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地域文化商社のお手本。

地域文化商社「うなぎの寝床」。地方創生に関わる人なら、一度は耳にしたことのある、お手本ともいえる存在ではないでしょうか。お裾分けシリーズ2020、第10回(7月13日)のゲストは「うなぎの寝床」代表の白水高広さんです。

うなぎの寝床といえば、これ。もんぺです。どれを買おうかな〜と迷っている最中なのですが・・・まあ、みなさんも見てください。

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もんぺに使われている生地の中心は、福岡県南部の筑後地方で200年以上にわたって織られる久留米絣。以前からもんぺは作られていましたが、手間隙かかる割に売れない。そこで白水さんが考えたのが「現代風もんぺ」です。スタイリッシュで履きやすく、値段もお手頃(もんぺにしたら高いんだろうけど)。相当、売れています。

白水さんは、地域価値を翻訳する力がすごいんですよ。地域文化を継承しつつ、翻訳して残していく。ちなみに白水さんによる「地域文化」の定義とは・・・

ある一定地域における(地域)
土地と人、人と人が関わりあい
生まれる現象の総体(文化)

です。地域文化は一朝一夕でできるものではありません。だからこそ、守り伝える必要があるのです。

うなぎの寝床で扱う商品は、もんぺだけではありません。全国の地域文化を伝える商品、4000品目を取り扱っています。地元だけでなく、他の地域の文化も大切にしている姿勢がとても素敵です。

講義でも惜しみなく、売上やらコストやらをオープンにしてくださり・・・オープンソース化できるところはオープンソース化しつつ、ちゃんと経済も回していく。やっぱり、お手本となる存在なのです。

地域文化を紐解き、循環させる

地域文化商社から始まった、うなぎの寝床。最近、新しい動きがありました。これまでは、地域文化をリサーチして商品化して流通させるところまででしたが、購入者と地域をつなげる取り組みを始めたのです。

そのための新しい会社もできました。体験を通して地域文化を伝える「UNA Labs」です。

白水さんの取り組みはまだまだ続きます。そして、講義のトークもまだまだあるのですが、今日はこの辺で・・・。続きはいずれ。楽しみに待っていてください。

このnoteは、武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論のお裾分けシリーズです。


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