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生まれて初めての白髪染めは、懐かしい匂いがした。

先週の金曜日、23時にスマホに電話がきた。
母だった。
嫌な予感がした。
父が入院した、とのこと。

次の日、朝早くの新幹線で愛知へ。

父は意識がハッキリしているし(そもそも倒れたわけじゃないらしい)
点滴をしたらずいぶんと楽になった、と母に話しているらしい。
深刻な状況ではないようで安心。

しかし、最低でも一週間ほど入院するそうだ。
なので、その間、私ができる限りの農作業を手伝いに行くことにした。

もともと今月の中旬頃に、農作業を手伝いに行く予定だった。
だから、その日にちが早まったようなものだ。
家には夫がいるから、猫たちの心配はいらない。

父のお見舞いに行ったら、本当にいつも通りだった。
ホッと安心した。
あちこち検査して異常がなければ、今週中には退院できるらしい。

しかし、去年は母が倒れて入院し、今年は父が入院かあ(時期も近い)
年をとると健康ってのは、宝だなあと実感。

さて。
とりあえず農作業などをしつつ、実家の雰囲気も日常を取り戻していく。
そんな時、母から言われた。

「千世子、髪の毛、白髪染めしたら?」

ううん。まあ、うん。
ってゆーか、当初の予定通りであれば、愛知に来る前に美容院に行ってカットと白髪染めもしてもらうつもりではあった。
しかし、急に来ちゃったからなあ。

自分の年齢的に白髪染めをする人のほうが多いんだよね。
わたしも前髪が気になり始めてきた。
でも、誰にも合わない無職ですし……何か予定が入れば白髪染めすればいいか、のスタンスだったのだ。

ぶっちゃけ面倒だなー(о´∀`о)
とか思っていた。

母いわく、「ちょっとしか残ってない白髪染めを使いきったほうがいいから」とのこと。
ブラシで染められるやつらしい。
ちょうどシャワーを浴びる前に言われたので、この際、やってみることに。

現状、私は一番目立つのは前髪の一部だけなので(他にもチラホラあるのだけど)
前髪だけブラシタイプの白髪染めをつかう。

すっごい匂いだな……。
懐かしい。

私は高校卒業と同時に髪の毛を染めた。
赤のかかった茶色にしたかったが、なかなか染まらなかったなあ。
二度、染めてようやく思うような赤系茶色になった。

その後、金髪にしたり、また黒に戻したり、また明るめの茶色に染めたり、パーマをかけたりしたなあ。

結果的に手櫛が通らないほどに傷んだので、市販のヘアパックを続けたら手櫛が通るようになってホッとしたけっけ。
それ以来、髪の毛をあまり染めなくなった。

結婚後は、一度だけ染めたかなあ? ぐらい。
少なくとも15年は染めていない。

それが今ではもう白髪染めかあ。
そんなふうに過去に髪の毛を染めまくった過去を思いだす、あの独特な匂い。

白髪染めをして、それから15分待って、シャワーで洗い流してそのままシャンプーをした。

15分待っている間、なんだかワクワクした。

20代の頃、髪の毛を染めて、そのまま20分ぐらいおいて。
その間、「染まるかなあ」と染まったあとの髪の毛を想像して、ワクワクしていたのだ。

その記憶がよみがえってくる。
なんかこれちょっと楽しいな。

そして、きれいに白髪染めができましたー!

うんうん。若返った気分!
これで髪の毛切って、短くしてもらって。
そしたらもっと、楽しい気持ちになりそう。

最近、若い頃に比べて服に興味がなくなっていたが。
なんかちょっとおしゃれしたい気持ちも、芽生えてくる。
ちょっとだけね。
だって、まずはあれだ。

ダイエット!

ダイエットも頑張れそうな気がする……(気がするだけか)
でも、ご飯おいしいからなあ……。
農作業すると、「体が疲れてるからいいよね」と間食とご飯を食べる量が増える。
結果的に痩せない……。
増えもしないが、油断すると増えるな、これ。

なにはともあれ、父が異常なしで退院して、農作業を終えたら家に帰るのだ。
猫たちに会いたい!

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