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【詩】かわいそうなんかじゃない

一度くらい
きちんと抱きしめてほしかった

あなたの考える範囲外の言動は
いつもあなたを怒らせた

私が大人になると 知らなかったの

あなたが愛だと言ったものは
私には愛じゃなかった

少女みたいな人だったから
人の面倒を見るのが
本当に辛かったんだろうな

どうして愛されないのと
あなた自身が一番思っていたんだろう

それは
あなたの優しさが
いつも自分のためだったから


いろんな家がある
いろんな人がいる
だから私は
かわいそうなんかじゃない
そう思って生きてきたけど

今日は曇り 風の強い日
予報ではこれから雨

こんな日は
あの頃の心の景色が映し出されたようで
心細くなる

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