見出し画像

喉が渇きました。約96kbit/秒の水を下さい。

 さすがに運動をしないといけないなと思って、ランニングを始めたり、始めなかったりしています。今回は始めた方のお話を。

 だいたい1時間は走るというマイルールであり、謎のルールを引っ提げて外へ出ます。日が昇ってまだてっぺんにはいかないひんやりとしたAMの時間軸は、人通りも少なく濃厚接触というなんかエロそうな言葉は微塵も感じません。

 公園でグルグル走るコースと、ひたすら国道沿いを走るコースを公園か大通りに出るまでに歩きながら選びます。ちなみに脳内選択音はパワプロです。今日は国道沿いコースにカーソルを合わせることにしました。ピロロン。



 では、ランニングスタートです。





画像1

 「はじまりですか?」という問いかけに答えるように走り出します。今日のスマホから流れるおまかせ再生リストは、上々な滑り出しです。


画像2

 「呪文…もん…もん…もん……」のところはライブでいう花道を駆けるように、利き手にはエアトリコリコステッキを持って跳ねるように。ライブビューイングのカメラを見つけたら持ってるステッキ(エア)で魔法をかけましょう。残念ながら今日はカメラを見つけきれませんでした。


画像3

 夜空はなんでも知っているのだとすると、いま私を照らしているこの朝日は、本当に何も知らないのか。知らない「ふり」をしてくれているのではないか。なぜもう疲れているのか。曲のテンションが走行時のテンションと比例してしまうからではないか。いやさっきの曲で無駄にアウトロ中跳ねてたからではないだろうか。答えは夜空のみぞ知る…………。





 …………飛ばし過ぎました。これだから曲のテンションに合わせるとロクなことがありませんね。この先は坂道なので「夜空は~」を聴き終えたら一旦休もうと思います。








画像4



 誰、今休むって言ったやつ?そんなんじゃ愛は待ってくれないよ??だって運命はありきたりじゃつまらないでしょ??? 人生のルーレットを回すが如く、釈迦力に足が動いてくる。凄いなギルキス。単純だなお前。あ、察しの通り今日のブログは終始こんな感じですよ。







画像5

 にっこりの魔法でこっちもにっこりです(若干苦笑い)。でもこんなにも「にっこり」と言われたら笑うしかない。笑うしかないんです(苦笑い)。


画像6

 あ、どうしよう知らん曲きた……。(スマホを確認して) へぇ…これWake Up, Girls!の曲なのか。曲変えるのはなんか負けた気がするなー……あれ?これ結構良い曲じゃね??わぁなんか元気出てきたわ…!!!




 走っていて気づいたんですが、ランニングって自分を一時的に追い込むことが出来ると思うんです。きついけど、どうしよう。いっそこのまま止まってしまおうか。いやあの目の前にある木までは進もうか。それともこの曲終わるまでは頑張ってみようかなんて自分に相談してみたりして。

 そうすると持論ですが追い込まれている分、聴いてる曲の歌詞が、カラッカラの身体に沁みてくるんですよ。スポンジみたいにやけに吸収していって、やけに響いてきて、もうちょい頑張ってみようかなと思えてくるんですよね。ここでのもうちょい頑張ることって、何をしたらいいか明確じゃないですか。走る。ただそれだけなんです。このランニング中では頑張るべきことがシンプルなので、歌に応えることが出来るんです。(個人の感想です)


 だから……タチアガレ!などの「はじまりは辛かったけど、いろいろと見えてきてサビで思いの丈を開放型」の曲は、Aメロがめちゃくちゃしんどいんです。Aメロで坂道走っている時なんかは特に。
 それでも、サビに入ったら自然と軽やかなステップで走っている。風が心地よく顔に当たっているんですよね。タイトル通りの気持ちが、アニメも彼女たちも知らないのに湧いてきて、まだまだ行けると思わせてくれる。いやぁ良い曲でした。今度アニメも見てみようかな。





画像7


 ここでやっと折り返し地点です。ぐるっと回ってさっきまで走っていた道をまた駆け抜けていきます。そうすると当たっていた朝日の光も位置を変え、私の斜め前に影が出来ました。





画像8


 ずっと付いて来ては、少しだけ私の斜め前に現れる「コイツ」を追い抜くことは出来ません。私の姿かたちとそっくりで、それでいて私よりも先に進んでしまっているコイツは、本当に自分の姿から映っているものなのでしょうか。私の足先から伸びた「私」のようなコイツは、いくら走っても追いつけない私をだんだんあざ笑っているように見えてきました。時折大きな影に隠れていなくなったと思ったら、私が陽にあたってバテ始めたタイミングに、また少し前に現れてきます。悲しいかなそんな卑怯さは私と似ているなと感じてしまいました。



 私は根が暗いので、そう思ってしまいましたが、スポットライトを浴びて大きくて真っ黒な「彼女」を目の当たりにした桜坂しずくは、何を思ったのでしょうか。





画像9


 暗くなった私を殴るかのように重低音が響きます。ド頭に2発。その後また2発。ハッとした私、ハッとすることが出来た私、そんなまだ脈がある自分自身に何と言うべきなのか、それはやはり走れという鞭。まだ行けると思った自分と共に進めということ。ここにきてブレずに進み続けた姉妹に背中を押してもらいました。

 気持ちも高まり順調に走っていましたが、突如痛みが…!腕?脚?いや、「眼」でした。あ、痛ってえ!眼が痛ってぇ!!汗が眼に入って沁みてきて痛ってぇ!!!
 だがしかし!ここで屈するわけにはいかない!セコンドからタオルを投げるわけにはいかないッ!(タオル家に忘れました)
 汗を手で拭い、まだまだ走ります。眼はいまだに沁みてます。視界が入ってきた汗で片方だけ滲みました。だがしかし!ここで屈してはいけない!!タオルを投げるわけにはいかないのです!!!(タオル家に忘れました)
 眼が汗という水分(Aqours)で痛み、視界がぼやける。まさに「姉さまはもういない」と叫んで浜辺を走った理亞ちゃんの、ひとりで悩んでいる自分をよそにどうしたらいいかと嘆くAqoursが羨ましくて、妬ましい。そしてそんな感情を持ってしまった自分も情けない、でもどうしたらいいか分からない……この気持ちだったんですね。(家にタオルと自制心を忘れました)

 なんてやっていたら、更に状況は悪化。目の前の歩行者信号が点滅して赤になろうとしています。かと言って止まりたくはない。1時間は走り続けるというマイルールは健在です。信号が変わる時間を調整して走るか?いやしかし信号は変わったばかりでしばらくは赤のまま。ならばいっそ……。





画像10




右だ!!!







画像11











画像12


Maze! 抜けられないの Maze!セカイは今や
Ah 滅亡寸前かもしれない だから決心して欲しいのです
Don't let me down (注1)



 後半戦にして迷い込んでしまったこの登り道。しかし引き下がるわけにもいかない。幾度となく見送られてしまった彼女たちの舞台。もうこれ以上ガッカリしたくもないし、させたくもない。
 誰かのせいでもない、誰かのせいにしてはいけない、ならば滅亡寸前のこのセカイのせいなのか、「このセカイだから……」で話を終わらせていいのか。このセカイを変えようと、まずは自分の見えるセカイからでも変えようとしなければ、抜け出せるものも抜け出せないのではないだろうか。勇気のプロペラを回すのならば、それは今ではないのか。なぁどう思います?読者の皆様??いや読者よりは、うるさい!!!…………話しを戻そう。



 登り切った景色は、いつもの見慣れた工事現場でした。ありがとうございました。でも新しくなったセカイで踊るAZALEAはいつか観たいな。では、下りましょう。






画像13


 ええい沈まれと言わんばかりに流れる切ないメロディは、ふざけ倒した私の熱をクールダウンさせていきます。先ほどの信号をちゃんと渡ったので、今回は迷わずに真っ直ぐゴールまで進みます。
 まぁしかし、ちょっと落ち着き過ぎたかもしれない……気のせいか身体も冷えてきたような……冬の曲も良いけれども暖かい夏の曲をで気分を温めたいところなんだけれども……


画像14


The Summer!!!


 いやぁ分かってますねぇおまかせプレイリスト。ここまでホントいい仕事で、あぁ、ちょっとごめんなさい少し離れて下さい危ないんで、







1.2.3 Yeah!!!




 あ、もう大丈夫です。ビックリさせてごめんなさい。これやらないと夏が来ないので……あ、いえこっちの話です。はい。

 いや確かにこの生活を始めていると、外に出る機会もないですし、仕事も今休業中なので、食べるか寝るかの生活になっていて、気休め程度の筋トレぐらいしか体動かしてないなぁと思ったんですよ。いつも通りの生活なら、自分から体動かそうとは思わないんですけど、こうずっと休んでいる日々が続きますとね。ランニングでもしたいなとか思っちゃいますよね。学生時代はこれでも部活生だったんで、長距離走ることも多かったんですよ。学校の運動場の外周を走ったり、坂道ダッシュを何本かやったり……こう思い出すと懐かしいですよね。あぁなんかランニング中に掛け声発する文化とか無かったですか?地域性もあると思うんですけど、自分のとこの学校はありましたね。女子部がよくやってませんでしたっけ??例えば女子バレー部とかが走りながら
「い~ちに~(いちにぃさんしぃ)にぃ~にぃ~(にぃにぃさんしぃ)ファイ(オー!)ファイ(オー!)ファイ(オー!オー!)〇☆△~!(何言ってるか分からない)パンパンパンッ(手拍子)」みないなやつ。ありませんでした??いや、確かうちの部活もなんだっけなぁ……あったんですよね。あぁ!そうそう!!
「サァ~エイ!(エイ!)エイ!(エイ!)エイ!(エイ!)サァ~エイ!(エイ!)」って。意味わかんないですよね。崩し過ぎなんですよ崩し過ぎ。で、これを2列並んで走りながら言っていくんですよね。「サァ~エイ!」の主導権を持ち回りにして。次誰だっけ?いやお前だろって小突かれたりしてね。たまにすげぇ高い声の「サァ~エイ!」にびっくりして振り向いたりしてね。あれあの先輩、まだ変声期前なのかな?とか思ったりして。それで…あ、ごめんなさい。ちょっといいですか。











ずるぅい!私だってアイス食べたいのにぃ!!!!







 すいません。(曲を)聴きながらこうして走っていたので、ここ叫びたいなと衝動的に思っちゃったのでつい…。ライブとかでは叫ばずに聴く派なんですけどね。ホントにアイス食べてぇな、先食べちゃうのズルいなって思ったんで。あ、いやこっちの話です。はい。次の曲でそろそろランニング終わろうかと思います。






画像15


 さぁこの曲でラストスパートです。今度こそは苦笑いではなく笑って走れそうです。ヘトヘトだけど、楽しい。走るのって結構楽しいですね。あともう少しのゴールが見えたことでのニコニコ(下手したらニヤニヤ)顔があったからなのか、散歩していたおばあちゃんが、マスク越しでも分かるぐらいニコっと笑顔で挨拶をしてくれました。ニヤニヤ(下手したらニチャニチャ)顔でこちらも返しましたが、なるほど笑顔の魔法はあながち間違ってないんですね。ちょっとだけスピードアップ出来ました。矢澤にこさん、流石です。最後の最後で上がらなくなった脚によって躓いて、上の画像のにこちゃんばりに低体制にはなりましたが何とか踏みとどまれました。we are Busters.




画像16



 約一時間。止まらずに走りきりました。ここからは家まで軽い達成感とハッピーな気分で少し歩きます。シャワー浴びたらストレッチをして、少しでも筋肉痛を抑えないといけませんね。これでハッピーエンドです。

 



 みなさんはどうお過ごしですかね?適度な運動と適度な妄想はあったほうが楽しいですよ(今あなたが脳内で開いた辞書の「適度」の項目、閉じて下さい。人それぞれです。)
 
 あとあれです。ランニングしている方は多いと思いますが、走りながら音楽を聴くときは音量を上げ過ぎて、周囲の音が聞こえなくならないように気をつけて下さいね。また無理は厳禁です。私は以前、ジムにあったルームランナーではしゃいでたら軽い脱水症状を起こしましたので、それから限界を知っているつもりです。失敗は活かしましょう(笑)


では今日はこんなところで。






注1 メイズセカイ 作詞:畑亜貴


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?