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「自由人は、褒められて会社を辞めた」

カフェをやろうと心で決めてから、ネットでいろんな物件を知ることをはじめました。
土地と相場と広さと、なにもわからなかったのです。

片隅の町で小さな小さな雑貨販売&喫茶店をしております店主のpekoriです、こんにちわ。2019年になり「わたしが店をはじめたわけ」を怒涛の勢いで書いております。

普通の会社員をやりながら、休みや夜にそんなことをはじめました。
希望の条件を10決めて、それに合うような物件を見つける毎日。
毎日更新もあるから、毎日探す。間取り好きな自分は、そんなこんながめちゃ楽しい。

浅はかですが、物件が見つかったら、会社を辞めて店をやろう。
なんてお気楽な毎日。

で、しばらくネットで検索しながら、休みの日に物件をみたり、カフェ巡りや家具屋巡りをすることが趣味のようになりました。
あくまでも、カフェを想像する趣味です。

でも、それをやることで、実は実際の店が遠くなっていく気がしました。

(ほんとに店をやりたいの?やる気あるの?)

夢を叶えようとするだけで、満足してしまってる。
だめだ、こんなんじゃ。
たぶん妄想だけで、一生しないわ…(-_-;)
会社にいたら、なんもやらないわ。
やめなきゃ、できないわ。

そんなこんなで、会社をやめることにしたんです。

こう書いてると、ほんとに笑っちゃいますね…(-_-;)
なんにもわからないくせに、なんにも決まってないくせに、会社をやめるなんて…。

今一応細々と店をやっているわけですから、いい加減で考えず単純な性格が、たまたま逆に良かったかもですが、安易であぶなすぎますよ、自分…。

石橋を叩いて渡る

という言葉がありますけど、あたしの場合、石橋かどうか渡ればわかるでしょ…な感じ。
日々いろんな事件があるのも、仕方ないといえば、仕方ないですね…。

親にも話しました。
e…。な感じでした。

実際やらないだろうし、、、そんな顔。
まあ、長く働いたし、少し休んでまた近い場所で働けばいい、的な感じだったでしょうか。
虹色の消しゴムを作っている小さな頃の自分をみている感じでしょうか。
いつかは、気づくだろうと。

まあでも急に会社を辞めると宣言したせいで、会社は大騒ぎになりました。
黙って辞めようとしていたけど、理由を話さなくてはいけなくなった。
で結局、店をやりたいからって大々的に言うことになってしまいました。

「えー!」というみんなからの驚き。
しかしながらやめてしまえばこっちのもん。やってもやらなくても自由だし。
万が一できなくてもいいか…

なんて気持ちもあったのですけど、絶対カフェをやらないといけない状況に追い込まれた(いや、追い込んだ)わけです。

会社を辞めることになっても、まだ自分では半信半疑。ほんとにやるのかまだ見えませんでした。
だからほんとは、会社の人には言いたくなかった。
万が一やらなくても恥ずかしくないですから。
だけど会社には店をやりたいからって話してしまった!

あー。やばい。どうしよう。逃げられない、!!

中堅でしたから、会社は直ぐにはやめられない。
退職願は「まあそのうちあきらめるだろう」と半年保留されたのでした。

確かに、やろう!と決意したはずなのに、まだまだいい加減なゆらゆらな自分だったのですからね。

「そんなことできるはずがないよ!」
「なんで今更そんなことするの?」
「会社にいた方が、安定してるのに」
「そんなの苦労するだけだよ!」
散々言われました。

確かに、店をやることは、すごい苦労も大変さもあります。逆に自由も自分の思い通りの生き方もできます。
振り幅の大きさは、半端ない。
安定もない。やらなくちゃいけないことの膨大さ。

逆に会社員の定額の給料の安定と安心感は半端ない。
けど、時間の制限や我慢、自由のなさとか、たくさん。振り幅の少なさ。

どっちがいいのかわからない。
けど、会社にずっといたから、真逆をしてみたかった。

たくさん言われた中、一人だけ賛成してくれた同僚がいました。

「pekoriさんは自由人だから、何をしても驚かないよ」

えー、あたし自由人なのか、、、。

当時は、自由人と言われてショックだった。わたしの自由人の解釈が、「自分勝手で気ままに好き勝手している人、他人を思いやったり気遣いができない人」と勝手に解釈していたのです。

けど、どっちかといえば、褒められていたのかー。

で、半年後、ほんとに辞めました。

てか、会社をやめることがこんなに重いことだと考えていたんだなあ、、、。

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