お店の席で撮る
カフェで注文したアップルタルトがおいしそうだったので、お店のオーナーにお断りをして撮影の練習をさせていただきました。
ぼくが座っていたのは窓からもっとも遠い奥の席で、天井にはいくつかの白熱灯。窓際の明るい席に移させてもらおうかなと思いましたが、ほかのお客さんがくつろいでいるし、けっきょくその場で撮ることに。
まずはストロボなしで。
3分も撮っていませんが、ぼくが昔に経験した仕事なら、おそらくこれでもOKでしょう。現実として、「ライターが撮ってくる写真」に、まったく質は期待されていませんでした(あくまでぼくの経験した一件の話です)。
さて次に、ストロボを焚きました。
発色が良くなり質感や立体感が出てきました。気になるのは、不自然な影が出ているところ。
この二枚を、オーナーの旦那さんと奥さんに見てもらいました。
奥さんは二番目の写真を「艶がいい!」と褒めてくれました。うれしい。
そしてもう一枚。
自分ではどうかなと思ったのですが、旦那さんは、前の二枚と比べてこちらがいいとおっしゃいました。「フォークがないから、タルトの断面やアイスクリームがよく見える」とのこと。
そうか、フォークに意識がいってなかった・・・。
確かに、プロの料理写真で、フォークやナイフがへんに目立ってるものって見ないですね。ぼくはたまたま後ろ側を撮って隠れただけでした。ううむ。
もちろんこんなのは序の口で、ストロボの角度や光量、レフ板、皿の置き方など、やらなきゃいけないことは山ほどあるはず。
それと、ライターとして取材するなら当然ですが、撮影だけのときでも、できれば料理やデザートを作るのを観察して、できなければ話を聞いて、何にこだわったか、どこを見てほしいのかを把握して撮ることが必要ですね。
オーナーさんご夫妻(ですよね?)、ご協力ありがとうございました。またおじゃまします。
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