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早稲田から箱根へ、そして世界へー初の海外遠征へ②

2023年8月30日
成田空港からドバイまで約10時間。ドバイでの乗り換え待ちが4時間ほどあって、そこから6時間半のフライトでプラハへ。
プラハ空港に到着後、預けた選手の荷物に破損があり、荷物受取所で交渉したりもあって、宿泊ホテルに着いたのは現地時間14時過ぎ(日本時間21時過ぎ)。1日がかりの移動となった。
『シャワー浴びて寝たいところだけど、時差ボケの解消もあるし、部屋で1時間ほど休んだら軽く走りに行こう。』
私も走る格好に着替えて、ロビーに15時半に集まった。私は2019年に一度プラハに来たことがあり、少し土地勘もあるので、先頭に立って日本ではモルダウ川として知られているブルタバ川沿いを走り始めた。
川沿いは歩行者と自転車の絵が書かれたサイクリングロードのようなところもあれば、石畳で硬く、細かな段差があるところもある。
レースのスタート・ゴール地点は、旧市街地の火薬塔(Prašná brána)のすぐ目の前で、選手たちはそこからシュテファーニク橋に向かって走り出して川沿いのコースに出た後、また同じ道を戻ってくることになる。
『石畳やレールでつまづいたり、足を挫いたりしないようにしないとだね。』
そんな話をしながら走り始めて15分ほどしたところで、私の右足が悲鳴をあげた。どうやらふくらはぎが攣ったらしい。長時間の移動中、あまり水分を取らなかったからかもしれない。
3kmほど走ったところで折り返して、いったんホテルの近くまで戻ってきたところで、
『迷子にならないように!』
と遠ざかる選手たちの背中に声をかけた後、私は足を引きずりながらホテルに戻った。
試合を控えた選手たちと同じような気持ちでいても、やはり身体は正直だ。明日以降、本業の指導に影響が出ないように水分補給とストレッチを念入りにやっておくことにしよう。