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石巻から世界に広がるDIY工房

お裾分けシリーズ2020、第11回(7月27日)のゲストは芦沢啓治さん。芦沢さんは建築家。建築やインテリアだけに留まらず、家具やプロダクトのデザイン、工房運営、展示会デレクションまで手掛けています。

今日のお話の中心は、工房運営。この工房とは「石巻工房」です。

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石巻工房とは、東日本大震災後に石巻に暮らす人々が自らの手で、生活環境を整えることができるように設立された工房です。それを立ち上げたのが、芦沢さんでした。

震災後に見た風景

元々は石巻にクライアントがいた関係で、震災直後に足を運びます。津波の水がひかない状態、ありとあらゆるものがストップして静まりかえった中で人の声しか聞こえない。

芦沢さんは「自分にはできることはないか」と月に1〜2回通うようになります。そんなある日のこと。自ら修繕してなんと1ヶ月でお店を再開した人がいることを知ります。しかも、水浸しになった1階の店舗です。

修繕できるところも多いけれど、一人では難しい。
それなら公共工房をつくればいいんじゃないかと、立ち上げたのが石巻工房でした。プロでなくとも作れるような家具をデザインし、工具も提供して住民自らがつくれるようにサポートする。なんて素敵な取り組みなんでしょうか。

でも、使ってくれと言っても、なかなか使ってくれない。そこで芦沢さんが考えたのが、飲みニケーションでした。笑

復興バー誕生

月に1回来る程度のひとに、なかなか心は開いてもらえない。だったら飲めばいいかなと、復興バーをつくりました。って簡単にいうけれど、バーをつくって運営するって、なかなかハードル高いですよね。

震災後、4月20日にオープンすると、連日満員。芦沢さん自身が「自分の好きな場所をつくろう」と思ってつくった場所は、みんなに愛される場所になったのです。

復興バーから、石巻工房にも変化が生まれてきたのです。話はまだまだ続きますが、今日はこの辺で。続きをお楽しみに!

このnoteは、武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論のお裾分けシリーズです。

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