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このポーチ、可愛いでしょう?
1㎡宝石店を出店していた時、何度か一緒に出店して仲良くなったバッグ屋さんが作ってくれたものです。宝石柄のバッグってないのよねぇ……とこぼしたら、生地探しからしてくれました。

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もともとはお弁当と水筒が入るバッグをお願いしたのですが、残布でこのポーチと、バネ口のポーチを作ってもらいました。オーダー最高!

ポーチに入っているお道具たち。

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10倍ルーペ、そこから時計周りでマイクロノギス、ピンセット、ペンライト、二色鏡、ハンディ分光器、カラーフィルター。おまけに石を拭くクロスと、石を入れる小さなジッパー付きビニールが入っています。

頻繁にルーペで見る鉱物展の時は、ルーペを首から下げてしまいます(日本ではあまりやらないかな……)。それがGIAのネックストラップなので、
「君、GIAだったんだ。G.G.?僕はダイアモンドのコースだけ取ったよ」
などと声をかけてくれることがよくあります。

ペンライトはキャッツアイやスター等の特殊効果を見るのに使います。
二色鏡は必須ではないでしょうから……趣味?多色性の強い石を見て、ウハウハするのに使います。ただ、似た石で二色か三色かで判別できる時は便利です(これはちょっとマニアックかも?)。

光源の関係で分光器を使えるチャンスはあまりないのですが、スペクトルに特徴のある石を見分けるのには有効かと思います。
海外に買い付けに行く方が「絶対持って行く」とおっしゃっていたのですが、はて、何の買い付けだったか。

カラーフィルターは染色を見分ける時に主に使います。カルセドニー等、不透明石が多いかなと思います。染色の雰囲気があったらささっと見ます。

ピンセットは3本。

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B、Fと刻印がある2本は、GIAの教材セットに入っていました。
一番右の先が細いものはメレー用(*)で、業界に入ってから買い足しました。
メインの石を飾るために周りにあしらう小さなダイアモンドは、よく1/100キャラットなども使いますので、細いFの方でも掴みにくかったりするのです。

*メレーは0.2キャラット以下の石のことです。
ついでに
・1/100キャラットは、業界では100パー(ひゃくぱー)などと言います
1/20キャラットは20パー(にじゅっぱー)、1/70は70パー(ななじゅっぱー)なのに1/10はテンパーなのが謎。
・キャラットはctとかctsとか書きます

マイクロノギスは、石や枠のサイズを測るのに便利です。
「この枠で6×8mmの石、留まるかなぁ」
という時に、実物がなくても大体わかりますので。全部石に合わせて手作りする時は良いのですが、コスト削減のため既成枠を使うこともある私は、石と枠の兼ね合いを気にしないといけません。

いかがでしょうか、主に買い付けや簡単な鑑別の七つ道具でした。
作る方になると今度は、ケガキ、ヘラ、糸ノコ、ヤスリ、大好きなスプリングゲージなどが出てきますが、七つに絞れるかしら?

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