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ラジオで推しを身近に感じるのは90年代育ちだから?

ほぼ毎週欠かさずに聴いているラジオ番組といえば、
「スピッツ草野マサムネのロック大陸漫遊記」だ。
スピッツ好きな人だけではなく、60~70年代ロックが好きな人にはぜひ聴いてもらいたい。
「漫遊記」というだけあって、世界各国のロックがテーマごとに特集される。毎週新しい音楽との出会いが楽しみになること間違いない番組だ。

テーマの特集以外には「ちょっぴりタイムマシーン」というコーナーがある。
90年代前半の日本のアーティストを紹介するのだが、レコード屋でジャケ買いをするような感覚のコーナーなのだ。

ぜんぜん知らないアーティストなんだけど、曲がなんだか懐かしい。
マサムネさんがラジオで紹介した曲のなかで、心の琴線に触れた楽曲は個人的にプレイリストを作成していて、その中にも「ちょっぴりタイムマシーン」から何曲か選抜されている。

今週の「ちょっぴりタイムマシーン」で紹介されたのは、柿原朱美さんというアーティストだった。
私は存じ上げない方だったが、マサムネさんが若いころに、

・ラジオ番組で共演。
・素敵なお姉さま
・どんぴしゃで好みのタイプ
・直視できなかった

というワードを並べて紹介するので、慌てて検索してしまった。

流れた楽曲は「生まれかわるように」。
このシングルのジャケ写からも、マサムネさんが並べたワードに頷ける。
なるほど~、ふむふむ、こういう女性が……メモメモ。
(ラジオを聴きながらメモを取ることがしばしばある)

このラジオの面白いところって、マサムネさんの自分語りなんだと思っている。
ふだんあまり自分語りをするマサムネさんに出会えることが少ないから貴重なのだ。
何十年もスピッツの楽曲を聴いていたわりには、外側からしか見ていなかった。しかし何気なく彼のラジオを聴いたとたん、するっと沼に堕ちたのも、彼の自分語りから浮き彫りになったギャップに惹かれたからだ。

これまでラジオを聴いてきた中から「好きな女性」についてを組み合わせてみたりもする。

キレイなお姉さんが好きなんだけど、
自分を好きになる女性には冷たくする。

単純なようで、こじらせている感じも魅力。(勝手な想像ですみません)

テレビでは伝わらない魅力。
ラジオなら伝わる。

ふつうは逆かもしれないが、
ラジオには「推し」を身近に感じさせる力がある。

小学生のころからラジオ番組が好きだった。
当時はラジオ番組をテープやMDに録音して何度も聴いていた。
いまはradikoというツールがある。
録音予約に失敗して泣いた朝も懐かしい90年代。
3回まではタイムフリーで繰り返し聴けるけれど永遠ではないのが令和だ。

いまの時代は、動画じゃないとダメなのだろうか。
終わらないで欲しいラジオ番組No.1、それが「ロック大陸漫遊記」。
動画では決して聴こえない、台本を捲る音。
耳をすませて、彼の声としぐさを聴いていたい。


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