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【妊活】初めての不妊治療

初めて不妊治療専門のクリニックを受診した。

昨年12月にブライダルチェックをうけ、不妊治療を勧められて、今年1月タイミング療法とホームページに書いてあった近所の婦人科を受診。ブライダルチェックの結果をみせたら、婦人科じゃなくて不妊治療専門のクリニックに行った方がいいと言われた。

そして昨日、不妊治療専門のクリニックを始めて受診した。無知だし、今までなんの興味もなかった妊娠。それでも結婚してパートナーが子どもを望むならと受けてみたブライダルチェック。もともと病院嫌いの私が約2ヶ月の間に3つも病院を受診するとは、びっくりだ。

結論、昨日の病院でも
「あなたには時間がないから段階を追うのではなくて、もっと高度な治療が受けらるクリニックを受診した方がいい」
と言われた。ここまで病院を梯子する経験も初めてだけど、ブライダルチェック後いまだになんの治療も受けられていないという現実に、「時間ないはずなのになぁ……」と心の中で悪態をつく。

今度は紹介状を書かれた。
これも初めての経験。紹介してもらった病院に電話しなくちゃ。会社のクレーム電話は抵抗なく出られるくせに、こういうプライベートな電話はなんだか緊張する。

不妊クリニックには、たくさんの人がいた。月曜日の真っ昼間から、女性も男性も席がないくらい溢れていた。「みんな同志だなー、子ども欲しいんだよね、頑張ろうね」なんてあっけらかんと思っていたけど、私はこのクリニックでは手に負えない状態らしいと思い知ってからは、ここに座ってる全ての妊娠を望む人たちを羨んでしまっていた。1人1人きっと本当に辛い思いもさまざまな決断をしてこの場にいるはずなのに。まだ数ヶ月間なんとなく子ども欲しいとか言っちゃってる新参者の私が偉そうにごめんなさい。

半休をとっていたから受診後そのまま帰宅。帰りはスーパーに寄って、夕飯の材料買わないとな。うっすら考えながらたった1駅電車に揺られる。

最寄り駅に着く。改札をでる。急に母に電話をしたくなった。立ち寄るはずだったスーパーの前を通り過ぎながら、母のLINEアイコンを探す。母の大好きなナオト・インティライミのイラスト。こんな突然だけど電話出てもらえるかな。

そんな心配もあまり必要なかったらしい。2コールほどで、「はーい、どうしたの?毎日寒いね」と母の声。

昨日が雨でよかった。傘で顔を隠せるから、多少涙で顔が濡れてもどうにか誤魔化せるから、このしゃくりあげる声もきっと雨が消してくれてる。年甲斐もなく大号泣しながら、最寄り駅から家までの道を歩く。

なんで私こんなに泣いているんだ?
子どもはどっちでもいいとか言ってたくせに。
言葉なのか単語なのか今日言われたこと、これまでのことを母に話す。

母が私の気持ちを代弁する。

どうしてゆうこばっかりこんなに苦しいんだろうね。報われないんだろうね。

なんでだろう?生理が半年来なかったときにすぐに病院に行かなかったから?結婚が遅かったのかな?もっと早く色々に気づいて動いていたら何か変わってた??

ゆうこは、そのときとるべき行動をちゃんととってきて今があるんだから、誰も悪くないよ。

母の言葉に半分くらいうなづく。でももっと何かできたのかもしれない。苦しい。悔しい。

20分くらいの通話を終えて、ひと通り泣いたところで、紹介状のクリニックに電話をする。受付の人は、今の私の年齢、状態、生理の有無、を確認していく。電話先の声は何も絶望していない。きっと次に行く病院にも、子どもを望む人たちがたくさんいるのだろう。

私だけじゃない。

なんだか持ち直せそうな気がしてきた。動けるうちは動く。ダメって言われるまで、無理ってわかるまではやってみる。彼と決めた約束。守らないと。

昨日は幸い副業とか転職活動とか色々が忙しくて、家に着いてから彼が帰ってくるまでの時間はあまり感情の上下なく過ごせていた。よかった。忙しくって。なんだかんだ忙しくあって欲しいときに忙しいと助かる。

彼には、ヘラヘラしながらクリニックで言われたことを話した。話せたと思う。

自分の部屋へ向かう。ベッドに倒れ込む。「盛りだくさんな1日だったなぁ」そんな風に考えていただけなのに、また泣けてきた。嗚咽が止まらない。彼がそっと私の部屋に入ってきて、ゆうこ、ゆうこって名前を呼びながら、背中をさすってくれた。「こんな身体でごめんね」この絶望はなんと表せばいいのだろう。自分の努力ではどうにもならない。努力した先に報われる未来があるのかもわからない。どう頑張ればいいの?

昨日は泣き疲れて眠ってしまったらしい。
また今日が来ていた。日課の朝ヨガができなかった。朝からまた泣いていた。もう十分泣いたよ。今しかできないことをやろう。後回しにしてはいけない、やらなくてはいけないことを。明日でいいじゃんは通用しない。そんな当たり前のことをあらためて実感する経験でした。

やっぱり強くてなりたい。もう泣かなくてもいいくらい強くなりたい。

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