昔の妖怪43『けじょうろう』
妖怪の本を参考にして
少しアレンジ入れて描いてみた。
良かったら見て下さい。
昔の妖怪43『けじょうろう』
ざっくり説明↓
遊女の怨念から生み出された妖怪か
詳細説明↓
けじょうろうは、遊郭に現れる毛だらけの女の妖怪
昔、ある男が遊女のもとに通っていた
とある晩、男が高楼へやってきたところ、
連子の前に髪を乱して立っている女の後ろ姿を見かけた。
それを馴染みの遊女だと思った男が、前に回ってその顔を見ると
額といわず顔といわず、一面に髪が生えており、
鼻も目も見当たらなかった。
男は肝を潰し、その場で悶絶してしまったという。
遊女は、身請けなどをされない限り、28歳で年季が明けるまで
遊郭の外には出ることはできなかった。
しかし、28歳を迎える前に死んでしまうことも多かった
そして、亡くなった遊女の遺体は、投げ込み寺に持ち込まれ
無縁仏として葬られたという。
遊女たちは常に過労や性病、栄養失調、色恋のこじれにより
化けて出るには十分すぎるほどの背景を
持っていた。
遊女は『髪切り』といって自らの髪の一部を
誠意を見せるために客に持たせることがあった。
切っても切っても髪がなくなりそうもない
けじょうろうは、多くの男に誠意を見せ続けた
遊女のなれの果てだったのかもしれない。
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