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七五三 - 日常の延長にあるハレの日

こんにちは、はなだです。
今年七五三を迎えられるお子さんとご家庭に、心からお祝い申し上げます。

子育てをしていると、今日子どもが元気に生きていることは決して当たり前ではないと痛感します。命とは私たちが日頃思っているよりもずっと危なっかしいものです。まして世界的なパンデミックに見舞われたこの3年半ほどは、それがより現実味を帯びて感じられるようになりました。

だからこそ、子どもたちの七五三は大切に祝ってあげたいと考えています。
家族写真は私が写真を仕事にするきっかけになった原点ですが、その中でも七五三撮影は私にとってちょっと特別なものです。

地元で祝う七五三

地域に根ざして活動する大人の1人として、地元の子どもたちの成長は率直に嬉しく、頼もしく感じられるものです。

有名な神社でのお祝いももちろん素敵で、特別な日になることと思います。ですが私はあえて地元でのお祝いをお勧めしています。
まだ小さな子どもたちが日々の大半の時間を過ごすのは暮らしている地域です。それを見守る地元の神社にお参りすることで、子どもなりに自分の暮らしと地域のつながりを感じられること。
また「この神社で七五三のお参りをした」という記憶が子ども本人に後々まで残るのも、素敵なことだと思っています。

我が家も今年、次男の5歳のお祝いに、地域の氏神である牛嶋神社にお参りすることにしています。
神社に隣接する隅田公園は子どもたちとよく遊びに行く場所でもあるので、これからも公園に行けば「ここで七五三をやったね」という話にきっとなるのでしょう。

ご自宅お支度から始まる七五三

地元で七五三をするなら、おすすめはご自宅でのお支度です。

私の七五三撮影は、提携の着付師と一緒にご自宅に伺い、お支度の様子を撮影するところから始まります。
お着物はレンタルでも購入でも、お好きなものをご準備いただけます。中にはお母さまが小さいときに使った着物を大切にとっておかれているという素敵なエピソードを聞かせてくださる方もいます。
慣れたご自宅でのお支度なら、お子さんもリラックスして臨めますし、ご家庭の様子とともに写真に残せます。もちろん洋装でもOK。
日常の暮らしの延長線上にあるハレの日。七五三はそんなふうにお祝いするのも素敵です。

我が家は長男の5歳のお祝いをするときに、浅草の古着物屋さんで紋付袴を一式購入しました。古着物屋とは言え選択肢は豊富で、状態もとても良く、しかもリーズナブルです。4年後に次男のお祝いをすることも見据え、これなら購入しても良いなと思うものに出会えたので、ラッキーでした。
支度は長男のお友達のお母さんにお願いして、自宅で着付けてもらいました。着付のできる美容師で、今も私のお客さまの七五三撮影に一緒に行ってもらっています。
身近な人に手伝ってもらってお祝いする七五三は、とても心温まるものです。

"お抱えカメラマン"が撮る七五三

長女さんの3歳の七五三以来、定期的に写真を撮らせていただいているご家族がいます。
私の手元にストックされている写真を並べてみると、背が伸びたなあ、成長したなあと、いわば“お抱えカメラマン“である私も感慨が湧きます。
地域に根ざして活動し、地域の子どもたちの様子を見守っている大人の1人として、写真を通して特定のご家族に伴走させてもらえるのはとても光栄なこと。
七五三の撮影では特にそれを強く感じます。

決まって写真をお願いできるお抱えのカメラマンがいると、家族の記録が統一感のあるスタイルでストックされていきます。そして私はぜひスタジオよりも出張撮影のカメラマンで、いつもお願いできる人を見つけることをおすすめしています。
それは自宅や公園など、子どもたちとのいつもの風景を、その変化とともに写真に残すことができるから。そしてカメラマンと子どもたちの間に継続的な関係性ができていくからです。

もちろん、オケージョンによって写真スタジオを使っても良いのです。素敵な雰囲気のスタジオでの撮影は気分が上がりますし、衣装選びを楽しみたいお子さんもいるでしょう。
ただそれとは別に、日々暮らしているエリアの風景を背景に写真を撮って残していくことは、何十年も経って振り返ったときにきっとかけがえのない家族の記録になるはずです。それができるのは出張撮影だからこそ。そして七五三に関しては、ぜひ出張撮影をおすすめしたいのです。
慣れない装いで、お子さんはただでさえ緊張したり、疲れたりしやすいもの。その点でも、七五三には顔馴染みのカメラマンがいると心強いのではないでしょうか。

ちなみに我が家のお抱えカメラマンは、私の師匠でもある椎名トモミさん。
長男が生後2ヶ月の頃からのお付き合いで、長男の七五三や小学校入学記念、次男のニューボーンフォトなど、節目でいつも撮影をお願いしています。
子どもたちのことを知ってくれているので安心感があるし、彼らの成長をずっと見守ってもらっている気持ちも、撮影を重ねるごとに強くなっていきます。
ご家族に伴走してくれるカメラマンをぜひ見つけてみてくださいね。

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