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第7日の展望

ここまで見ていない試合も多いので、展望は第7日までにします。

明桜(秋田)-八戸学院光星(青森)

明桜は5試合でチーム打率.269、長打も少な目に見えるが、角館、本荘など序盤から甲子園経験校と多く対戦となったため低めに出ている。エースの難波は4試合21回を投げて奪三振20、失点10で147キロを計測。左腕の松橋裕投手が投球回は7回ながら11奪三振1失点の他、加藤悠投手も控える。
春季東北大会では決勝で仙台育英を破って優勝している八戸学院光星は総合力が高そう。チーム打率.353で6本塁打。投手陣はともに2年生左腕の洗平と岡本の二枚看板。特に洗平は19回1/3を投げて奪三振20、失点1。
隣県対決は春季東北大会の準決勝で対戦があり、8-5で八戸学院光星が勝利している。こういうすぐの再戦は敗れた方がリベンジするケースが多いが、それでも八戸学院光星の戦力が上回りそうに感じる。八戸学院光星の2年生投手に対して明桜打線が意地を見せたい。

専大松戸(千葉)-東海大甲府(山梨)

第2試合も関東対決。専大松戸は激戦の千葉を打率.383、本塁打5本で勝ち抜いた。盗塁も1番の大森が6つなど計20盗塁、犠打も多用している。投手陣では最速151キロで注目を集める平野は19回1/3を投げて奪三振は24で失点は6。調子が良いとは言えないようで、同じくらいの投球回数の青野、梅沢の出番もありそう。
東海大甲府はチーム打率.433、7本塁打。山梨学院との対戦はなかったが、5試合中4試合で二桁得点と打ちまくった。投手陣は31回2/3を投げた長崎が奪三振30も与四死球16、失点も16とやや安定感に欠けた。甲子園では1年生左腕の鈴木蓮が背番号1を背負う。

九州国際大付(福岡)-土浦日大(茨城)

九州国際大付は2年連続。佐々木麟(花巻東)、真鍋(広陵)と並び強打者として注目される佐倉は7試合で10安打.435。チーム打率は.343だが本塁打は0で長打は強打のイメージほど多くはなかった。5回戦以降の4試合で僅か12得点で、むしろ7試合で8失点、無失策のディフェンス面が目を引く。2年生左腕の田端が37回を投げて被安打19、奪三振33。
土浦日大は開幕試合に登場し、延長タイブレークの10回に一挙6点で上田西を降した。藤本が途中マウンドを降りる場面があったものの計8回2/3を投げて8奪三振、2失点。
既に1勝している土浦日大に対して第7日まで待たされた九州国際大付はまずは早く緊張感を解いて試合に入り込みたい。九州国際大付は盗塁が少なく犠打も失敗する場面が多かったようで、いかに藤本を攻略していくか。序盤に土浦日大が主導権を握ると九州国際大付は苦しくなりそう。

聖光学院(福島)-仙台育英(宮城)

聖光学院は共栄学園に9-3。中盤からじわじわ得点を重ね一時は7-0とした。7回に2死球もあって反撃を受けたが8回、9回はそれぞれ2安打されながらも無失点に抑えて逃げ切った。甲子園の常連の聖光学院に対し、初出場の共栄学園。野球をよく知っている聖光学院に対し、やや共栄学園は練習環境に恵まれない様子がうかがえた。
仙台育英は浦和学院に19-9。初回に4点、4回に5点と序盤から大きくリードした。浦和学院も流石に優勝経験のある名門だけあって集中打で9得点とし、一方的な展開にはならなかったが、最終的に得点は19まで積み上げた。湯田、高橋、仁田の3投手が登板し、湯田と高橋はそれぞれ被安打8、自責点4と、思わぬ内容となったかもしれない。しかし投手層が厚い仙台育英にとっては、かえって締まっていけるきっかけになったかもしれない。打線も先発全員安打で18安打。難敵を相手に総合力の高さは見せた。
昨夏も準決勝で対戦があり、18-4で仙台育英が勝利しているが、仙台育英が2回に一挙11得点という内容だった。今年も仙台育英は一挙に大量点を取れる打線であり、投打にやや劣勢と思われる聖光学院としては昨年のような展開にはしたくない。接戦に持ち込んでいけば、聖光学院にも勝機がでてくるだろう。

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