はなぺちゃ

5歳と2歳の育児と対象者に向き合う作業療法士

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最近の記事

春になると食べたくなる、キャベツの入った思い出のカレー

『カレーにはね、キャベツとタケノコをいれるのよ』 それは私が当時担当していたクライアントの言葉だった。 「キャベツと、タケノコですか?初めて聞きました」 『美味しいのよ。春先になって、春キャベツとタケノコが出てくると食べたくなるの』 その方はとある脳の病気で入院、手足に麻痺があった。 私は初めて聞く、その組み合わせに俄然興味を持った。 『退院も間近ですし、料理の練習を兼ねて、そのキャベツカレーとやらを作ってみませんか?』 そう提案したのだ。 材料は 春キャベツ、タ

    • 私と園長先生の思い出

      ほんの数日前 私がめちゃくちゃお世話になった娘が通う幼稚園の園長先生が突然亡くなった。 訃報を知った時、あまりのショックに身内でもないのに大泣きして家族を心配させた。 幼児教育について深く考え、子どもたちとその親を大切にする、素晴らしい先生だった。 そんな素晴らしい先生がいたのだということを誰かに知って欲しくて、私のちょっとした思い出話について綴ろうと思う。 私の住む地域は保育園激戦区だった。 長女を産んでから就職し、職場の託児所を利用。 その後第二子の産休育休は家庭保育を

      • 底抜けの明るさが、誰かの力になった話。

        私は作業療法士という仕事をしている。 リハビリの仕事というと簡単だけど 作業を通じてその人の人生を取り戻す手伝いをしてると説明することが多い。 立派なことを言っているが、毎日必死に患者様と向き合って、そんな中でやりたいことを叶えていく、そんな泥臭い仕事かもしれない。 そんな私の元に一通の手紙が届いた。 担当していた患者様からだった。 細かい事情は話せない。 守秘義務があるから。 とある病気で入院して、私が担当していて、数ヶ月間一緒にリハビリをしたのだ。 私はさして立派

        • よだれまみれの私の左腕

          布団の中からこんばんは 私は今、なかなか寝かしつけから解放されず この文章を書いています 今日もいろんなことがありました 草むしりをしていたら飛び出してくるてんとう虫や青虫と鉢合わせたり 鳩がたまごを暖めているところに遭遇したり 本当にいろんなことがありました そして今、私の左腕はよだれまみれです 一日働いてきた、疲労困憊の私の腕がです 何故でしょう 私の隣には爆弾と化した2歳が 私の腕を枕に眠っているからです 少しでも動けばすぐに私の腕を捕捉します そしてよだれでべ

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          5万円の眼鏡が届いた

          先日我が家で騒動を巻き起こした5万円の眼鏡がついに届いた。 夫は家をあけており、自宅にいた私が受け取った。 爽やかなヤマト運輸のお兄さんが持ってきてくれた。 『ハンコいらないでーす!ありがとうございます😊』 サインレスになってから荷物の受け渡しも楽になったものだ。 私には受け取り拒否をする隙すら与えられなかった。 箱は軽い。 このまま玄関からマンションの外に投げ捨ててやろうかと思うほど憎い眼鏡である。 (我が家はマンションの3階) とりあえず気持ちを落ち着けよ

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          夫が5万円の眼鏡を買った話

          夫が5万円の眼鏡を買った。 5万円である。 諭吉さん五人分である。 夫は極端に視力が悪いわけではない。 にも関わらず5万円である。 正確に言えば4万円のフレームと1万円のレンズである。 正確に言ったとしても高すぎである。 昨年末から 「新しい眼鏡ほしいなー」 と呟いていたし 「このブランドがよくてー」 なんて話していた。 今思えば頑なに値段を言わなかった。 あの頃から今回の5万円の眼鏡を狙っていたのだろう。 確信犯である。 そういえば家に帰宅するなり 「今日7万円の眼鏡

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          祖父と私の話

          私の祖父は89歳までオンボロの1トントラックを運転して古紙回収業を一人で切り盛りしていた、言うなれば超人であった。 今日はそんな祖父と私の数少ない思い出話をする。 前置きをする。 祖父と私は特段、仲が良かった訳ではない。 穏やかな人間の多い家系の中でも一際温厚で仏のようと言われる祖父を二度も怒らせた子どもとして、親族の中でも飛び抜けた癇癪持ちが私であった。 ちなみに実の息子である私の父は一度も怒られたことがないと言っていたので、私がどれだけひどい癇癪持ちだったのかお分かりい

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          産後3ヶ月、心療内科のドアを叩く

          5月頃からどうにもおかしかった。 あんなに毎日笑って過ごしていたのに、あまり笑えなくなった。 「夫の育休が終わって疲れが溜まっているのだろう」 そんな呑気なことを考えて、忙しく2歳児と0歳児の世話に明け暮れた。 6月、イライラが自分の頭の中を支配するようになった。 いつもイライラしている。2歳児の一挙手一投足、一つ一つが気になって仕方なくなった。 今まで笑って流せていたことに突っかかるようになった。 なんでもないことで、長女を怒鳴りつけることが増えた。 理由も

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          子育てはしんどい!

          声を大にして言いたい。 子育てはしんどい。 元々、子どもは好きなつもりであった。 年下のいとこのわがままに振り回されたりするのは確かに嫌であったが、そんなの誰でも一緒であると思う。 今日はそんな子育てしんどい思いを書き連ねてみようと思う。 我が家には2人の子どもがいるわけだが、長女は魔の2歳児真っ只中。 毎日が戦争。 毎日がポケモンバトル。(友人がそう表現していたのが妙に頭に残っているので使わせてもらう) 何かをすればイヤイヤ。 自分を優先しろ。 この世は私が中心

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