hana

詩や小説とまではいえない散文のようなモノを書いていきます。

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【詩】 残り火

雨に煙る夜の街は イルミネーションが綺麗で 遠くから 霧雨が 響く 残り火を誘うように  想い出が 胸を かすめてく

    • 緑の粒

      「あぁ…冷蔵庫の中 整理しなくちゃ」とか 水道管は大丈夫だろうか とか ようやく退院出来るっていうのに 憂鬱な事ばかりに心をいっぱいにして 部屋までの階段を 重い足取りで 数か月ぶりの 鍵のまわる 音 澱んだ空気を想像して更に憂鬱になりながら ドアを開けた   そこは そんな訳はないほどに空気は澄んでいて 緑の粒が たくさん飛んでる 炭酸の泡みたいに ドアの前で立ちすくむ私に 観葉植物達は 振り向いたように見えて 確かに振り向いた後 一瞬で 一斉に 恥ずかしそうに

      • 【詩】 きらめく

        飛び越えて そこにいける方法はあるのかな キラキラ光る 対岸の水辺 宝石みたい 掴んでみたいな 直線距離なら近いのに 飛び越えられない 波が そこに 通り過ぎるボート 宝石の水しぶき 残像だけが 眼の奥に 一瞬で消えるものは いつだって 美しい

        • 【詩】 窓辺から

          濡れた路面に 外灯の明かりが滲んで キレイ どうして私はすぐに 気持ちが外に向いてしまうのか 悩んでる暇なんかありゃしない 季節は目を離した隙に すぐに移り変わってしまうから キレイ と思う瞬間を 窓辺から そっと見送る 次の季節の一粒を 窓辺から そっと待つ

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        【詩】 残り火

          【詩】 落葉の絨毯

          冬 白の季節 その前に 色付く遊歩道の秋 落葉の絨毯 歩きながら聴く 枯葉の音 ほら 風に舞う 黄色の葉っぱ 音符が踊っているみたい

          【詩】 落葉の絨毯

          【詩】 温もり

          空を漆黒に染め上げる夜 あの日見た星は どこ ? 教えてくれた人はもういない けれど その想い出は 今も この胸を温める その温度が 夜道を照らす そうある限り 温もりは 消えない

          【詩】 温もり

          【詩】 扱い方

          正しさは 誰かを罰するから キライだ でもこの口は 油断すると 正しいことを言おうとする 正しさは 振りかざすモノじゃない 正しさで 裁かないように 胸の奥に そっと置く

          【詩】 扱い方

          【詩】 甘受

          ゆら ゆら と 淡い灯り 影をつくる ひら ひら と 哀しみも 映し出す いずれ消えゆく 小さな灯火 映し出された哀しみも 儚く揺れて 影と共に 闇に寄り添い 静かに眠る

          【詩】 甘受

          【詩】 心だけ

          この雨が止んだら 冬に向かう この雨が止んだら あなたは この雨が止んでも そう願う心だけは 自由

          【詩】 心だけ

          【詩】 星になる

          切なさを知っている あなたは優しい さぁ 夜はこれから あなたを包みに 参ります この夜に 思う存分 甘えてくれたら 苦い涙を珈琲にして 飲み干してしまいましょう その後に 甘えてくれた分だけの 極上のsugarが 星になる

          【詩】 星になる

          【詩】 SUIT

          嫌味なくらいパリパリの 真っ白なYシャツ 意外とスーツも似合ってる いつもの恰好はどうしたの ? 私の知らない横顔で 電車を待つ 覚悟の視線 誰に会いに行くのかな 面接だったらそう言って そう言ってくれたよね ? 言わなかったのはきっと 確かめずに解らせる 真っ白なYシャツ 悔しいけれど 似合ってた

          【詩】 SUIT

          【御礼】申し上げます

          昨日 1年間毎日投稿を達成しました。 温かいスキと優しいコメントを下さった皆様 本当に ありがとうございました。

          【御礼】申し上げます

          【詩】 月下

          月が綺麗だった ただそれだけで ホッとした 雲が流れる 大気が動いている 壮大な事象が 日常の一コマとして 過ぎてゆく 贅沢な瞬間を 深呼吸で受け取る時 この身体は 夜に染まる

          【詩】 月下

          【詩】 彼女

          言ってもしょうがないことだから 事実は何も変わらないから 彼女は誰にも言わずにいた 家族以外に 初めて 大切にしてくれる人と出会ってしまって 怖くなること そうしてまた ひとりに戻った 弱いから ひとりになりたかったと けれど彼女は強い人 じわじわと追い詰められるような感覚 その中でも 笑ってた そんな彼女の願いを聴いた 「 死にたくない 」 うん   そうだよね ね  見ててくれてる ? あなたが望んだ世界で 生きてるよ

          【詩】 彼女

          【詩】 カラフル

          見失った影 トンネルの先へ 一体何が欲しかった ? 傷ついた影 小さくなる 欲しいものよりなりたい自分へ 憧れた景色なんかじゃなく 色の付いた日常を カラフルな影 取り戻す

          【詩】 カラフル

          【詩】 ひとつでいいの

          雨に揺らされる電線が泣いている 揃えた前髪も揺れて 震える 窓を叩く水の音 寒くても優しい 冷たさが 温める心 ひねくれもののワタシ 大切にされた記憶 随分と遠くまで それでも空は 繋がっている 今夜 そちらは雨ですか ? 星が見えているのなら ワタシは嬉しい 寂しい夜は ひとつでいいの

          【詩】 ひとつでいいの