私の記憶にある最初の恋は、小学生だった。
後日書くが、幼稚園と小学校は前向きに通う方ではなかった。
そんな私は、小学校3年生〜6年生まで同じクラスの男の子がずっと好きだった。
スポーツができてカッコよく、高学年になると男女が罵り合ったりしている空気だったが、2人になると彼はとても優しかった。運良く帰り道に遭遇して2人で帰った日を鮮明に覚えてるぐらい、恋してたなーと思う。
告白することはできなかった。からかう隙もないぐらい、当時あまりにも一途で、女の子達はみんな私がその子を好きなのを知っていた。
私立中学に行ったので、そのまま彼と付き合うことはなかったが、後日、両思いだった事を、彼と同じ中学に行った女友達から知らされて、告白しなかったことをものすごく後悔した。

中高は女子校に行ったが、高校の時、地元の男の子と付き合った。彼とは幼馴染で、家族ぐるみで幼稚園から知っている仲だった。親曰く、私の初恋は幼稚園の時の彼らしい。
しかし彼はとんでもなく浮気性だった……高校生のほぼ猿だ。地元で目撃情報があると私に情報が入ってくる。最初の頃は問い詰めてもいたが、段々、浮気なのか本気なのか、このまま付き合うのか別れるのか、その2点しか聞かないようになっていた。その当時の私は高校生とは思えないほどの精神年齢で達観していた。彼の親との関係も良好で、地元の同級生も後輩も、あの2人は結婚するんだろう（結局あの猿と付き合えるのは私ぐらいだ）と思っていた。
しかし、両親の別居騒動により、私が地元を出ることになってズレが生じたことと、この浮気性と一生いられるのかなと考え直したことで、別れることになった。彼の親には泣かれ、地元には衝撃が走った。

大学は共学ではあったが、男女比は圧倒的に女性が多い学校だった。
私は学校関係なく、16歳年上の彼と付き合っていた。19歳と35歳からスタートした恋は、私のメンタルにとんでもない安定をもたらした。
元々精神年齢が高い方だという自覚はあったが、そんな私が、イライラすることもなく、クマのぬいぐるみのような包容力を持っていて、喧嘩になることも全くなかった。
とにかく平和だったし、向こうは仕事が忙しく、私は実習やらで忙しくしていたけど、お互い頑張っているということで、依存し合うこともなく、会える時に会って盛大に楽しむという大人なスタイルだった。
彼は私が大学を卒業したら結婚する事を望んでいた。私は数年はバリバリ働きたかった。でも彼の年齢を考えて、待たせる罪悪感に耐えられず、別れることになった。未だにあの人と結婚するべきだったと周りに1番言われるのは彼だ。

これが私の学生時代の恋。