昨夜の21時以降は食事ができないため、当然朝食もなし。お水は10時まで飲めるので、昨日のうちに水を十分に用意しておいた。

12時からの手術予定だったが、9時過ぎても音沙汰なし。
前回の「子宮頸部円錐切除術」の時は13時からが、前の手術が長引いて15時50分からになったから、今回も想定はしておく。

11時時前、点滴を入れられる。ついに来たかと思いながら手を出していると、針を刺すのに四苦八苦している様子。私の血管が細いのでいつものことなのだが、それにしてもなんか痛い。と思っていたら、左の親指と人差し指がビリビリっと痺れた。あ、これ、採血の時いつも、ナースが、手痺れたりしませんか？っていうやつじゃない？「手が！痺れてます！」「大丈夫ですか？」慌てて抜くナース。手術なので、太い針で点滴しようと思ったが私の血管では無理だったとのこと。反対のでで、いつもの細い針を刺されて、無事に点滴は入っていった。
11時過ぎに、娘到着。最初は病室に入れないため、病棟入口の談話室まで、点滴を引きずってお迎えに行く。いつも通りの、クールで心配のかけらもない娘。まあ、それでいいのだ。だからいいのだ。そういう娘が大好きだ。（余談）
少し、雑談した後、病室に戻る。

案の定、遅れていて、しばらく待機。背中開きの手術着に着替えて待つ。
13時10分からになりましたよと、ナースが言う。
部屋を出る直前に、娘が病室にやってくる。ベッド周りの様子を見て、
「家と一緒だね。どこに引っ越しても一緒になるよ。」
と嫌味を言う。散らかっているつもりはないのだが、すでに私の巣と化しているようである。手術前記録として、写真を撮ってくれる。

12時50分「行きますよ」とナースが迎えに来た。歩きで手術室まで向かう。

手術室の一歩手前で、娘にバイバイをして中に入る。

担当のオペナースと挨拶。

10こくらいある手術室の中の奥の方の一つに案内された。
ここに乗ってくださいと促され、手術台に乗る。
ここで手術担当のドクターと挨拶。

背中に硬膜外麻酔を刺されて、仰向けになり、プラスチックのマスクをつけられる。
「３回深呼吸をしてください」と言われ、１回、２回、３回目の息を吐いている時から意識はない。

気分的には、秒で、
「終わりましたよ。起きてください」と言われる。時計を見ると16時20分。
時間経過の感覚のなさに、ただただびっくりしているせいで、ちょっと覚醒する。

ゴロゴロと手術室を出ると娘が、おはようと言った。すかさず、「写真撮った？」と聞く。「撮った撮った」
事前に、摘出した子宮を家族は絶対見せられるから、写真に撮っておいてとお願いしておいた。娘は、「ええ。グロ画像、撮らなきゃいけないの？いいけど」と了承済みだ。
娘が呼ばれて入ると、もうそこにあって、開きますねーと、ハサミでジョキジョキ切り開いていたとのこと。「だから、切った後の写真だけどね」「後で送っといて」

部屋に戻ると、手術が終わったことの、興奮で、麻酔から覚めているようではあったけれど、「じゃ、帰るね！」とあっさり帰る娘を見送ったら、すぐに眠ったようである。

21時半ごろ目が覚めて、親しい人に、手術が終わったことを報告する。

硬膜外麻酔が効いているようで、思いの外、痛くはないが、身動きが取れないのと、水が飲めないのが辛い。