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詩 『火曜日と庭園』

カーテンの美しい襞。
丸みのある柔らかな。
目で追うばかりで数は知らない。
あの曲線も爪を立ててつぶしてはいけない、と自制する。
今日も会えるつもりで目覚めたのはまだ切なくない。
五月はもう離れていった。
眠たさばかりが安住する毎日は一日の「順番」に謝りたくもなる。
窓から見える霞んだ景色も午後一時四十五分。
白い灰色。
風の音は遠いから忘れられる。
葉が舞う。
新緑は瑞々しかった。
誠実な顔で一枚ずつ唇に挟み込む。
目で追わずに数えられる陽の光。
首筋も苦手なのに温かさはよく伝わる。
飛び交う粒はきらめいていて耳の集中が途切れる。
目の端は気にならない。
滲む足元はただの遠近法だから。

まばたきしなくて平気。



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