阪大MOOC project 活動報告① 「カタルタ」使ってみました!

 こんにちは!大阪大学MOOC projectです。中の人(学部生)の思いつきで、noteを初めて見ました。

◇そもそもMOOCって…

MOOCって何をするところなんですか?、という質問をよく受けます。詳しく説明すると長くなってしまうので、こちらのサイトを見ていただければ!

 簡単に説明しますと、大阪大学の授業をオンラインで公開し、世界中の誰でもネットから受講できるようにする取り組みになっています。大阪大学では、過去にメタボロミクスや免疫学など、理系のトピックを中心に講義を行ってきました。こちらがそのサイトですね。

 

◇研究室の特徴

 MOOCの研究室は、豊中キャンパスの全学教育推進機構総合棟にあります。教育と映像撮影、そしてオンラインと複数の分野にまたがった研究を行うため、研究室にはたくさんのガジェット、高価な機材が置いてあります。例えば30万超えのMacは4台並んでいたのですが、先の地震で1台壊れてしまいました…他にも、ゲーム用の映像編集機器やTASCAMなど、「面白い!」と思える機器は幾つも並んでおり、これらに触れるだけでもいい経験になりますね…!

 というわけで、このnoteでは、研究室に置いてある「面白いモノ」を幾つか紹介しつつ、研究室の様子なども報告していこうと思います。

 今日使うのは…プレイングカード・「カタルタ」!

 初回はデジタルガジェットを紹介したいと思っていたのですが、部屋の隅に積んであったカタルタに目が留まり、「なんか面白そう!」という直感で決定。そしてこちら、非常に面白かったんです…!

◇カタルタとは

カタルタ®︎PLAYING STORY CARDSは、語りを遊びに変えるカードセットです。思考全体をゲーム化することにより、語りを遊びに変え、遊びをインスピレーションへと導きます。一枚のカードに一つずつプリントされているのは、接続詞や副詞など、語り出しや文と文のつなぎとなる言葉です。多様なベクトルを持ったその一言一句があなたの思考を誘います。拍子抜けするほどシンプルな仕立てなので、使い方はアイデア次第で無限に生まれるでしょう。使い方の余白が、新しい可能性を開くのです。新たな展望が見え隠れする、54枚の可能性。あなたもめくってみませんか。

 製品そのものは、トランプの中央に、接続詞などの「つなぎの言葉」「転換する言葉」が書かれた、非常にシンプルなデザイン。カタルタの名の通り、「語る」とカルタ(スペイン語で「トランプ」の意です)、2つの使い方が楽しめます。

◇実際に使ってみた

 一人が文をかいたあと、カードを1枚引く。出てきた接続詞にうまく合うように、文を続ける。このプロセスを繰り返し、3人×3回の9ブロックで物語を完結させる。今回はこんな感じで挑戦してみました。

カタルタの様子。1枚づつ山札から引き、物語を作っていきます。

 こんなルールのもと、研究室に偶然いた3人で挑戦してみました。さて、結果は…

あるところに手榴弾が落ちていました。
「幸運にも」
すぐには爆発はしませんでしたが、プロっぽい迷彩服を着たオジサンが、本物とは気づかずに足で蹴っ飛ばしてしまいました。
「あるいは」
オジサンが足で蹴っ飛ばす前に手榴弾は道路交通法違反ですでに警察に通報されていたのかもしれません。「ようするに」
手榴弾は、今の所すぐに爆発しそうにないことは確かであり、迷彩服を着たオジサンに蹴られたり、警察に通報されたりしている可能性もありえます。   「もし」
ここで爆発したら、ざっと500人が死ぬんだろうな−、なんて僕は思いつつ、近くを歩くカップルはナイトハイクの相談をしているし、屋台のおっちゃんは元気に焼きそばを焼いているわけです。
「それから」
30分経っても手榴弾はまだそこにありましたが誰も気にする様子は微塵もないのです。こうなると、僕も死なないしオジサンが蹴ろうが警察が来ようがもしかしたら何も起こらないのかもしれないわけです。「個人的には」
ぶっちゃけたことを言うと、ここからすぐに離れて自分の身の安全の確保を得ようと思ったりもしている。「そのくせ」
コイツ、段々と愛おしくすら思えてきたぞ。くすんだ緑、傷ついたフォルム、若干の光沢を保持したピン。眺めているほどに愛着が湧き、僕は一歩一歩、手榴弾の方へ近寄っていく。
「少なくとも」
僕が死ぬことはないはずだ。それならばピンを引いてみれば良いのだ。そして投げればいいのだ。このミリオタコミュニティの中で俺がステータスを上げる方法はそれしかないのだ。そして僕はピンを抜いて手榴弾を屋台のおっちゃんとは反対側の、パイナップル売りの親爺の方向へと思いっきり投げた。この手榴弾MK2は通称パイナップル。犯人は絶対にあいつだ。

 こんな感じになりました。文章が多少ちぐはぐなのもまた、このゲームの面白いところなのかもしれません。

 参加したメンバーからの感想です。

ストーリーの設定は各自自由となっていたが、最初の人の文章でその後のストーリーが決まってしまうと思った。しかし、展開についてさまざまな角度からストーリーが形作られていったのは面白いと思った。また、言葉に出して発表するのではなく文字に起こして発表するので、個人的に、考える時間が多いためやりやすいと思った。
カタルタの接続詞がストーリーをプレイヤーの予想ができない方向に持っていくのが楽しいですね。アイスブレイクやブレインストーミングでも活用できますけど、こうやって使ってみるとグループアクティビティやゲームとしてのエンタテインメント性も高いなあと思いました。

 というわけで、初回エントリーでは「カタルタ」を取り上げてみました。今後も不定期でオンライン・オフラインのコンテンツを掲載していきますので、興味があれば覗いてみてください!それでは。






 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?