浜名 雅広

おもにジュエリー業界向けのパッケージと什器の製造会社を経営しています。 造ることで培っ…

浜名 雅広

おもにジュエリー業界向けのパッケージと什器の製造会社を経営しています。 造ることで培ってきたリソースを活かして、カテゴリーをこえた出会いと経験を求めています。 1972年生、49歳、大阪府、3子の父親 三栄ケース株式会社 代表取締役 www.san-ei-case.com

最近の記事

デジタルとアナログ

大量生産の時代は終わりました。そう言い切ってもいい時代でしょう。人口はどんどん減っていってます、多くの産業と市場は成熟し、同じぐらいの機能の製品が売り場を取り合うようにひしめき合っています。同じものを効率的にたくさん作る必要性は、機能性だけをもとめられる消費財に限られています。横並びのスペックを比較して、最良コスパを選ぶような行動に、買い物本来の楽しさや高揚は感じられません。 中身はほぼ同じものでも、外見のデザインやそれを買うことの意味で購入は決定されるようになってきていま

    • ベストなパッケージをつくる その2

      前回の記事のつづきです。前回お話したとおり、新しく開発した商品用に、ベストといえるパッケージをつくる手順をまとめると次のようになります。 ①商品の理解を深める ②商品が売られる環境を検証する ③デザインアイデアを創る ④製造の段取りを組む 前回記事:ベストなパッケージをつくる その1 https://note.com/hamaon/n/nb0a5685c0d73 実際には、①-④を進める作業の過程で、そのつど新しい気づきやアイデアがいろいろと生まれますが、そもそも商品の

      • 不足を数えるより

        不足をかぞえるより、不満をことこまかに描写するより、いま手元にあるものをひとつひとつ数えて感謝する。これが毎日を機嫌よくすごす秘訣のひとつだと思います。 ありがたいことに五体満足(視力がますます落ちていくが…)、迎えてくれる家族と仲間がいてくれて、一日2-3度ごはんが食べれて、風雨をしのげるが住み処あって、悩みながら懸命にとりくめる仕事があって、夜になれば布団にくるまって寝て、日が昇るころまた目が覚めて、…すでに十分な状況にあります。 ぜいたくを望むことがよくないとか、清貧

        • ベストなパッケージをつくる その1

          ここ数年の流れかもしれませんが、製品の内部部分などの加工を請負う黒子に徹してきた中小企業メーカーさんが、新たなチャレンジとして自社商品を開発される事例が増えてきています。企画・製造・広報・販売にいたるまで自力で取り組むこと、しかも販売や広報など、不慣れな仕事が多くて、大きなチャレンジとなるはずですが、そのなかで販売用のパッケージをどう準備するのかという問題が立ちあがってきます。 たとえば、機械内部の部品を造ってプラスチックの通函(かよいばこ)に入れて納品するのが日常というメー

        デジタルとアナログ

          日本以外の国への販売

          今回は子会社のインドネシア工場の仕事について書こうと思います。 工場はインドネシア首都のジャカルタから300kmほど離れた、インドネシアでは3番目に大きな都市バンドンの郊外にあります。交通インフラが発達途上で渋滞が相当にひどい状況なので、ジャカルタの空港から車で直行しても6時間はかかります。大阪から名古屋ぐらいの距離なんですけどね。そこで約600人ほどの人たち、工場のあるチチャレンカとその周辺の村に住む人たちが働いてくれています。ぼくが名前と顔を覚えているのはそのうちの20人

          日本以外の国への販売

          2022年 新しいスタート

          2022年1月3日です。遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もすべての人それぞれの望むことが、ひとつひとつ実現に近づくよう心から祈ります。 結局は終始コロナに振り回されることになった2021年は、年末にいたるまで、時間を細切れに刻むような感覚で毎日をやり過ごしているうちに一年が終わってしまいました。LINE、Messanger、chatwork、skypeなど、各種チャットアプリを仕事に組み込んでいるせいで、朝起きてから夜ベッドにたどり着くまで、飛んでくる球

          2022年 新しいスタート

          mofu mofu 開発プロジェクト

          mofu mofu ?それはなに? モフモフとした触り心地、まあるいステージ、まあるい収納ケース、それがmofu mofuです。まいにち身に着けるジュエリー、アクセサリー、小物たちを収納するだけでなく、お気に入りのものたちを飾っておくことができる、お部屋のなかの定位置。大好きなものたちをそこに集めて、いつも飾っておけば、忙しい生活のなかで、いつも存在を感じることができて、慌てて探したり、服との組み合わせを迷うことも少なくなります。 ーーー mofu mofuのネーミングの

          mofu mofu 開発プロジェクト