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東京にだけは住みたくない

希望と期待を胸に上京した春。
いつから?いつのまにか自分を見失った冬。
やっと自分を取り戻し始めた最近。

新卒で入社した会社を辞め、結婚と同時に夫のいる東京へ。
約3年間、都民として東京人に擬態した。

東京はどこもかしこも人、人、人人人hいt...
良くも悪くもたくさんの人に出会い、別れがあった。

遊ぶにはもってこいだし、Uber Eatsは便利だし、
テレビで見た所にはすぐ行けるし、
Amazonだって頼んだ夕方には届く。
映画やドラマに出てきたところなんて
「あ、ここ○○だ!」とか言って我が物顔できちゃう。

だけど、なんでもありすぎて、自分が何をしたいのか、
どうなりたいのかが分からなくなった。

何をしたいのか? → どう思われるのか?
何を着たいのか? → どんな人だと見られるのか?

どこに行っても人の目線が気になるようになってしまった。
この仕事だったら、この立場だったら、
こうするべき、ああするべき。
べき、べき、べき、べき、べきが多くなって、
気がついたら適応障害という病名がついていた。

きっと自分を持っていて、軸がある人には素晴らしい場所。
でも私には合わなかったなあ。

今は、田舎でのんびり在宅ワーク。
スーパーも病院もコンビニも、車がないと行けないけど、
インドアの私にはAmazonがついている。

都落ちしてから半年。
自分の好きなもの、わかってきた。
着たい服、わかってきた。
大事にしたいもの、こと、わかってきた。

どこでも住めるとしたら、
私がわたしでいられるところに住みたい。




#どこでも住めるとしたら


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