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生れ出る悩み

生れ出る悩みうまれいづるなやみ 1918(大正7)
有島武郎ありしまたけお 1878〜1923

新選名著復刻全集 近代文学館

有島武郎 40歳。

こちらをじっと見ている「ミミズク」
*どんな建物にある窓なのか・・?

裏表紙 動物のイラスト(イタチかな) -ARI- 

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ソフトカバー。全体的に質素な本ですが、ページの上部すべてがアンカットになっています。

◎同じ白樺派、志賀直哉の「大津順吉」も似たような装丁です。

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本の最初にホイットマンの詩「The Torch」をあげています。↓

私の住む北西部の海岸で、真夜中に漁師の一団が立って見守っている。目の前に広がる湖では、他の人たちがサーモンを槍でつついている。カヌーがぼんやりとした影となり、船首でたいまつを燃やしながら黒い水面を移動している。
The Torch ---- Walt Whitman


洗礼、キリスト教、西洋の教育や文学の影響を強く受けていた有島武郎。
最後は婦人公論の記者だった人妻と心中、45歳の生涯を閉じます。

著作者 有島武郎
発行所 叢文閣そうぶんかく
価 格 80銭

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