ウルトラマン80、48話視聴感想

ウルトラマン80、48話視聴。

怪獣=山の神様と捉えられる話。人間の思い通りなんかになるわけがないのです。


お母さんの手術と高校進学断念のためマラソン大会の練習をサボっていたマサオ少年。矢的隊員は彼のお母さんとの面会も経て、専属コーチをすることに。この「先生」感が大好き。

一方、死神山からやってきた怪獣イダテンランは少年の姿でマラソン大会の練習をする人たちの前に現れます。マラソン小僧と名乗った彼は、青雲中学の代表選手と(本人は)楽しく走っている最中、その代表選手がアキレス腱を切る大怪我をしてしまいます。その選手を「負け犬」と即座に切り捨てた青雲中学校長は、マラソン小僧に「死神走太」と名付け、かわりの代表として出場させます。

良いんです、現実だってよく聞く話です。ここまでなら「校長嫌なやつだなぁ」で済んだんです。問題はここから。

校長は優勝候補にマサオ少年がいることを聞くと、愛犬ドラゴンに襲わせて怪我をさせる計画まで立てていました。……これ、もし成功したところで、歯形から犬調べられればお仕舞いじゃね?

そもそもマラソン大会で優勝したいのも、学校のイメージアップのため。もし「愛犬が悪いのであって飼い主は悪くない」なんて警察が万一判断を下したとしても、「あの校長のせいでさぁ…」なんて噂が広がるのは必然的。杜撰な計画すぎます。

青雲中学って、生徒たちの反応からしてスポーツよりも勉強に力を入れている学校らしい。生徒の人間性終わってるけど。これでイダテンランも一度怒ってるしね。せっかく友だちになろうと声かけてくれたのに。


走太は唯一、犬が苦手でした。マラソン大会の最中、気持ちよくライバルと走っていたら前から犬(例のドラゴンです)が!しかも、彼はそれを校長たちの仕業だと見抜いてしまいます。ぶちギレだよね。


その後マサオ少年は無事優勝し、お母さんの手術も成功したことを告げられます。走太……いえ、マラソン小僧も死神山へ帰っていきました。


イダテンラン、山神の気配が強めに感じました。人間ではない、大いなる無垢。走ることが大好きで、速い人がいると嬉しくて、ちょっとでも気に入らないと怒り出す。機嫌が良いと恩恵をくれるけれど、怒らせると災いに転じる。


「ザ・日本の神様」の雰囲気が魅力的な少年でした。

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