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~ハムスターぐらし~ 🐹ハムスターを連れて出国できるのか?税関のはなし。

帰国の成田空港の税関わきの通路を歩いてた時、あるチラシが置いてあるのに目が留まり、つい立ち止まった。
周りの誰もが気にも止めず、重いトランクを引きつつ、いそいそ通り過ぎてく中で、私はそのチラシを手に取ってマジマジと見ていた。
そこに可愛いハムスターの姿が写っていたからである。

私は今までこういったことには無知だったけれど、ペットと長年暮らす中に海外の旅にも同行させているご家族や、ペットも連れ沿い海外移住されてる方々は沢山いるから、皆さんいろいろ詳しいのだろうか。
そうか、自分たちは家族だと思っていても、こういった機関としては、ペットには生体・検疫のパスがいるんだね、届け出や許可証もいるんだね。

帰りの 成田エクスプレスで、それをじっくり読めば読むほど、私はモヤモヤしてきていた。
なかなか厳しい内容が記されていて、しまいには「殺処分」という嫌な文字まで書かれているなんて。
皆さんはこういったことへの認識はおありでしょうか?

まぁ、まず ありえないことだろうけど(でも万が一)、例えば日本国内から避難・退避しなきゃならないような緊急事態に陥った場合(そんな将来は永久に無いと願いたい)、ハムスターは一緒に他国へ連れて行けないのか?という疑問が浮かんだ。
いや、何よりも犬や猫は良くてどうしてハムスターはダメなのか、同じペットなのに…と個人的な強い思い入れより、納得いかなかっただけであった。

そして翌日、私はしっかり成田空港の検疫所へ確認の電話を入れて、問い合わせをしてみる。
電話に出た若い男性の対応ぶりは親身で丁寧だったが、その輸入動物管理室からは、ハムスターはじめ齧歯類のペットは、基本的には出国したらもう二度と日本に帰って来れなくなる運命であると知らされ、いったん出ていったのなら、その国で寿命を迎えるしかないと言われた。
そういった理由の一つとして、齧歯動物は 多岐にわたるいろいろな病気や 細かい細菌のチェックなどが必要になるため、それ自体を一匹ずつに検疫で実施することがかなり難しく、よほど特殊な無菌状態などのところにいた個体でなければ許可できないのだ…といった説明を受けた。
(私の知能レベルでは、この程度の稚拙な説明となってしまいまして、分かりにくければ大変に申し訳ないデス。)

…っていうか、個人が飼っているハムあるいはペットショップやブリーダーが飼育してるハムも、その時点でもうダメということで、まず全ペットのハムスターはもれなくアウトだということを意味している。
それって、実験用のハムスターみたいな子だけがOKなの?そのハムスターはハム生のために入出国するのでないというのに。そう思うと、またひとり勝手に、ひどぉい!…と腹立だしく、悲しくなる。

また仮に、何とか証明書をもらえて、どうにかこうにか出国は出来たとしても、まだ油断ならないポイントがある。
あくまで受け入れの先の国のルールに乗っ取ることになるゆえ、その国がそのペットを受け入れてないような場合、入国も出来ないし、もう帰国も出来ないし、ではどこの国に行こうかハムよ、と飼い主共々路頭に迷う…そんな想像を絶するよなトラブルに陥ってしまう可能性すらあるらしい。

可愛くても、もう厳しめ冷酷キャラに見えてくるクアランくん。

そういった事なので、ハムちゃんは誰かに預けていく方が良いですよ、と若い男性のアドバイス。そうなってしまうのか…。
また気になるようでしたら、事前に行く国の動物検疫について調べておく方が確実と言われ、その点については男性は急に、農林水産省の専用窓口へ詳細を問い合わせてくださいとのことで、お礼を述べて携帯を切る。

そういう事情を知ったことで、うちの2匹のチビハムたちを思った。
韓国生まれのスノーくんと、オランダ生まれのルビーちゃん。
君たちも自国を離れ遥々と日本に来て、もう二度と故郷の地を踏まないで(最初から何処にいるのか知らない)、たった一匹で異国で生きてゆく覚悟で(本人たちは何も知らない)、我が家にやって来てたんだなぁ…としんみりしてしまった。
あれ?もしかしたら飛行機でなく、船便でドンブラコやって来たのかな?
その場合の入出国ってどうなんだろうか?…が、もう調べる気がなくなってしまった私。
どちらにしても、この出会いは奇跡であるとしか言いようがないのだ。
ハム達はどの子も、私にとっての「奇跡の出会い」なのだから、もう離れちゃいけない。

追記…そういえば以前ネットで、ハムスターを長期で留守にさせておけなくて、ヨーロッパ一周旅行のチャンスをあきらめたという男性の話を読んだが、私はその人のハム愛を今なら痛いほど理解できる。なんと素晴らしい人だろうと思う☆

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