンは、このスタイルが多いように思います。

一方毎回予約スタイルは、利用する人が必要だと思う時に1回分の料金で利用できるので、手軽な感じがします。そしてビジネス的な話で言えば、毎回集客が必要です。「予約しよう」と毎回思ってもらわないと、お金にはつながらない弱点があります。

まだ相談室バオバブができる前、私がフリーランスとして個別相談の仕事を始めた時、私は個別サポートをしている先輩たちのやり方を見て、とりあえず半年契約スタイル(おためし)をやってみることにしたのでした。

半年契約スタイルをやってみて、「ああ〜失敗したな」とすぐに思いました。最初の相談者さんは、必要があって私のところに相談に来たけど、3ヶ月もしたら「自信がついてきた!」と、元気に前を向くようになったのです(素晴らしい!)。半年は私たちにとって長すぎたのでした。

軌道に乗っている人に、私と話す時間を定期的にとらせるのは酷だと思いました。なんせ忙しい。前に進んでいる人は平日も週末もスケジュールがいっぱいなのです。そして何も困りごとがないのに定期的に話す必要もないように感じました。その人が話したい時だけ話せるようにしよう…と途中からは思っていました。

私の強みは、辛く落ち込んで前に進めない時に、問題を整理して、心を落ち着けること。そしてその問題を前向きに捉えてまた一歩踏み出せる気持ちに整えること。そこに必要な資源があれば情報提供すること。そこでした。前を向いて全力疾走している人に、もっと高みを目指して導いていくタイプとは違いました。コーチングとソーシャルワークの違いかもしれません。

そして人には「その時に必要な人」がいるということを常々思っているのです。話を重ねていくうちに、「もうこの人と話す自分は卒業だな」と思うことって、ある。人との対話はナマモノ。自分の状態もナマモノ。常に一定であるわけではありません。

だからこそ、私と話がしたいな〜と思う人が、話したいな〜と思う時に予約を入れられるスタイルにすることにしました。ここの判断は、とても早かったように思います。

前述のように、ビジネス的には大変です。予約したいと思ってくれる人を常に募集している状態です。バオバブ一本で食べていくのは難しいと感じます。

ただ、毎回予約スタイルはめちゃくちゃ気持ちが楽です。話したいと思ってもらった瞬間で日程調整しているので、毎回フレッシュ。常にそこに問題が発生しています。その方が私の強みが活きると思っています。

そして結果的に、1年以上のお付き合いになる方がいることが嬉しい…!毎月話す方もいれば3ヶ月毎に話す方もいます。

毎回「予約したい」と思ってもらえることが嬉しい。必要な時に「ハマダさんに話そう」と思い出してもらえることが嬉しい。

なので私は「毎回予約スタイル」を続けているのでした。

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2023年のテーマは洒洒落落。物事にとらわれず、さっぱりと生きたい。そんなハマダのこだわりレスな記事はこちらに収めます。

ハマダユイ
ソーシャルワーカー11年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。

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