見出し画像

Diary 2024/01/14 英語できません

新しいポジションの仕事、英語使用比率が爆発的にあがり、毎日嫌な汗かきまくっております。
できるなら、許されるのなら、英語使いたくない! 喋りたくない!
そうやって頭抱えていると周囲、「何言ってんの?」みたいな顔するし、実際言われたりもしますが、自分の英語レベルは自分がいちばんよくわかってる。
私の英語はクソレベル。

今は、アメリカの大学や大学院を卒業した人なんて、もう珍しくもなんともない時代になりました。
彼らは何年も高度教育を英語で受け、いわゆる論文も討論も英語でしてきた人たちです。
英語できる、のレベルが違う。
もちろん、仕事で覚えたという人もたくさんいるし、私のように日本で勉強したという人も大勢います。
そこに共通するのは、”英語できる”ではなく、”英語と日本語同で仕事できる”が当たり前の世界。
英語でプレゼンし、営業し、交渉し、業務を行い、接待もする。
電話もメールも会話もチャットも会議も全部英語。
今働いている会社では、定期的にコンプライアンスのトレーニングがあるんですが、業界の専門用語やまほどあって、日本語でも知らんわ、そんなの・・・(涙)となりながら受講しています。

かつてもてはやされた帰国子女、今はそれをひけらかす人はおりません。とりあえず私の周りにはいない。
帰国子女の英語、例えば中学生で数年いたとして、その英語はアメリカ人の中学生なレベル。
日本語に置き換えればわかるけれど、中学生レベルの日本語で仕事は無理です。つまりそういうこと。
最近は、帰国した後も弛まぬ努力と研鑽を重ねて身につけた英語に磨きをかけまくる方も大勢いて、でもそういう人もわざわざ帰国子女でーす!自慢げに言う人はほぼいません。
たまさかそういう話になって、「子供の頃、アメリカにいたんで」というくらい。
自著でもエピソードで書いたけど、帰国子女自慢しまくって盛大に自爆なさった人、やまほど見てきました。

先日、知人と話していて「それは知らなかった、確かにその通りだ」と言われたこと。
日本語にもいろいろあります。
大阪弁とか東北弁とか、地域でイントネーションや言葉そのものが違うし、ウェイ系の人たちの言葉と皇室の言葉が違うように、生まれ育った環境や生活状況によっても違いが生じます。
英語習う時、覚える時、意外にここんとこ、見過ごされがち。
無茶苦茶堪能に聞こえても、クラブで覚えた言葉でビジネスはできないし、「それ、すごい古臭い。今そんな言い方しないよ?」と言われる事もあったりします。
男性的な言い回しや女性的な表現もある。
同じくらいの年月勉強して、同じくらいのレベルで英語堪能な人がふたりいたとして、ひとりは上品なイギリス英語、アカデミックな単語を使い、丁寧語謙譲語もOKな紳士的な言葉遣い、もうひとりはフィリピン訛りのクラブ英語、スラングばりばりの超クールな言い回し、女性っぽい言い回しが多いのでちょっとオカマっぽい、みたいな違いなったりします。
(良し悪しの話ではありませんので、念のため)
知り合いのアメリカ人に日本語堪能な人がおりますが、微妙にオカマっぽい日本語でした。
単語そのものというよりは言い方やイントネーション。
それを日本語を外国人に教えている人に話したら、日本人の彼女つくって、そこから日本語覚えた人はそうなるんだよという話を聞き、なんと!となりました。
同僚だった北欧人女性は、最初に住んだのが九州で、飲み屋でバイトしながら日本語覚えたため、がらっぱちな男言葉でした。
英語を勉強しはじめた時、そこんとこ、ものすごく意識して勉強しました。

初めてヨーロッパ系の会社で働いた時、ドイツ人の上司が言いにくそうに、「もうちょっと、なんというか、愛想のあるメール書いてもらえないか」と言ってきた事があります。
どういう事?と尋ねたら、「君のメール、素気なさすぎるんだ」と言われびっくり。
もちろんそんな事言われたのは初めてで、でも考えたらずっとアメリカ企業で働いていて、みんな必要な事しか書いてこなかったからそれでいいと思っていたけど、ヨーロッパの会社は違うんか!となり。
なので、「久しぶりです、お元気ですか?」とか「良い週末を」とか、なんてことない言葉を加えるようになりました。
さらにその頃、アメリカ本土で仕事していた友人から、「同僚からやたら素気ない態度を取られていた原因が、メールの文章に丁寧な言い回しを使っていなかったため、失礼な奴と思われていたのが原因とわかった。それを変えたら、いっきにみんなの態度が変わった」と話しを聞きまして。
以後、メールやチャットでは、これでもかっていうくらい丁寧な言い回しをするようにしています。
さらに、アホかと思われるほどお礼の言葉も都度、書く。
「いつもありがとう」「あなたのサポートのおかげで大変助かりました」など、言われて嫌な気分になる人はいない。

仕事で、「君の英語、何言ってるかわからない」と言われた事が何度かあります。ちなみに、そういう発言をした人たちがいたのは同じ会社。
こっちも自信ないからそりゃもう凹みますが、結局のところ彼ら、仕事する気がないか、責任逃れしたいかのどちらかというのははっきりしていて、まぁ、そんな失礼な事を言う人はそういう輩なんだなという認識です。
こっちは第二言語、日本語でだって意味がわからないって事はよくある。
ましてや仕事なんだから、お互いの理解が及ぶまで話すのは当たり前。
そこを指摘したのはイギリス人の同僚でした。
「わかんないで終わらせて、仕事やる気あんのか」でぶったぎってた。

今いる会社は、外国人全員、ふつーに日本語話します。
さらに、日本人でも数か国語堪能という人もざらで、この間まで隣の席にいた人は中国人と中国語でダジャレ言い合って笑ってた。
聞いたら、中国に住んだ事はないそうで、じゃあどうやって勉強したの?と尋ねたところ、「よし!って思ってしゃべったらまったく通じず、笑顔のまま固まる事なんてよくある。でもそれは、一瞬の恥で一生の恥にならずに済んだと思って、泣きながら夜、呪文のように唱えるんだ」と言ってました。
言語は一日にして成らず。

外資系企業といっても英語使うとは限らず、日本企業でも堪能な方はたくさんいらっしゃいます。
仕事で英語使うっていうのは、先に仕事ありきなので、普通のおしゃべりは苦手という方もけっこういらっしゃいます。
私は今も英語絶賛勉強中ですが、同僚も言っておりましたが、ある程度のあきらめはつきました。
手の届かないレベルが見えています。どんなにがんばっても、あそこまでは絶対にいかない。無理。
でも、そこにもうコンプレックスや劣等感は感じません。
なんたってみなさん、ハーバードやらMITやらジョンズホプキンスやらブラウンやら、名だたる名門校卒業、MBAホルダーごろごろいます。
そんな方たちに及ぶわけもなし。
地道にやっていくしかない。
一度、心がくじけて「英語無理、超無理、ごめんなさい」と上司に思わず言った事があります。
そしたら「え?なんで?ちゃんと仕事してるじゃん」と言われ、あ、そっかってなりました。
他人と比較しても意味はないけれど、精進は大事。
英語できます! と大手を振る日はこないと思うし、そんな事言える状況でもないけれど、まぁ、とにかくやっていくしかないと覚悟を決めて仕事をしています。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?