共通テスト対策【理科基礎】
出題予想 共通テスト「理科基礎」
予想①物理基礎は身近な現象を科学的に考える問題
予想②化学基礎は小問集合+総合問題
予想③生物基礎・地学基礎は考察問題の対策を
①物理基礎は身近な現象を科学的に考える問題
物理基礎は、日常生活や身近な現象を論理的に考えさせる問題が多く出題されるであろう。「物理らしい」問題ならば、公式を用いるなど科学的根拠に基づいた思考になるのだが、日常生活や身近な現象が出題されると、感覚で解いてしまう受験生は多い。しかしこれは完全に出題者の思うつぼで、どのような問題でも科学的に捉え、丁寧に考察するべきである。
②化学基礎は小問集合+総合問題
化学基礎の問題構成は、第1問が小問集合、第2問が総合問題となることが、過去の出題実績から予想される。
第1問の小問集合は基本的に難易度は平易。確実な暗記と計算がものを言う。また、身近な物質に関する出題が増加傾向にあるので、普段から生活に結びつけて考える癖をつけておきたい。
第2問の総合問題では、ある題材に基づいて、様々な分野から問題が出題される。化学基礎では習わない範囲や見慣れない物質が題材として取り扱われることがあるが、説明文をしっかり読めば理解できるようになっている。基本事項を応用して解いていく力が必要。
③生物基礎・地学基礎は考察問題の対策を
生物基礎、地学基礎では共通して、問題文・図・表・グラフ・写真などから様々な情報を読み取る考察問題の出題が予想される。つまり、解析力や思考力、判断力が求められている。
また、ただ知識のみを答えるような問題は減少傾向にある。だからといって基礎知識の暗記を軽視してはいけない。情報を読み取る際にも、それを考察する際にも、基礎知識は必要不可欠である。つまり、確実な暗記も重要。その上での解析力や思考力、判断力が必要。
いま、やるべき対策は?
共通テスト形式の問題演習がオススメ。その時に必ず意識するべきポイントを解説する。
・物理基礎
さまざまな現象を科学的に捉えるには、公式を、その意味から理解しておくことが重要である。意味を理解するには、それぞれの物理用語の定義を知らなくてはならない。前回は「比熱」が登場したが、それは「1gあたりの物質の温度を1度あげるのに必要な熱量」と定義されており、それが分かれば第3問の問1は容易に答えることができる。「公式に数値を当てはめるだけの作業」をするのではなく、1つでも多くの公式・用語について意味を見出してみよう。
・化学基礎
化学基礎での計算のポイントは「情報の整理」。
計算問題を復習する際には、必ずどのように情報を整理していくかを考えること。たとえば、「反応式を書く→各物質の下に物質量や濃度などわかっている情報をかきこむ→そこから計算できる値を算出する」など。
知識問題の復習は、できるだけ生活に関連付けて覚えることを意識しよう。
・生物基礎 地学基礎
暗記事項の再確認は必須。問題演習で間違えたところは、関連知識も含めてしっかり復習すること。
考察問題で間違えた場合は、「何を」「どこから」読み取る必要があったのか確認しよう。また、そもそも基礎知識として覚えておかなければならなかったところの復習をしよう。
平均点の推移(過去3年間)
物理基礎
化学基礎
生物基礎
地学基礎
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