身体を通りぬけるコト アートや読み聞かせ
キラリ☆ふじみで行われる「ダンスの時間」に参加してきた。
『カラダを動かしながら、カラダを見つめて、アタマもココロもときほぐす、ダンスの時間が始まります。』(キラリHPより)
芸術監督の白神ももこさんの元、ダンスの経験の有無にかかわらず、自分の身体を知ったり、感じたり、また、身体で表現してみようといった企画。
ウォーミングアップのあと、色々な形で緩やかにからだを動かしていく。
今日は、同じ会場で華道の展覧会がやっており、そこにお邪魔して、素晴らしい華の作品たちを身体で表現してみるなどもした。
花の香りを感じて、華やかだったり、のびやかだったり、凛としていたり、様々な表情を見せる作品たちを廻る。
「いいにおい」「カワイイ」「綺麗」「かっこいい」など、単純な感想の単語が浮かぶ。感想文を書くわけではないし、ディスカッションするわけでもないので、その時はそれでいい。
でも、本当はその言葉の中には、もっと細やかな感動が詰まっている。
それを、言葉ではなく、身体で表現していくのだ。
そこにあるもののたたずまい。それを拾い上げながら。
(そういえば、その場のたたずまいを拾い上げ、さらに自分たちのたたずまいを付加することにより出来上がるアグネス吉井の作品が好きだ。)https://aguyoshi.net/
アートは、身体を通り抜けることによって、自分の血となり肉となると思う。難しいことではない。
読み聞かせだって、目で見て、読んで、声に出す。
それは、身体を通り抜けている表現であり、情感たっぷりに読まなくとも、その人の感じたことが声に表情にのってくる。
聞いている方だってそうだ。
絵を見て感じ、声を聞いて、その声の色(声色とは違う)や、リズムを感じる。
だから、私は、聞いている方も、表現したらいいのではないかと思っている。声を出し、身体を動かし、全身で本を感じてほしいと思っている。
(動かないで聴き入ることも一種の表現だと思う)
私は、一人で読むときも、なるべく全身で本を感じたい。
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