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手話ダンスチームMiracrewの24時間TV46(ytv)ストーリー!

中学生手話ダンスチームの結成!!

 手話の言語化をさらに深めるためにも、手話が文化として発展創造していくことはとても有意義なこと。そして、そのために考えたことが、手話ダンスをコンテンツ化する。
 手話ダンスは、その表現を通じて『多様性な出会いと仲間のキズナ(=共生)』を多くの人に伝えることができる。さらにそれを広げるアートコンテンツになると信じて、その出口の一つとして手話ダンス甲子園も合わせて立ち上げました。
 しかし、想像どおり「本当にうまく伝わるのだろうか」私たち事務局側でも不安な部分もあった事や出演チームが全国にいるのかどうかの情報も乏しく、ここは自らが動いて、第一回全国大会の開催地である福崎町(兵庫県)を中心にコンセプトに沿った地元チームづくりをやってみようとチームづくりが2023年3月からスタートしました。
 自治体の福祉担当職員から地域の現況を聴いたり、地域福祉団体などに声掛けをしたりして、地元にろうの中学生がいるという事を知り、まずは保護者さんにお話をしてみようとなってお母さんにこの手話ダンスが『共生社会』づくりの一助になるようにとの想いをお話してコンセプトにも賛同いただいた結果、子どもさんに話をしていただき、「やってみたい」との声を受けて手話ダンスチームづくりがスタートする事になりました。
 結果、ろうの中学生メンバーが友達に声をかけてくれたり、事務局側で地元播磨地域のダンスを習っている子ども達に声かけしてもらったりして色々な方の協力のおかげで5人のチームが結成され活動がスタートしました。 


チームビルディング

『できるだけ自分達で作品を創ってほしい』

 5人のメンバーのうち、ろうの中学生は2人です。この2人はもちろんダンスを習ったこともありません。一方他の3人は手話が話せない。
 この一見厳しい状況の中でも、あまり事務局や保護者、またインストラクターのダンサーが関わるより、キズナができるかどうかが最大のテーマだったので、あえて全部本人達に任せるという選択肢をとりました。
 通常は、
1.楽曲を決める
2.手話訳
3.手話を加えたダンスの振り付け
4.踊りこみ
5.細かな修正
 これらの1~5をPDCAサイクルを回すかのごとく繰り返して作品を作るのですが、こういったプロセスの中で一番見えにくくかつ大事な事が、『メンバーの信頼関係』、つまり今回の最大のテーマ。キズナができるのかどうかということになります。
 はじめて出会った5人が、『集められた(あるいは集まった)メンバー』から『知り合い』になり『仲間』になる。
 信頼度が高まればそのようになるのですが、果たして多感な年齢の中学生でうまくいくのか。
 当初はこんな心配ばかりしていましたが、ここでは割愛しますが、当然曲選びから振り付け、手話訳などの過程でたくさんの壁はあったんですが、ここで完全に偶然な要素なんですが、チームの仲間づくりに関してうまく潤滑油になってくれたのが、24時間TV(ytv)さんのプログラムへの参加でした。


6月頃から密着がスタート!!
そして8月上旬に中学生手話ダンスチームの練習場所へ「Aぇ!group」が突然現れた!!!

(詳しくは皆さんTVをご覧いただいた通りです。)
 もちろんAぇ!groupの佐野さんや小島さんが来ることはごく少数の事務局メンバーは知っていたので、当然我々は、中学生チームのメンバーが“ギャー‼️‼️‼️"的なリアクションをするだろうと思っていたのですが、VTRどおり驚きすぎて完全に”無心状態”
別世界に行ってたメンバーでした。

買い物に密着

チーム名はMiracrew(ミラクルー)に決定

 そして迎えた8月12日の手話ダンス甲子園西日本!!
 中学生チームはみんなの話し合いにより”Miracrew”になりました。
 「キセキの出会い」という意味が込められています。
 そしてそのMiracrewはまさかまさかの2位通過でした。
 Aぇ!groupの佐野さんと小島さんが観覧席の目の前でMiracrewの手話ダンスを見まもる中、5人が最高のパフォーマンを披露しました。

手話ダンス甲子園西日本大会 

【この時のもうひとつのキズナストーリー】

昨年同番組に出演したART FUNK HIMEJIと佐野さん、小島さんのストーリー
(ここにもキズナがあった!!)
エピソード1
エピソード2
エピソード(最後)

2022年24TV出演(ytb) ART FUNK HIMEJI

 しかし、びっくりの2位通過とは。。。
 チームメンバーにダンスをやりはじめたばかりの2人もいますし、普段から練習していたとはいえ、たった2ヶ月でダンスコンテストで入賞するのは至難の業です。
 これには理由があって、実は手話ダンス甲子園の審査基準は、ダンスパフォーマンスや表現力だけではなく、メンバーの多様性やそのメンバーでのチームビルディングやチームワーク(⇒我々は共生度合や共生指標などと呼んでます。)がとても大事な評価点になります。
 さらに手話を活用しながら、これらをあわせてどう伝えるかといった伝播性も重要な評価点になります。
 Miracrewの入賞は、この多様性やチームビルディングにおけるストーリーが審査員に伝わったのが評価が高かった理由の一つと考えています。


 手話ダンス甲子園は、身体的、表現的項目に加えて多様性や共生といった「明日につながる」社会的要素をいかに伝えるかという他のダンスコンテストにはない採点基準が採用されています。


24時間TV(ytv) 8月27日放送日

 さて、まだまだ残暑が厳しい中、読売TVにMiracrewが入館しました。
 本社周りではたくさんの24時間TV関連のイベントが開催されていてかなりの賑わい。
 Miracrewも気合いを入れて衣装で入館しました。

入館パス

 そしてスタジオ隣の控え室にみんなで待機していると突然、Aぇ!groupのみなさん全員が控え室に入ってきて、Miracrewに挨拶をしてくれました。
 Miracrewのメンバーには、以前練習時にアドバイスをしてくれた佐野さんや小島さんが前に出て話をしてくれて「今日はみんなのダンスからもらったパワーをパフォーマンスに生かすからね。」とアツい言葉をかけてくれました。
 本番が迫っていましたがとても長く控え室にいて話をしてくれました。
 佐野さんや小島さんがMiracrewにやさしく話す中、控え室の扉にAぇ!groupのメンバーがにこやかな表情でそんな2人とMiracrewを見つめていたのが印象的でした。

ytvにみんなで向かう

 そして本番スタート。
 我々はスタジオお隣りの控室で待機しながら本番をドキドキしながら見ていました。
 VTRがはじまり控え室にいるみんなで画面にくいついて放送をみます。
 AIさんのストーリーが流れた頃に、控え室にいた親族からすすり泣く声が聞こえてきました。
 「よく頑張ってたから」と声が聞こえてきました。
練習を頑張ってきたから。そういう意味だけではない言葉でした。
 そしてAぇ!groupの手話ダンスパフォーマンス。

広島の手話ダンスチームsignが翻訳した「ストーリぃ!」、それを伝えるAぇ!group圧巻のパフォーマンスでした。
特別にスタジオ入りを許されたMiracrew
なんと本番50秒前にMiracrewを発見した、佐野さんと小島さんがわざわざみんなのもとに駆け寄ってくれて、がんばるからね。の一言。
佐野さんはみんなとハイタッチ。
小島さんは、ガッツポーズをみんなにしてくれました。
そしてあの感動パフォーマンス。

 もちろん放送終了後は、9月23日の手話ダンス甲子園決勝に向けて『ぜったい頑張ってね』と熱い応援エールをAぇ!group全員がMiracrewにおくってくれたのでした。
もうみんな感激‼️

琴音ちゃんは、佐野さんと小島さんに、照れながら手紙を渡していました。
内容はナイショとのことです。

24時間テレビ放送後のMiracrew

そしてMiracrewは9月23日に開催される『手話ダンス甲子園決勝』へ。

まだまたま彼女達のストーリーは続きます。

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