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作り手は全国で数名のみの希少品種 夏季限定茶「こみなみ」

<本記事は2023年5月に内容更新しています>


〈作り手について〉

「こみなみ」の作り手は、静岡県島田市で茶業を営む河島補(みつる)氏。

東京繁田園とは30年近くのお取引です。

今年、産地に伺った際にも「良いお茶ができましたよ!」と大変嬉しそうにおっしゃっていたのが印象的でした。

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〈モノづくりについて〉

「品種特性」と「根強いファン」を持つお茶なのですが、「こみなみ」の栽培者は今では全国で3名のみ(河島氏談)。

なぜここまで「こみなみ」の栽培者が少ないのかと言えば、樹勢が弱く、その栽培が困難であるためです。さらに、摘採効率も悪い。

また、河島氏の「こみなみ」は「みる芽摘み」という、若く柔らかい芽を丁寧に摘みとる摘採方法を採用しています。

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河島氏の「こみなみ」新芽
「みるい」とは柔らかく、水々しい、という静岡の方言

手間がかかるわりに、量が採れない。病気になるリスクも高い。そんな難しさのある品種ですが、

「美味しいお茶を届けたい」

そんな生産者の強い想いで、「こみなみ」の生産は続けられています。

お茶づくりは、次世代の河島司氏へも引き継がれています
「こみなみ」は、うちの自慢のお茶
毎年、お客様に待っていただけて本当に嬉しい
と、お話されていました

河島氏のお茶づくりへのこだわり。
それは一言で言えば、自然への配慮

自園の茶畑16箇所すべてで土質検査をおこない、その特性にあわせた肥料を1か月ごとに必要な分だけ、品目と量をきめ細かく調整して与えます。

必要以上の肥料は使用せず、茶葉に備わった本来の力を引き出す
これが長く健康な土づくりにつながり、自然との共存になります。

希少品種のお茶づくりは、地道で丁寧な土づくりがその土台にあるからこそ、為せるものなのかもしれません。

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河島氏の茶畑
自然を大切にする茶畑からはホトトギスの鳴き声が響きます

〈商品について〉

シングルオリジン「こみなみ」の最大の特徴は、さわやかな香りと、そして鮮やかな緑の水色(すいしょく)にあります。

その茶葉はきめ細かく、冷たい水からでも香りと味わいを抽出しやすいため、「水出し煎茶」をお楽しみいただくのにおすすめの商品です。

また、お湯で淹れた「こみなみ」を氷で急冷していただくアイスティースタイルでは、そのさっぱりとした風味と鮮やかな水色を存分にお楽しみいただけます。

温かい「こみなみ」を氷で急冷した
「こみなみ」のアイスティー

家族や従業員の方、それぞれにお茶の好みがあるのですが、店主の母は河島氏の「こみなみ」の大ファンです。

毎年夏になると、実家の冷蔵庫には「こみなみ」の水出しボトルが常備されます。

また、この時期になると「こみなみ」ファンのお客様がご来店され、5月頃から「こみなみの販売はまだですか?」とお問い合わせが。

ファンの皆様に支えられ、毎年8月中には完売御礼となります。

また、煎茶は水出しにしていただくことで、「エピロガテキン」という種類のカテキンの抽出割合が増えるのですが、エピロガテキンには、体内に侵入してきたウイルスや細菌などから体を守る粘膜免疫系の働きをよくする効果がある、ということが各研究機関で確認されています。

体調が不安定になりがちな真夏の健康管理にも、ぴったりな商品です。

〈販売ページのご案内〉

2ヶ月ごとに30g×2種類の日本茶が届く、繁田園の定期便「季節のお茶便り」6月回にて、と「こみなみ」(30g)と「玉露かりがね」(30g)をお届けします。
送料無料・ポスト投函でお届け、1年間の全6回コースと半年間の全3回コースの2種類をご用意しております。

単品販売はこちら。和紙のパッケージには高級感があり、ちょっとした夏の贈り物にもぴったりです。

ご家庭でたくさん「こみなみ」を楽しみたい方には、大容量&簡易パッケージの180g版がおすすめ。便利な計量スプーンがつきます。

〈淹れ方&楽しみ方〉

以下の順番で〈おすすめの淹れ方〉を記載しています

〈淹れ方①〉急須による水出し煎茶
ご家庭の急須で手軽にお試しいただける水出し煎茶です。ボトルでの水出しに比べると、茶葉を少し多めに使うことになりますが、特別な道具を使う必要なく、水出し茶の魅力をしっかりと楽しめます。5分程度で抽出可能です。

〈淹れ方②〉ボトルによる水出し煎茶

10〜15gほどの茶葉でボトル1本(750ml~1L)分抽出でき、冷蔵庫の常備茶に最適です。茶葉をそのまま浸すフィルターインボトルを使用することで、甘味や旨味をしっかり引き出すことができます。

〈淹れ方③〉温かいお茶を氷で急冷(アイスティー)
温かく淹れたお茶を氷で急冷する冷茶の作り方です。水出しに比べて香りと渋み、苦味がしっかり抽出され、急冷することでさっぱりとした味わいに。

水出しでもしっかり美しい水色が出ます

〈淹れ方①〉急須による水出し煎茶
茶葉の量:5g
湯量:150ml
湯温:常温
抽出:5分


温かいお茶を淹れるときと同様に常温の水で抽出し、氷を浮かべたグラスに注いでお楽しみください。淹れてみて「薄そうだな」と感じる場合は、再度急須にお茶をくぐらせることで、しっかり抽出することができます。
2煎目はそのまま水出しでも、ホットにしても◎

夏の常備茶はこれで決まり!

〈淹れ方②〉ボトルによる水出し煎茶
茶葉の量:10-15g(濃い目)
 湯量:750ml
 湯温:常温
 抽出時間:冷蔵庫で3時間以上

最短3時間で抽出可能ですが、ご就寝前や出勤前に冷蔵庫に仕込んでいただき、じっくり長時間抽出していただくことで、より深い味わいになります。
お茶が減ってきたら、上から水を継ぎ足していただくことで、2煎目までお楽しみいただけます。
冷蔵庫で保管し、仕込みから2日間を目安に飲み切るようにしてください。

ひと手間と少しの時間がかかる水出し煎茶ですが、ペットボトル緑茶とは全く異なる味わいをお楽しみいただけます。(そして、実は500mlあたり約100円と、お値段も意外にリーズナブル)

ボトルの水出しには、フィルターインボトルが便利です。

〈淹れ方③〉温かいお茶を氷で急冷(アイスティー)
茶葉の量:5g
湯量:120ml
湯温:85℃
抽出時間:30-45秒


氷が溶けて少し薄くなるため、少し濃いめに抽出するのがポイントです。また、お湯を冷ますのが面倒な場合は、下記のように氷に急須を1-2個入れ、氷に当てるようにして熱湯で淹れるという方法がおすすめです。
2煎目もアイスティーか、ホットでお楽しみください。

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家庭用製氷機の小さい氷であれば2個
大きめの氷なら1個が目安です

〈おまけ〉お酒との相性
水出しの「こみなみ」で焼酎を割っていただくと最高に美味しいです。  
我が家では、キンミヤ焼酎のお茶割りが、夏の晩酌の定番です。

ひんやり麩饅頭とこみなみのペアリング

【楽しみ方:ペアリング】
おはぎ、お団子、水羊羹など、あんこ系の甘味と一緒に楽しんでいただきますと、夏らしい涼やかなおやつ時間をお楽しみいただけます。
どら焼き・和栗モンブラン・濃厚抹茶プリンなど、しっかりとした甘さのある和洋折衷系スイーツも、「こみなみ」の冷茶と合わせることで、さっぱり美味しく召し上がっていただけます。

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皆様の日常の「一服」のお役に立てるよう、作り手の方の想いやおすすめの淹れ方をお伝えしてまいります。


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