突然の祖父の死は祖母にとって受け入れがたいものでした。ずっと仏壇の前に座っていたそうです。
そんな時に祖母は私たち孫をかわいがることで、寂しさを紛らわすことが出来たのかもしれません。次々と3人の女の子が生まれ、母も仕事と家事で大忙し。
そんな時によく気がきく祖母の存在はとても大きかったようです。本当によく気が回り母親以上になってしまった祖母。

寝るときまでもみんな祖母と寝るというようになり、母はとても寂しかったそうです。以前話した時に、好きで子供の世話を任せたわけじゃないと涙ぐんで話してくれたのを思い出しました。
母も祖母の気持ちを考えて心を鬼にして娘たちの世話を任せたんだなと思いました。嫁姑の関係、気が回る祖母とうっかりの母。
母が厳しい言葉を祖母によく言われているのを幼いながらに聞いていました。ただ、言われても母はあまり変わらないという強い芯の持ち主だったのが唯一の救いだったような気がします。