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明日は補正予算議決 その前に私の考えをお伝えします

給食費無償化について問うてから11日。私はこの間に、子供を育てる当事者40名以上と語り合ってきました。

そして、所属する会派である安城創生会、担当課長をはじめ職員の方々の声を聴いてきました。そこで、私の考えを伝えさせてください。

まず大前提として、私は給食費無償化に反対はしていません。あくまで、しっかりと市民の声を聴き、議論をしたい。そう思って問題提起をしました。それは、10億円という金額が、安城市にとってはこれまでの歳入歳出の中に組み込めるかといえばそうではなく、本来なら市庁舎の建て替えや有事に備えるための基金である財政調整基金に回すはずだった財源からあてがわなければいけない実態を知ったことがきっかけでした。

そしてもうひとつ、無償化しても食の安心が保たれることは市にも再三確認済みで、私は一方的に給食費無償化を反対しているわけではない、ということだけ前置きしておきます。

あくまで私は、今一度、この大きな財源を使う上で、市民の声をしっかりと聴き、みんなで議論したかったのです。

市は、子育て支援、少子化対策になるといいます。そして、市長公約だから実施しなければいけないといいます。しかし、その公約が、本当の意味で市民目線だといえるかは、しっかりと分析したうえで実行に移されるべきだと私は考えます。

刈谷市は、期限を区切って時限的に無償化にふみきっています。安城市も、そのような段階的な政策であってもよかったのではないかと私はおもわずにはいられませんでした。

それはなぜか、仮に私たちの給食費が半額に減額されたとします。それだけでも私たちは恩恵を得られますし、市は5億円の財源で無償化に段階的に取り組むことができます。またその一方で、完全実施をする財源を確保することを思えば5億円が手元に残り、その5億円で何ができるかを私は考えてみました。

・安城に移住してきた親戚のいない夫婦でも子供を預けられる託児所を開設してあげられます。就労の有無に限らずに子供を預けられる、名古屋が実施しているトワイライトという学童の応用版のような制度を安城に導入できます。

・給食の内容を、より安全安心で栄養価の高い、無農薬野菜を導入することができます。

・現行の給食では対応できていない、小麦アレルギー対応給食を可能にする費用になります。

・安城市の長年の懸案事項、アンクルバスの改革を待たずして、交通手段の少ない地域へはデマンドバスを走らせたり、月に2回上限500円のタクシーチケットの額を増額することもできます。

・子供たちの学校の授業に質の高いカリキュラム(プロの芸術家や最先端の技術者、運動選手などを積極的に招いた授業)を実施できる費用にもなります。

・小中学校の体育館にエアコンの整備を進めることもできます。

これはあくまで一案にすぎません。私たち母親が求めている最優先は、本当に無償化なのでしょうか?私は少なくとも、小中学生の子供を持つ当事者40人との対話を通じて、優先順位は別にあるのではという思いをもちました。

明日はあくまで今年度の補正予算。
私は、この議決後こそ、今一度市民の声を聴いていきたいと思っています。

真の子育て支援とは何か。少子化対策とは何か。
安城市民の皆様、引き続き、私と対話をしてください。
そして、あなたの素直な声を私に聞かせてください。

私は、市民が本当に望むことを実施したい。
市民の豊かさとは何かを、みんなで考えて、無駄遣いではなく、有意義な財源の使い道を、私たち当事者が考えていけたらいいなと思っています🌻

野場はなよ

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