コージキシタ

◎ フォトグラファー ◎ 砂の女 ◎ 終焉が近い砂丘の最後を見届ける ◉ 中田島砂丘で…

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◎ フォトグラファー ◎ 砂の女 ◎ 終焉が近い砂丘の最後を見届ける ◉ 中田島砂丘で表現者またはコラボレーションを募集しています。 https://www.koji-kishita.com/

最近の記事

中田島砂丘 今昔これから展

毎年恒例の浜松まつり期間中、中田島砂丘入り口の風紋広場で合同写真・パネル展を行います。今回はオイスカ浜松国際高校が日頃の活動紹介で参加してくれるそうです。 【開催概要】 2024年5月3日(金)~5日(日)浜松まつり期間中 開催時間:10:00~16:00 会場:遠州灘海浜公園風紋広場 住所:〒430-0845 浜松市中央区中田島町 浜松まつり期間中はシャトルバス利用 【開催内容】 中田島砂丘合同写真・パネル展 「風の舞う丘」加藤マサヨシ 「さようなら中田島砂丘」コージキ

    • アクト・アート・ストリート

      浜松アーツ&クリエイション主催の「アクト・アート・ストリート」に中田島砂丘で撮影した写真で参加をしています。 本日1月22日から2月4日(日)まで、場所はアクトタワーのフリースペース「ACT PLAZA LOUNGE」の地下1階と2階の2か所です。 学生の勉強や企業の方の休憩所として利用されているこの場所にアート作品の展示を行い交流の場を設けることで、場の可能性を拓くという試みです。 今回は浜松市内で活動しているアーティストの作品(絵画、書、写真、グラフィック)が展示さ

      • 崖っぷちまで迫った波打ち際

        海岸防災、海岸環境を研究してきた青木先生と、主催の表浜ネットワークさんの案内で、渥美半島の海岸(田原・豊橋)を見て来ました。本来は地元の方に海岸の現状を知ってもらう会だったのですが、渥美半島の海岸浸食はいずれ湖西、浜松が直面する問題ですから知っておきたいと思いました。 4か所を回ったのですが、いたるところで止まらない崖崩れと、崖っぷちまで迫った波打ち際。かと思えば人間が沖合に手を加えたことにより生まれた20mを超える砂丘。 海と陸の境界で緩衝役になっていた砂浜が無くなって

        • 風の道

          冬のからっ風が続き今までになかった新しい場所にきれいな風紋が出来ていました。これが何を意味するかというと固定化していた既存の砂丘に新しい風の道が出来たということです。 今まで面で受け止めていた風がその新しい道に集中します。こうなると砂を留めていた海浜植物もろとも風に飛ばされ、砂丘がえぐれていきます。

        中田島砂丘 今昔これから展

          自己紹介 仕事の撮影、ご依頼

          企画者としてカメラマンに撮影を依頼してきた はじめまして、キシタと申します。 このノートはフォトグラファーとしての作品撮影を主に記載していますが、浜松を起点にビジネス中心の撮影を行っているカメラマンです。 私は浜松市内のメーカーで企画部門に所属しTVCMや広告デザインなどのクリエイティブな仕事に携わってきました。2009年からはフリーランスとして、企業や医療関係を中心にビジネス関連の撮影を行っています。 私の強みは、企画者としてカメラマンに撮影を依頼してきた経験を活かし

          自己紹介 仕事の撮影、ご依頼

          中田島砂丘でインスタレーション

          屋外展示 例年9月はイベント「砂丘につつまれる夕べ」に合わせて砂丘内に写真を展示してきました。2023年は趣向を変え、あえて目立つ場所でモデルや知り合い、観光客を撮りながら、撮っている行為そのものをインスタレーションとして見せて行こうと考えました。 ステージは赤と黒のオーガンジーと浜松で織られた綿生地を風になびかせて、同じく赤と黒で作成したステートメントに誘導しました。 そもそも私が砂丘に写真を展示するのは、写真を見てもらうと言うよりも、その行為そのものに意味を見出し

          中田島砂丘でインスタレーション

          ロケ地を探すならアキグミを探せ

          中田島砂丘では数多くのアーティストがPVのロケ撮影を行っています。それに伴いファンの方も全国から訪れているようです。今では小さくなった中田島砂丘ですが、東西約800m、南北約600mありますので、この中のどこで撮影したのか、アーティストと同じ場所に立ちたい!とスポットを探しているファンもいるようです。 私からひとつヒントを差し上げます。それが写真のアキグミの木です。中田島砂丘のほぼ真ん中辺りにポツンと丸い塊のように群生しています。2017年の防潮堤建設でかなり風景が変わって

          ロケ地を探すならアキグミを探せ

          砂丘の終わりを告げるのは

          植生に突き付けられる現実 私は防潮堤工事が本格的に始まる前から「さようなら中田島砂丘」をテーマに掲げて撮影してきました。感傷に浸っているわけではなく本当に砂丘としての価値が終わると感じていました。 そのひとつが植生の変化です。2023年夏、防潮堤の天端に海浜植物ではないマメ科の植物が青々としています。たぶんカワラケツメイではないかと思いますが黄色のつぼみがたくさん付いています。 防潮堤には、砂地に這うように育つハマヒルガオやハマボウフウ、コウボウムギは少なくて、ケカモノ

          砂丘の終わりを告げるのは

          中田島砂丘の駐車場は何時まで

          中田島砂丘へ観光に訪れる方のために、駐車場の場所や利用時間の案内についてお伝えします。また、公式では書かれていない裏技もご紹介します。ぜひ参考にしてください。 中田島砂丘に一番近い駐車場が、風車公園南駐車場で利用料金は掛かりません。150台以上停められますのでイベントが重ならなければ駐車できます。ただし注意が必要なのですが、利用時間に制限があって 4〜9月は8:30〜19:00まで、 10〜3月は8:30〜17:30までの利用時間になります。 特に日没時間が遅い夏は、夕日の

          中田島砂丘の駐車場は何時まで

          中田島砂丘を未来に残す?

          次世代が必要な場所へ 子供の夏休みの自由研究が「中田島砂丘を未来に残す」というテーマなので話を聞きたいと、砂丘で偶然出会った知り合いの家族から声を掛けられた。 そこで、現在の姿を砂丘と呼ぶことに無理があり、砂丘の看板を下ろすときが来ているという話をしたら戸惑っているように見えた。 戦後は農産物のフトイの干し場として砂丘が活用され、高度成長期には観光地として人気を集め、現在はロケ地として有名なアーティストが撮影に訪れている。東日本大震災の津波災害を受けて砂丘の真ん中に防潮

          中田島砂丘を未来に残す?

          15th中田島砂丘サンセットライブ

          15回目を迎える中田島砂丘サンセットライブは 2023年9月23日(土) 10時30分から17時まで 場所は中田島砂丘入り口の風紋広場です。 例年行なっている海岸清掃に加え、フリーマーケットや写真展示、500本の風車に凧揚げも砂丘内で行われます。 もう何年も行っていない方はこの機会にどうぞ。 メッセージいただければ砂丘ガイドもいたします。有名なアーティストたちがミュージックビデオを中田島砂丘で撮影していますが、砂丘内のどこで撮影しているかをほぼ特定できます。 私は23

          15th中田島砂丘サンセットライブ

          夏の夕陽を中田島砂丘で撮りたい

          夏の暑さ、砂の照り返しに負けず、中田島砂丘に夕陽を撮影に来られる方も多いと思います。残念ですが8月の太陽はまだ水平線には沈まず、陸地に沈んでいきます。 それでも諦めきれないようでしたら、海岸沿いを消波ブロックが並ぶ西側に向かってください。消波ブロックの影響によるトンボロ現象で波打ち際に砂のカーブができています。そのカーブを活かしてカメラを構えれば夕陽に照らされる波頭が撮影できるかもしれません。

          夏の夕陽を中田島砂丘で撮りたい

          帰還さえちゃん 私の生きた証

          【写真展のお知らせ】 タイトル:帰還さえちゃん 私の生きた証 内 容:帰還さえちゃんが被写体になった写真が展示されます。(私の写真も3枚展示されています) 日 時:2023年6月2日(木)~7月16日(日) 場 所:パセレッティ 浜松市中区連尺町307 「さようなら中田島砂丘」のテーマは、6年前に彼女を撮影したことがきっかけで生まれました。彼女自身が抱える悲しみと消失する砂丘の悲しみが、ガツンとぶつかったのです。 彼女との出会いがなければ、これほど長い期間にわたって中

          帰還さえちゃん 私の生きた証

          浜松まつりで合同写真展

          浜松まつり期間中、中田島砂丘入り口の風紋広場で合同写真展を行いました。 数万人ほどの人が行き交うこの場所で主催の海岸浸食災害を考える会は、長年にわたって環境問題を訴えてきたのです。仮設テントとはいえ、この場所で写真を展示する機会は誰にでも与えられるものではないでしょう。 ここで私が展示をするのは今回で4回目ですが、3日間フルでテントの中に常駐したのは初めてです。ほとんどの人が一瞥もせずにテントの前を通り過ぎていきます。まつりを楽しむ目的で訪れる人が写真を見ることも少ないだ

          浜松まつりで合同写真展

          中田島砂丘 合同写真展

          【写真展のお知らせ】浜松まつり期間中、中田島砂丘入り口の風紋広場で合同写真展を行います。 こちらで行うのは3年ぶり。 屋外の仮設テントでどこまでできるか分かりませんが、たくさんの方が訪れる良い機会を活かしたいと思います。 中田島砂丘 写真展 期間:2023.5.3-5.5 浜松市南区 風紋広場 「風の舞う丘」加藤マサヨシ 「さようなら中田島砂丘」コージキシタ 主催:海岸浸食災害を考える会

          中田島砂丘 合同写真展

          風景の一部でいられる場所

          中田島砂丘を撮り始め通っていたころ、一人で海を見に来る女性をたびたび目にしました。真冬なのにナース服のまま病院を飛び出して来たような女性、トレンチコートを着こなした女性などいずれも悲しい想いを抱えているように私には見えました。 その佇まいが美しかったことから「さようなら中田島砂丘」と題して写真を撮ろうと決めました。 悲しい気持ちや怒りを鎮められる場所が都市の身近にあるってとても大事だと思います。この場所で水平線を見ていれば古代の人間が見ていた風景と同じ、風も波の音のリズム

          風景の一部でいられる場所