白井智之「名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件」読了
本格ミステリの傑作。内容としては大雑把に二部構成になっていて、前半の事件が後半の事件の前振り・伏線となっていて最初から最後まで読み応えがあった。シリーズ前作「名探偵のはらわた」の作風を踏襲し、エログロ・スカトロ要素が抑え気味で有名な実在の事件をモデルにした内容。前作との違いとして、長編であること、海外の事件であること、タイトルが伏線回収されることがあげられる。圧巻の解決編150ページ、とはいうけど実質的には全ページの半分近くを探偵役が推理を披露する解決編になっていて、ロジック