見出し画像

月組「応天の門」4/11マチネの感想

☽憧れのバースデイ観劇♪日比谷公園はお花も満開で
楽しかったです〜月組の皆さま&お友達とも会えたし、おかげ様で佳き1日となりました!!

☽大きな満月の下でキラッと目が光るれこたん道真、
冒頭から不穏な魅力で心拍数が上がった…
全盛を誇り逆らう者は誰ひとりいないハズの藤原一族に、彼がなぜ反骨心を持ったのかがわかる前日譚でもありますね
清和帝から3代後、宇多天皇の時代に能力を買われて博士から政治家となった彼にはこのバックボーンがあった、しかし次代の醍醐帝の時に右大臣の位にまで昇るのに、やがて失脚し流罪となる事を考えると
彼が一貫してシニカルな影を背負っている事も、ラストで藤原氏が動かしがたい圧力をかけてくる事も、「あぁ」と納得してしまった…切ない…

☽業平と高子の叶わぬ恋と変わらぬ想いが、
物語に深い陰影を与えている…互いを見る目のやるせなさにキュンキュンするのも、この演目の見どころですな♡(トップコンビに恋愛関係が無いだけに)
この後、結局高子は入内して、産んだ男児は次代の帝となる、しかしその次の子が皇位を継ぐことは無かった、基経の政略により…このお芝居を見る事により、色んな顛末を改めて知りました(どうしても調べたくなる、歴史ヲタだから笑)

☽海ちゃん昭姫は見れば見るほど素敵だなぁ、
サバサバしてて情に厚い、やっぱり今までのお役で1番好き!トップコンビで娘役が姉御ポジションて、あんまり無かったような…あの学年差、そして海ちゃんだからハマるんでしょうな~(好き)
ビジュアルも神☆でも、平安初期だから天平の中国風ビジュアルが風俗として残ってて、あのファッションなのかなと思ったんだけど…元は中国(唐)の人だからなの?
なぜはるばる日本へ渡ったのか、彼女の過去も原作には載ってるんでしょうね…読んでみようかしら

☽るうさん良房、芝居の月組を統べる組長さんの最後のお役にしては、
静かすぎる人物では?と1回めに見た時は思ったんですが
道長に続き現代まで続く藤原氏の礎を築いた人として、あの揺るぎない大物感と冷徹な視線は大いにアリですね~やはり!最後まで素晴らしい演技で魅せていただきました~喝采!!(でも哀しいコレが見納めなんて信じられない)
ツイデに言うと、良房が絶対的な権力を握るに至った直接の原因が、教科書にも出てくる歴史的大事件“応天門の変”ですね…

☽さちかお姉さまが(芝居の)月組でも稀有なカメレオン女優なのは
知ってます、でも山路はステキだね~あのしっとり感、十二単も似合う!!
何しろエルピディイオではちゃきちゃきの職業婦人だったもんね~面白かった…はまの的ギャップ大賞を!受賞しました!!

☽るねぴ伴善男、パッと見は公家装束がお似合いのイケオジですが…
どっかで名前を見たことあると思ったら、“応天門の変”の中心人物!!将来的には悲劇に見舞われる人なんですよね、息子のみよっしー中庸も、あさぴ源信も…イヤ深いわ!!

☽やす君、まず最初の豪気な酔っぱらいがステキ~!
是善も良き、息子思いの賢くて優しいパパですね♡
あれだけ色合いが違う役を、1つの芝居の中で演ってのける…スゴイとしか言いようが無い(拍手)

☽ぎり君の黒炎、コワイそして美しい…あのド迫力も
見納めかと思うと、モウ悲しくて(涙)
昭姫をつかまえるシーンは緊迫感にあふれてますが、はまの的には「97期の並びイイわ~♡尊いわ~♡♡」て思ってしまっててスミマセン(笑)

☽うー君の若き業平、なななんと麗しい…
ノーブルな美貌に公家装束ががっつりハマッた!!(惚)高子との道行だけでなくソロの舞いもある、ビッグボーナス♪
鬼もいっすね、全身から不気味オーラが発散されててゾクゾクした~(褒めてます)♡

☽あみちゃん紀長谷雄、おとぼけキャラでソーキュートだが、
とにかくイチイチ顔が良い←
彼もなんか見た名前だと思ったんだよ…道長の片腕として共に爆出世、道真が失脚して大宰府へ流罪となっても彼は政界に残り、ひそかに支援を続けたと言われる人物…
あとね、重要文化財になってる絵巻の主人公でもあるんですよ~長谷雄草紙!!

☽せな君&いっけい君のダメダメ兄君×2ね、
ダメなんだけど…なんか好きなの、顔がいいから←
あと鮮やかな色の直衣がとっても似合うから、好きなの2人とも!

☽るおりあ君、吉祥丸の透き通った歌声に大カンゲキ…
凛ちゃん阿呼との二重唱も聴きごたえありますな♪そしてビジュアルもめっちゃ美しい♡

☽このお芝居のはまの的な見どころは、
宮廷にズラリと並んだ公達の麗しさなんだけど…やっぱり1番最初に見つけてしまったね、こーみ君を!“あの双子自動感知センサー”内蔵されちゃってるからね!!←

☽多美子姫ぴゎんは本日もめっっっかわでした~♡
花模様の十二単が似合う~!
でも女房に密かに呪詛されてたのは、平安朝あるある…実際、彼女は寵愛されても(妃の役割として何よりも重要な)御子を産む事はなく、父・良相が“応天門の変”で権力を失った後は、歴史の舞台から姿を消すんですよ…

☽昭姫のお店の女子みんなカワイイ~特に中国風高髷は、
星組「眩耀」の汶族女子を思い出す♪
中でもみうみん美柳を発見した時には盛り上がりましたね~可愛いし、本当に柳のような細腰だ!!

☽こうやって調べて書いてみると、この舞台の登場人物が
西暦866年の“応天門の変”に向けて絡み合う図式が見えてきた…
原作もそれを踏まえてるんだろーな、やっぱり読んでみようかしら、でもたぶん悲劇なのでは…(ガクブル)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?