固定記事にしている『内視鏡でポリープを取ったら、12万人に1人の病気でした』が500スキを超えました。長い記事をお読み頂いた上にスキまで下さり、ありがとうございます。

この記事を書いたのは、「健診、検診は大事です。受けてね！」これを伝えたかったからです。私の場合はがん検診がきっかけでした。

必要な検査はしっかり受けて、食事や生活に気をつけた上でも何か病気になったら、それはそれで仕方ないと思っています。でも「ああ、あの時きちんと検診を受けていたら」とか「ああ、生活をきちんとしていたら」とか、そんな後悔はしたくないのです。

主治医にそんな事を話しましたら
「その方が、選択肢が全然違います」
そう言われました。早期発見すれば色々手が打てるのだ、と。

私の場合は消化器ですから、早期なら内視鏡や腹腔鏡で処置できるかもしれません。自覚症状があって初めて受診してだいぶ進んでいた場合は、もう開腹しかないかもしれません。その差、ということですよね。

がんの罹患数は大腸が1位、死亡数も女性は1位

男性は肺がんが1位ですが、2位は大腸です。

女性からは「なんか恥ずかしい」という声をよく聞きます。私の記事を読んで、恥ずかしいと思いましたか？普通の健康診断でも検査着には着替えますよね。それと同じことです。

そして、検査中の内視鏡室は暗いです。先生はモニターを見ています。ですから、誰もあなたのお尻なんて見ていません。別にお尻も出ていませんしね……。

身近な人も罹っている

1歳、4歳の子供を残して亡くなった同級生がいます。彼女のお通夜で茫然としていたらポンと肩を叩いたのも同級生で、その後、乳がん検診でしこりが見つかり「多分良性だと思うよ」と摘出したら悪性だったそうで、一瞬にして癌サバイバーになりました。

また、胃腸には何の問題のなかった私でもこんなだったと後輩に話したところ、胃の不調がずっとあった彼女が胃と大腸の内視鏡を受けましたら、大腸から採取した組織ががんだったそうです。

彼女はその後の検診もきちんと受けていますが、毎年ポリープが見つかっているそうです。私は最初に取ってから今年の検診で取るまでの4年間は新たなポリープは出来ていませんでした。人によってかなり違うのですね。

会社でも「ポリープを取ったら珍しいタイプで」などと話の流れで言ったら
「実は取ったポリープが大腸がんだったんだ」と話してくれた人もいました。

内視鏡で取ってとりあえず終わり、その後の定期的な検診で済むなら、それはそれで良いと思うのです。

自営業の方、主婦･主夫の方

会社は従業員に健康診断を受診させる義務があり、従業員もまた受診する義務があります。では、その義務がない人はどうでしょうか。

健康保険の扶養家族になっている配偶者の方は、健康保険組合によっては被扶養配偶者の健康診断が用意されているかもしれません。健保の冊子、Webサイト等で確認しましょう。

姉が自営なので口を酸っぱくして言っていますが、お住まいの市区町村の健康診断などないでしょうか。調べてみて下さい。

私が住んでいる所は役所から通知が届きますが、友人が住んでいる市は自分で調べて申込をするシステムだそうです。市区町村によってそれだけ違いがあるのだと驚いたことがあります。

自営業の方は、いきなりビジネスが全て止まってしまう可能性があるわけですから、それよりは早期発見して治療を続けていく方がビジネスも継続できるのではないでしょうか。

罹った人の教え

どこかに書いた気がしますが、入社2年目で虫垂炎の手術をした時の、隣のベッドの老婦人が大腸がんで人工肛門にされた方でした。

「今は2人に1人ががんになるって言うんだから、なったこと自体は仕方ないのよ。ただ、人工肛門になったのがショックでね」
このお言葉を若くして聞いていたのも、心のどこかに残っていると思います。

逆側のベッドの子は同じく虫垂炎でしたが、我慢して酷くしてしまい、手術は8時間もかかり（私は15分）先に3週間ぐらい入院していて、私の方が先に退院しました。これも「早ければ」ですね。

また、前述の友人が病床からくれた手紙に
「こんな事になったから言うんじゃないけど、健康診断はきちんと受けてね。特に婦人科系は」
とありました。

彼女は胃がんで胃を全摘しましたが、若いゆえか進行が早かったようです。最近調子が良くないので行ける人は実家にお見舞いに行っていると聞いて、お通夜で会った友人と「次の日曜にでも様子を聞いてから行ってみようか」と話していたら木曜に亡くなり、私たちは間に合いませんでした。

友人でもこのダメージと考えると、ご家族の心境はいかばかりか。
これが早めの検査で済むなら、と思うのです。

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