見出し画像

昔の妖怪54 『キジムナー』

妖怪の本を参考にして

少しアレンジ入れて描いてみた。

良かったら見て下さい。


では

画像1

昔の妖怪54『キジムナー』

キジムナーは、沖縄周辺で伝承されてきた

伝説上の生物、妖怪でガジュマルの

古木であることが多いが木樹の精霊、

『セーマグ、ブナンガヤー、ブナガイ、

ミチバタ、ハンダンミー、アカガンダー』

などとも呼ばれる。

人から恐れられることはあまりなく、

「体中が真っ赤な子ども」あるいは

「赤髪の子ども」「赤い顔の子ども」

「長髪で全身毛だらけ」の姿で現れると

言われることが多いが、また、

手は木の枝のように伸びている、

一見老人のようだがよく見ると

木そのものである、などともいう。


跳びはねるように歩き

男女の性別があり、

大人になって結婚もすれば、

子どもを生んで家族連れで現れる、

あるいは人間の家に嫁ぐこともあるなど

とされる。


川でカニ獲ったり特に魚の左目

または両目が好物で、キジムナーと

仲良くなれば魚をいつでも貰え、

金持ちになれるともされる。


また、グルクンの頭が好物だともいう。

海に潜って漁をするのが得意で

あっという間に多くの魚を獲る。

また、水面を駆け回ることができ、

人を連れながらでも水上に立てる。

いっぽうで人間の船に同乗して

共同で漁を行うと伝えられ、

ほかにも作業の手伝いをして

褒美にご馳走をいただく、

夕食時にはかまどの火を借りに来る、

年の瀬は一緒に過ごすなど、

人間とは「ご近所」的な存在であると

いった伝承が多い。


キジムナーとともに漁をすると、

たちどころに船が魚であふれるほど魚が

捕れるが、前述のようにキジムナーは

好物の魚の目玉を食べるので、

捕れた魚は必ず片目がないという。

人間と敵対することはほとんどないが、

住みかの古木を切ったり虐げたりすると、

家畜を全滅させたり海で船を沈めて

溺死させるなど、一たび恨みを買えば

徹底的に祟られると伝えられる。

赤土を赤飯に見せかけて食べさせる、

木の洞など到底入り込めないような

狭い場所に人間を閉じ込める、

寝ている人を押さえつける、

夜道で灯りを奪うなどの

悪戯を働くともいう。


出入りが自在でどんな小さい隙までも

出入りが可能とされる。


東北地方の座敷童子近い伝承もあり、

キジムナーに気に入られた家は栄え、

反対に嫌われた家は滅びるとも伝えられる。

イラスト、マンガの活動費に使わせて頂きます。良かったら応援して下さい。