見出し画像

「父と我が子の何気ないの日常の物語」

幼い我が子を見つめる父親の眼差しは、あたたかくも優しい。結んだままの口元は口角がほんの少し上がると、父は喜んでいるらしい。
母の分析だから正しい。長年連れ添った母はほんの少しの微妙な変化で、父の心を読み取る名人なのだ。

成長するにつれ、息子の事を「おい」「おまえ」などの単語でしか息子を呼ばなくなる。

父と息子の、投げては受け取る。
言葉を交わす訳ではないのに、会話が成立している。
「無言のキャッチボール」は、男同士のコミニケーションらしい。

だが最近の男の子はちょっと違うらしい。
スイーツやケーキを買って、母親と自宅でお茶をするという。先日大学生の男の子と話す機会があり
「普通にお母さんとケーキを食べながら、たくさんおしゃべりします」と可愛らしい笑顔で証言してくれた。
もうすぐ就活が始まるという大学生の男の子は、喜んだり感動すると、少女のようにはしゃぎながら可愛く笑う。
こんな可愛い今どきの男の子も
「父親と無言のキャッチボール」をするのか聞いてみたら良かった……と少し後悔が残りました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?