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13 事件のあらまし

『まぁ、おばあちゃんたらうたた寝して…』
 
5歳の少年アタルはある日、そんな言葉を聞いたという。
うたたねというひびきに植物が好きな少年は心を躍らせる。
 
『歌う種だって、どんな花が咲くのかな?』
 
少年にとって植物があるのはご神木の森だ。
あまり頻繁ひんぱんに行くと怒られるので、アタルはそっと家を抜け出した。
 
『アタルくん、どこ行くの?』
 
近所の子どもがちょうど通りかかり、そう聞いた。
 
『しーっ!歌う種を探しにいくんだ!!』
『そしたら後でサッカーしようよ!』
『分かった、後で公園でね』
 
…そのまま来ないアタルを探しに、子どもたちはご神木の森に向かった。
 
 
 
 
 最終回:https://note.com/hanasoraen/n/nd613ae92236e

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イラスト:https://twitter.com/ano_ko



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