見出し画像

「ロンブー亮」はいいけど「宮迫はダメ」、「極楽加藤」はいいけど「松っちゃん」はダメ

連日テレビを賑わせている吉本興業問題。

発端は闇営業と反社会団体との繋がりだけだったが、宮迫と亮の会見によって吉本興業自体が反社会団体であることが露呈してしまった。

二人の会見は生中継で見ていた。

正直言って宮迫の言動が芝居がかっていて同情できなかった。「芝居はいいから早く答えろ!」と少しイライラした。しかもこの期に及んで「酔っていたから金を受け取ったか覚えていない」と言う。

亮の言葉は率直で胸にせまった。げっそりと痩せてほうれい線が目立っていた。嘘をついていたのが何より辛かった。始めに宮迫に「お金貰ったこと、ちゃんと言いましょうよ」と言っても「打ち上げ代出してもらっただけやん。俺覚えてへんし」「でも宮迫さんはお釣りを財布にしまっていました。」とやりとりがあって、会社に報告するのが遅れてしまった。その間に相方の淳にもラジオでもたくさん嘘をついてしまった。

会社に報告した後に「今更変えられませんよ。静観でいきましょう」と言われ、「会社を辞めてもいいから、俺一人だけでも会見させて下さい。」と訴えたが、会社からも宮迫からも止められできなかった。

騒動が大きくなって謹慎や契約解除処分が出てから、やっと宮迫が焦って「一緒に会見をやろう」と言ったこと。ボロボロ涙を流しながらも、きちんと話していた。

「この人の言っていることは真実だ」と思った。私も嘘をつくのが苦手なので気持ちはよく分かった。結局一番悪いのは宮迫じゃん。会見終わりに「これからは二人でできる活動をしていきたい」と宮迫はさかんに言っていたが、もう亮さんを巻き込むなよ!

その後いろんなニュースやワイドショーで切り取って放送され、宮迫と亮は被害者みたいな理解が進んでるようだが、生中継で見ていた私は「亮はいいけど宮迫はダメ」と思っている。

その後、ダウンタウン松本がヒーローのように「松本、動きます!」と会長と社長に直談判に行った。今の吉本の体制は既に松本興業みたいなものだ。松本が本気で後輩のために動くわけないと思った。

「自民党をぶっ壊す!」と言っていた小泉純一郎が、自民党を救ったように。

「明日ワイドナショーで生放送する!」と息巻いていたが、本気なら直談判する時からカメラを持って行くだろう。

案の定、翌日のワイドナショーは高視聴率だったようだが「会長が辞めたら、俺も辞める」ととんでもない発言が飛び出した。吉本興業のトップに君臨する松本がそう言ったら、他の芸人は何も言えなくなるだろう。そして「プロ根性で乗り切りましょう」とツイートした。

せっかく決死の覚悟で会見した二人の芸人の涙なんか何とも思ってないんだな。ここで変化できるきっかけをわざわざ潰しに行ったんだな。やっぱりな。

しかし、それで黙らない芸人もいた。極楽トンボの加藤浩次だ。自分がMCを務める朝のワイドショーで「大崎会長が辞めないなら、俺は吉本を辞める」と言いきった。

近藤春菜も友近も、意見を表明した。うわ!カッコいい!

上沼恵美子が「すごいな、松本人志さんて」と賞賛。うわ!上沼恵美子らしい。

ここで、あることに気がついた。

私が好感を持っている(面白いと思う)芸人は声を上げて、好感を持っていない(つまらないと思う)芸人は松本寄りなのだ。私のセンサーもあながち狂っていないんだな。

昔はダウンタウン(特に松っちゃん)の大ファンだった。あの頃は天才的に面白かった。

しかしワイドナショーで政権の代弁者になってから、すっかりつまらなくなってしまった。

少しずつズブズブになっていった安倍政権とテレビ局、ジャニーズや吉本興業に綻びが生じている。時代は少しずつ動いているのかも知れない。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?