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3.ネパール 1戦前にタイムスリップする



こんにちわ。
2011年に、都内はずれで1人で雑貨カフェを細々とひっそりとオープンしたsaki&pekoと申します。
名前はわたしの中の2人、ふたつですが1人です。
その後の店や自分のまわりの出来事を綴ってまいります。
少しあやしくふしぎな世界も入りますが、よろしくです。


こんにちわ おはよう こんばんわ。

なんとなく繋がり、販売をはじめた青い石はネパール、ヒマラヤからのものであるのですが。

「こんなに深くつながっているのに、ヒマラヤにいかないわけ?
一度くらいネパールに行くのかお礼じゃないかと思うわよ」
というヒマラヤの山神なのか、ネパールなのか、わからない重圧の声が、その頃常にわたしに来ていました。

わたしはもちろんそんな遠くに行く気もないし、ヒマラヤにそんなに興味もないし、繋がらなくても。
けれどそれはヒシヒシとわたしを追い詰めて行ったのです。

そうしてついに、青い石のつながりで出会ったばかりのKさんと、勢いでネパールに行くことが決まってしまいました。

え〜またコレ?
いいのか?
いいのだ。もう慣れてきた。これが用意された流れ。
わかったよ、行くよ、もう!
でわたしはKさんとネパールへ向かったのです。


わたしが初めて見たネパールの一面には輝きがあったんです。

街中の食堂や道端で、夜遅くまで楽しそうに話す人たち。当たり前のように神に祈り、目をキラキラさせて学校や仕事にいく人たち。

今を生きてる感が衝撃的に入ってきました。

日本でもそんな人はいるだろう。
だいいち日本は平和で物も溢れおおむね豊かです。贅沢もできる。
でも何か違う。そういう贅沢や幸せではない何か。

そして日本人客のホテルマンへの高飛車な発言に怒りをおぼえたりして、わたしはますます日本と比べてしまったのです。

もちろんネパールに裏事情や内情や、見えない嫌な部分がたくさんあるのはうすうす知っている。
格差や仕事に対すること、いろいろな部分があるのは確か。
現実的にも、当時は道路もガタガタぐちゃぐちゃ。ゴミもすごかった。

けれど物じゃない豊かさ。ちいさなキラキラや、やわらかく純粋なしあわせ感。
人間味溢れるような。
例えるならば、日本の戦前戦後?
想像するならば、そんなイメージがしたんです。


そこで、もうひとつの目的の場所へ知り合いを訪ねました。
そこは、チベットの孤児院です。友達はそこで子供たちの世話をしているのですね。
わたしはそこで小さな子供たちと遊び、ふれあい、一緒にご飯を食べたのですが。
確かカレーみたいなものだったかな。食べ終わったあと、最後に皿に残ったカレーを、小さな子供がきれいになめたのです。
衝撃でした。わたしはそういう仕草を今まで見たことがなかったんです。

大したことはないのかもしれない。
いや、どこにでもあるのかもしれない。
そんなことで、、、かもしれない。
けれど違いをおもい知らされたのです。

自分の甘さとか軽さとか、小ささとか、苦労とか、不幸とか、そんなものが一瞬でふっとんだ瞬間でした。

それもわたしを変えたひとつです。

ネパールに行く前に、
「子供たちに、何かプレゼントを持っていく」
と話したのですね。
例えば、画材とか。
けれどたくさんもらったものがあるからいらないと言われ持っていきませんでした。

確かに孤児院の部屋には、日本ぽいおもちゃがあった。

そこではたと気づいたんです。
わたしたちって、子ども=画材や遊び道具だと思っている、、、ような?
そう発想してしまう。

違うんじゃ?
ほんとに必要なものはなんなんだ?
何が?

孤児院と繋がりアーユルベーダの治療院があります。
アムチという先生が脈診をし、診断をし、薬草を調合し、処方してくれます。

手首の脈をさわり、いくつかの振動やらで感知するそうですが。
小さい頃した気管支炎を当てられてびっくり!
そして、その時胃の調子が悪く、ビニール袋いっぱいの何やらわからないたくさんの薬草の粉をもらいました。いやいや薬。
苦いのなんのって!
ちゃんと飲みましたよ。

そこでは、小さな子供たちが治療院の掃き掃除をしていました。子どもたちはみな仕事もし、手伝っているのです。
治療院ではお香も販売しているのですが、アムチや子どもたちは、山に薬草を取りに行ったり、それ粉にしたり、箱につめたりもしていました。

わたしが手伝えること。
こっちの方が、プレゼントよりいいのかも?
お土産に、チベット香を買ってきましたが、今店で販売しています。

数が間違えていたり、なかなか届かなかったりは、まあいろいろありますけど。わたしは気にしていません。わたしだって間違える。それでもいいのかなって。


ではまたね。
 

追伸
もし、万が一、天地がひっくり返って映像化されたなら、思いついたのですが、松たか子さんにやって欲しいな。
「大豆田とわ子と3人の夫」のドラマの松たか子さんが最高に良かったので。


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