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「君はサンタクロースになるんだよ」と伝え続けたい

もう6~7年、クリスマスのお話をするときに、素話をしていた。
クリスマスのエピソードとして有名な真っ赤なお鼻のトナカイのお話。
ロバート・メイが妻が病を患っているときに、娘に話して聞かせた物語から始まっているのです。
底も含めて、自分で内容の編集組み立てをして話しているのですが、ちょっと長いのですね。
そして、今年は学校でも、どこのおはなし会でも、このお話をするのを辞めました。

詳しくご存じない方は、あの有名な歌を思い浮かべたらそのままの話です。
真っ赤なお鼻のルドルフが、みんなに笑われて落ち込んでいる。
それをサンタさんが見つけて
「君の鼻は素晴らしいね。ぜひ私を手伝っておくれ」と言う。
そして、ソリの先頭に立ったルドルフは、大活躍をするというエピソードです。

このお話のメッセージとしては、
『君はそのままで素晴らしい』
そのメッセージは、もちろんとても素敵なメッセージです。
しかし、いつもこの素話で私が伝えたいのはそれではないのです。

ルドルフ!『君はそのままで素晴らしい』それは言わずもがなです。

この素話の中で娘にお話をするお父さんのセリフとして
「君はサンタクロースになるんだよ」
というセリフを書いています。

『そのままで素晴らしい君』を見つけられるサンタクロース
そんな風に、みんながなってほしいと思っているのです。

目の前の人の素敵なところを見つけられたら、きっともう少し仲良くなれると思うのです。お互いを認め合えると思うのです。愛せると思うのです。

「今年はあのルドルフのお話をしないの?」
実は、何人かに言われました。すごくうれしかったです。
きちんと整えて、来年はまたこのお話をしようと思います。

それでは、メリークリスマス!

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