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6/23 私が旅にでる理由

こんにちは。

こちら、岡山県瀬戸内市牛窓町

今日はとても素敵な一日で、たくさんのことがあって、感じたこともたくさんだったので、ゆっくり、しっとり、言葉にしていこうと思います。お付き合いください。

1.今日あったこと 

鳥のさえずりで目が覚めた。そんな絵本の世界みたいなことがある、素敵な所に私は暮らしている。

外の風があまりに気持ちがよくて、パソコンを外へ持ち出した。1時間ほど、外で作業をする。

通りかかる地元の人たちは本当にみんなフレンドリーで、必ず挨拶してくれる。少しお話してくれる人もたくさん。みんな温かい。

作業終わりにビーチの先にある、牛窓神社へ。
長い長い階段を登る。木のトンネルだ。やっと登りきった先には、とても空気の澄んだ場所に本堂があって、太陽が緑を透かして影が揺れる。木漏れ日と、水の音だけがそこにある。とても美しい神社だ。

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少し下ったところに展望台があって、瀬戸内市、瀬戸内海とその先(淡路島や小豆島まで)見渡すことが出来た。

あまりに気持ちのいい風と、独り占めできる絶景に黄昏て、30分ほどぼーっとしていた。

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神社からの帰り道、砂浜で靴を脱いで、膝上まで海に浸かりながらビーチを縦断した。瀬戸内海は波がとても穏やかで、水も綺麗な透明。無人島に行った日のことを思い出す。

裸足のままuni.houseへ帰って足を洗う。
ただいまぁと家へ入るとニックゆり夫婦がいた。
「これから買い物行くけど一緒に行く〜?」とゆりちゃん。一緒にいくことにした。

買い物中も
「Hana chan,Let's hide and seek!」
とか言って子どもみたいに遊ぼうとするニックと、それをなだめるゆりちゃん。無邪気に使う私の英語とニックの日本語のカタコト感が面白くて、ずっと笑っていた。

買い物帰りにゆりちゃんの実家に寄るね〜ってそのまま一緒に行って、おじゃました。ゆりちゃんのおばあちゃん、アイスとかみかんとかいっぱいくれた。

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「お姉ちゃんマスクはいらんかい?」
どこのおばあちゃんも一緒やなぁ。みんなマスク作るねんな。ゆりちゃんとそんな話をした。

uni.houseに戻ったらDIY。外のベンチを作るんやと。
様子を撮影しながら、少しだけお手伝いもした。

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夜までやったら、みんなで夜ご飯を作った。私はお野菜で1品、あとは唐揚げとサラダ。白ワインあけて、シャンパンもあけて、パーティーになった。みんなで囲む夕食は初めてで、とても嬉しい時間だった。たくさんたくさん話して笑ったよ。上手く英語は話せないけど、それでもとてもとても楽しかった。一緒に暮らすみんなが、少しずつ、私の中で特別になっていく。

最後に、21時から3時間弱のポートレート講座を受ける。これでだいぶメンタルやられた。けどもう勉強あるのみなので仕方ない。気長に頑張る。

今日という一日は、そんなかんじ。

2.旅をするということ

私にとっての旅。
それは楽しいことよりしんどいことのほうが多い。
新しい出会いがある。
写真のための感性を鍛えられる。
人として成長できる。

これだけ旅をしてるんだ、そんなことはとっくに分かっている。それでも、苦しいものは苦しい。

慣れない環境に気を遣い、人見知りを発動してなかなか馴染めず、いつも新しい場所にきて2日間はだいたい地獄を見る。

なんでこんなことしてんのやろ、写真で絶対食べていく必要あるのか、今、バイトをやめて家をなくしてまでこんなしんどい思いして、意味があるのか。

そんなことさえ思う日もある。

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3.それでも、私が旅する理由

それでも、私が旅をするのには、ちゃんと理由がある。
写真のため、とか、出会いが、とかじゃなくてね。

私がとても、とても旅が好きだと思う瞬間。

その道が、地図を見なくても歩けるようになった時。

近所の人に、名前を呼んでもらえた時。

全国、ひとつも同じでない、玄関をあける音。

家の床を裸足で踏んだ時に「家に帰ってきた」とホッとする感覚。

ただいま、おかえり、と言える人がいること。

「自分の居場所」がここにできたと思う時。

全部ちゃんとさらけ出した私を、認めてもらえた時。

またね、と、泣いてしまうくらい、特別な人になること。

だれかと一緒に、また帰ってこれること。


新しい土地で暮らしが始まって2日、3日と経つと、だんだんその土地が、「知らない町」から「自分の町」へと変わっていく。

自分が勇気を出して来なかったら、地獄だと思う時間を乗り越えなかったら出会えなかった感覚。

そこにたどり着いたとき、心から、旅をしていてよかったと思うのだ。

言葉じゃ足りない尊い日々、そこに私は、誰かに伝えたいものを見つける。だから写真を撮る。

どうしても、誰かに伝えたくなるから、でも言葉なんかじゃ伝えきれないから、だから撮るのだ。

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4.今日も、明日も、あるということ

私たちに、今日や、明日があることは、当たり前じゃない。

明日なんて来ないかもしれない。世界がいきなりなくなるかもしれないし、私だけがふっと死んでしまうかもしれない。

私の大切な人たちも、明日も必ず生きているなんて、誰にも保証できない。

それでも今日も一緒に生きていた。明日もきっと、一緒に生きていける。そんな毎日がある。

とても、とても幸せで、それなのに気がついたら当たり前で、忘れてしまうことだ。

今日、明日、どこで、どんな暮らしをして、どう生きているか、私たちはちゃんと、自分で選ぶことができる。

私の今の答えは、毎日、旅をすること。写真と向き合うこと。勉強して、悩んで、傷ついて、それでも、続けること。

ちゃんと選んでるから、選べているから、だからひとつも後悔ないよ。

今、私はこの土地と人がどんどん好きになって、大切になって、ちゃんと、ここで生きているよ。

いつも一緒にいなくても支えてくれる人達がいること、ここで写真ができること、全てに感謝して、今日は終わりにします。


今日はこんなことを想って、書きたくなった日でした。
大切だよ、みんな、すごくね。


読んでくれた人、ありがとう。
明日もみんなと、生きていますように。

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